イヤホン・ヘッドホン専門店のe☆イヤホンが開催のポータブルオーディオの展示試聴イベント「ポタフェス2024冬 秋葉原」の中から、編集部が気になった製品・展示を紹介するレポートの第4弾をお届けします。ここでは、B1Fをメインに2F一部も紹介します。

 さて、B1Fにはこれまでと同様に数多くのブランドがブースを構え、来場したポータブルオーディオファンの心をがっしりと掴む、新製品・参考展示を行なっていた。宮地商会 M.I.D.C.-audioでは、DEKONIのリケーブルを熱弁していた。ヘッドホン側に接続する川上ケーブルと、プレーヤー側に接続する川下ケーブルの2タイプが用意され、自身が所有するヘッドホンやプレーヤーに合わせで購入(組み合わせ)できる。川上・川下それぞれ適用製品に合わせて数種類のラインナップを揃えている。米国では発売中で、日本では年明けの発売を予定しているという。

 コペックジャパンでは、事前に告知のあったCayinブランドのポータブルプレーヤー「N6 iii」が注目を集めていた。前モデル「N6 ii」同様にオーディオマザーボードの交換が可能で(モジュール化されている)、第一弾のシーラスロジック製(C201)に続き、ESS製を積んだ「E203」が展示され、来場したCayinファンはそのサウンドを聴き込んでいた。C201モデルは今月、E203モデルは2月ごろの発売とか。以後は、R-2Rラダー型の搭載も予定しているそうだ。

 トライオードブースでは、頭外定位ヘッドホンCrosszoneの新製品となる「CZ-12」が参考展示されていた。新春には発売を予定しているといい、価格も現行品よりもかなり廉価になるそう。機能的には同等ながら、ヘッドバンド部分のパーツを変更することで、コストダウンを達成したという。加えて、それをワイヤレス化した「CZ-W1」も参考展示されていた。こちらは、有線モデルのような(頭外定位にする)機構は搭載できなかったそうだが、2ウェイのドライバーとサウンドモードによって、頭外定位するサウンドが楽しめるようになるそうだ。ANC機能付きとか。CZ-12よりも安価になるという。

 ティアックでは、ハーフコンポサイズのReference 500シリーズで組んだシステムで試聴を提供。8月に発売が開始となった「UD-507」は、オリジナルのディスクリートDAC「TRDD5」の搭載で、クリアなアナログサウンドを提供。電源部も強化されているそうで、よりパワフルなサウンドが楽しめるそう。外部クロック(CG-10M-X)との同期も可能だ。

 ミミソラオーディオ(リアルアシスト)は、2卓を使って製品を展示。一つはミミソラオーディオでは、定番のaune audioやTinHiFi、MUSE HIFIなどの製品を、もう一つではイベント直前に新製品を固め打ちで発表したSeeAudio専用卓を設けていた。ミミソラの方では、TinHiFiから平面ドライバー搭載のユニバーサルIEM「P3」が参考展示されていた。いつも通り詳細未定(笑)。試聴もできるので、気になるファンはじっくりと聴き込んでいた。先ごろ発売が開始されたMUSE HiFiのポータブル真空管DACアンプ「M5 ULTRA」もすっと置いてあり、手にすると、中の基板が見えるスケルトン(?)構造はなかなかに秀逸なデザインと感じた。一方のSeeAudio卓では、先ごろ発表された「HAKUYA JP」(受注)、「Strawberryπ」、「YUME4」が展示。試聴が可能なこともあり、ニュースを見て新製品が気になったファンが多数詰めかけ、熱心にそのサウンドに聴き入っていた。

 アユートは、B1Fに入って右側奥の壁をコの字型に使って広大なブースを展開。定番のAstell&Kernをはじめ、カジュアルブランドのACTIVO、Empire Eaers、ULTRASONE、Maestraudioなどの新製品、定番製品を多数展示。比較的高価格な製品も多く、来場者は普段気軽に試聴できない製品のサウンドに熱心に聞き入っていた。

 HIFIMANブースでは、定番の完全ワイヤレスイヤホン「SVANAR」3兄弟に加え、11月に発売が開始されたばかりのヘッドホンの新製品「HE1000 UNVEILED」も試聴可能な状態で展示。なかなかにおいそれと購入できる価格でもないので(¥456,500税込)、来場者は熱心にそのサウンドをチェックしていた。

 2Fの展示も少し紹介したい。クリエイティブメディアでは、イベント直前に発表されたパワードスピーカー「Creative Pebble NOVA」をメインに展示。珍しく什器(店頭展示用の台)も用意され、名前の通り宇宙を感じさせる仕上がり。展示では、「SOUND BLASTER X5」と組み合わされ、周囲に迷惑にならない程度の音量でその実力を披露していた。また、同時発表のワイヤレスヘッドホン「Creative Zen Hybrid (Gen 2)」や、完全ワイヤレスイヤホン「Creative Aurvana Ace」シリーズも試聴可能な状態で展示されていた。

画像: ▲STAXブースではラインナップモデルを一堂に展示しての試聴会を実施。インターBEEに引き続き、エナジードリンクのプレゼントも行なっていた

▲STAXブースではラインナップモデルを一堂に展示しての試聴会を実施。インターBEEに引き続き、エナジードリンクのプレゼントも行なっていた

画像: ▲Pentaconnブースでは、引き続き自社イヤホンの「Scyne α1」を試聴展示。発売以来、販売も好調という

▲Pentaconnブースでは、引き続き自社イヤホンの「Scyne α1」を試聴展示。発売以来、販売も好調という

画像: ▲宮地商会ブースに展示されていたDEKONIのリケーブル

▲宮地商会ブースに展示されていたDEKONIのリケーブル

画像: ▲コペックジャパンのポータブルプレーヤー「N6 iii」のESS製DAC搭載のモジュール「E203」

▲コペックジャパンのポータブルプレーヤー「N6 iii」のESS製DAC搭載のモジュール「E203」

画像: ▲クロスゾーンの「CZ-12」

▲クロスゾーンの「CZ-12」

画像: ▲クロスゾーンのワイヤレスヘッドホン「CZ-W1」

▲クロスゾーンのワイヤレスヘッドホン「CZ-W1」

画像: ▲TEAC(ティアック)ブース

▲TEAC(ティアック)ブース

画像: ▲TinHiFiの平面ドライバー搭載のユニバーサルIEM「P3」

▲TinHiFiの平面ドライバー搭載のユニバーサルIEM「P3」

画像: ▲MUSE HiFiの「M5 ULTRA」

▲MUSE HiFiの「M5 ULTRA」

画像: ▲SeeAudio「HAKUYA JP」

▲SeeAudio「HAKUYA JP」

画像: ▲SeeAudio「Strawberryπ」

▲SeeAudio「Strawberryπ」

画像: ▲SeeAudio「YUME4」

▲SeeAudio「YUME4」

画像: ▲アユートブースのEmpire Ears

▲アユートブースのEmpire Ears

画像: ▲アユートのカジュアルブランドACTIVOの製品。イヤホンの「P1」は、DITA AudioとコラボしたIEM。ポータブルプレーヤー「P1」と色味を揃えたソフトな仕上がり

▲アユートのカジュアルブランドACTIVOの製品。イヤホンの「P1」は、DITA AudioとコラボしたIEM。ポータブルプレーヤー「P1」と色味を揃えたソフトな仕上がり

画像: ▲アユートブースのMaestraudioの新製品「MA910SR DC」。記者も思わず購入してしまい、その温かみのあるサウンドを今、エージング中だ

▲アユートブースのMaestraudioの新製品「MA910SR DC」。記者も思わず購入してしまい、その温かみのあるサウンドを今、エージング中だ

画像: ▲Maestraudioでは、「MAPro 1000」をチューニングした「TEKKEN」verも展示。ゲームサウンドの迫力と位置関係をより体感できるようなチューニングが行なわれているそうで、担当者曰く、“ロックやライブコンテンツとの相性はいいですよ”、とのこと

▲Maestraudioでは、「MAPro 1000」をチューニングした「TEKKEN」verも展示。ゲームサウンドの迫力と位置関係をより体感できるようなチューニングが行なわれているそうで、担当者曰く、“ロックやライブコンテンツとの相性はいいですよ”、とのこと

画像: ▲HIFIMANブースの「SVANAR」3兄弟

▲HIFIMANブースの「SVANAR」3兄弟

画像: ▲HIFIMANブースの新作ヘッドホン「HE1000 UNVEILED」

▲HIFIMANブースの新作ヘッドホン「HE1000 UNVEILED」

画像: ▲クリエイティブメディアの新作パワードスピーカー「Creative Pebble NOVA」。宇宙っぽい什器

▲クリエイティブメディアの新作パワードスピーカー「Creative Pebble NOVA」。宇宙っぽい什器

画像: ▲クリエイティブメディアの「SOUND BLASTER X5」

▲クリエイティブメディアの「SOUND BLASTER X5」

画像: ▲クリエイティブメディアのスタッフが持っていた完全ワイヤレスイヤホン。未発表の新製品か?

▲クリエイティブメディアのスタッフが持っていた完全ワイヤレスイヤホン。未発表の新製品か?

画像: ▲ラディウスでは、猫イヤホンが人気だったそうで、ラインナップが拡充されていた

▲ラディウスでは、猫イヤホンが人気だったそうで、ラインナップが拡充されていた

画像: ▲ラディウスでは、イヤーカフタイプの完全ワイヤレスイヤホンが試聴可能な状態で参考展示されていた。年明けの発売を予定しているそうで、6000円は切る価格とか

▲ラディウスでは、イヤーカフタイプの完全ワイヤレスイヤホンが試聴可能な状態で参考展示されていた。年明けの発売を予定しているそうで、6000円は切る価格とか

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