クリエイティブメディアから、ノイズキャンセル(ANC)機能搭載のワイヤレスヘッドホンの新製品「Creative Zen Hybrid (Gen 2)」が発表された。発売は12月中旬の予定で、価格はオープン、同社直販サイト価格は¥7,980(税込)となる。
Creative Zen Hybrid (Gen 2)は、スタイリッシュなZenデザインに、ハイブリッドANCとカスタムデザインの40mm径ドライバーを搭載、最大約70時間再のスタミナバッテリーで音楽を長時間楽しめるワイヤレスヘッドホン。今回、USBオーディオ機能(接続)に対応したのがポイントとなる(従来は、3.5mmプラグによるアナログ有線接続)。
ドライバーにはカスタムチューニングが施されており、深みのある低音と解像感の高いサウンドが楽しめるようになっている。また、低遅延ワイヤレスモードも搭載しているので、ゲームや映像配信コンテンツのなど、映像と一体感のあるサウンドも体感可としている。
ハイブリッドANCは、周辺ノイズを最大約-35dB低減してくれるので、屋外やある程度の騒音のある場所での使用でも、快適なリスニングが行なえる。ANCオンで最大約45時間、ANCオフなら最大約79時間の連続再生が可能だ。
Bluetooth規格は最新の5.4で、2台のワイヤレスデバイスと同時にBluetooth接続できるマルチポイント接続にも対応する。
今回、新たにUSBオーディオに対応しており、PCやMacと直接有線接続(USB接続)可能で、内蔵USB DACによって最大96kHz/24bitのデジタルオーディオの再生が可能となる。
なお、クリエイティブメディアは、2024年12月14日(土)・15日(日)に秋葉原で開催される「ポタフェス2024冬 秋葉原」に出展する。
会場ブースでは、新製品のZen Hybrid (Gen 2)や、空間オーディオが楽しめるワイヤレスイヤホン「Creative Zen Air SXFI」、ワイヤレスヘッドホン「Creative Zen Hybrid SXFI」、xMEMSドライバー搭載のワイヤレスイヤホン「Creative Aurvana Ace」シリーズ、USB DACアンプ「Sound Blaster X5」や、ゲーミングDAC「Sound Blaster G8」などの試聴も楽しめるそうだ。加えて、同時発表のパワードスピーカー「Creative Pebble NOVA」の展示も予定されている。
ポタフェス2024冬 秋葉原
開催日程:2024年12月14日(土)・15日(日)
11:00~18:00(最終入場17:30)
開催場所:
JR秋葉原駅 電気街口 徒歩3分
ベルサール秋葉原 B1F・1F・2F
出展ブース:2F-19
出展製品:
・ハイブリッドANCワイヤレスヘッドホン「Creative Zen Hybrid (Gen 2)」
・Super X-Fi内蔵 完全ワイヤレスイヤホン「Creative Zen Air SXFI」、ワイヤレス ヘッドホン「Creative Zen Air SXFI」
・xMEMS ドライバー搭載ワイヤレスイヤホン「Creative Aurvana Ace」シリーズ
・SXFI対応トランスミッター付属 低遅延ワイヤレス ヘッドセット「Sound Blaster GH7」
・高音質フルバランスオーディオUSB DAC アンプ「Sound Blaster X5」
・高音質ゲーミングDAC「Sound Blaster G8」
・ロスレス対応ワイヤレスオーディオトランスミッター「Creative BT-W6」
など
最後に、発売に先駆けて試聴する機会を得たので、インプレッションを簡潔に紹介したい。まずは、ポータブルプレーヤーとBluetooth(AAC)接続から。普段、ワイヤレスイヤホンをメインに使っていることもあり、40mm径というドライバーからのサウンドは、なかなかに量感もあり良好なもの。ボーカルの再現性(音圧)は少し弱い感じもあるが、適度な厚みはあり、AACではあるもののレンジ感もある。結構細かい音まで聴こえてくるので、ディテイルの再現性も良好と言えそうだ。定位も目の奥あたりに来る。一方で、低音は少めな印象もある。
映像コンテンツも視聴してみたが、コーデックがAACであることもあり、通常でも遅延はほとんど感じない。低遅延モード(ローレイテンシーモード)をオンにしてみると、少し音量(音圧)が下がり、一方で低音が少し強調されるように感じる。ドンパチのあるアクション作には向いているかもしれない。
クリエイティブメディアの誇る空間拡張技術SXFIのレディ機でもあるので(SXFIアプリとの組み合わせで、SXFI効果を得られるモデル)、専用アプリと組み合わせてみると、SXFIらしい空間の拡張が感じられ、ヘッドホンやイヤホンで感じやすい頭内定位が解消され、リアルなスピーカーで聴いているかのような感覚が楽しめるようになる。
続いて、本機の特長でもあるUSBオーディオもテストしてみた。ポータブルプレーヤーとUSB(両端がUSB-C端子のケーブルを使用)接続するだけでOK。全体的にすっきりとした音調となり、Bluetooth接続では強めに感じた低域もバランスよく再生してくれる。響きも豊かになるし、有線接続だけに情報量が圧倒的に増えることもあって、上方へ音空間が拡張するのがよく分かる再現性となる。ボーカルの再現も、Bluetoothに比べると、浮き立ってくるようになる。屋外ではワイヤレスで、室内(自宅)ではUSB接続で、という2ウェイの使い方が楽しめる製品と言える。