海外盤発売情報
米国盤『クルージング』 2025年2月25日リリース

CRUISING - 4K UHD BLU-RAY with DOLBY VISION
4K DIGITAL RESTORATION

アロー・ビデオから届いた4K UHD BLU-RAY『クルージング』(1980)リリース・アナウンス。監督ウィリアム・フリードキン監修・承認による2019年4K DSM(デジタルソースマスター)採用/最新4Kデジタルレストア/HDRグレード。HDRはHDR10とドルビービジョンHDRをサポート。2019年アロー・ビデオBLU-RAY収録の特典以外に最新特典も収録。

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いま問題のニューヨーク最先鋭《ハード・ゲイ》の閃光が、’81年日本を刺殺する。
ニューヨーク、ウエストヴィレッジ西側の波止場沿い。ハード・ゲイのたむろするクリストファー・ストリートで連続殺人事件が起きる。被害者はすべてゲイ。犯人の手掛かりはゼロ。犯人逮捕に躍起となるニューヨーク市警は、被害者たちと容姿が似ている警察官(アル・パチーノ)を、潜入捜査官としてゲイBDSM(Bondage/Discipline/Sadism/Masochism)の世界に放つ。

ニューヨーク・タイムズの記者ジェラルド・ウォーカーによる犯罪ミステリを原作とするが、脚本も執筆したフリードキンによって多くの改訂がなされている。曖昧なラストを含めて、当時の批評家の反応は大部分が否定的で、ゲイ活動家グループは本作に対して公に抗議の声を上げた。だが後年、クエンティン・タランティーノやニコラス・ウィンディング・レフンといった監督たちがお気に入りの映画のひとつとして挙げ、映画自体も再評価されている。

画像: CRUISING - 4K UHD BLU-RAY with DOLBY VISION 4K DIGITAL RESTORATION

SPECIAL FEATURES

TWO-DISC 4K BLU-RAY LIMITED EDITION CONTENTS

  • Brand new 4K restoration from the original 35mm camera negative by Arrow Films
  • 120-page perfect-bound collector's book featuring articles from The Village Voice and The New York Times, essays from the film's extras cast, an introduction from William Friedkin, and an archive interview with Al Pacino
  • Reversible sleeve featuring original and newly commissioned artwork by Sister Hyde

DISC ONE - 4K BLU-RAY: FEATURE & EXTRAS

  • 4K presentation in Dolby Vision (HDR10 compatible)
  • Original lossless English mono audio, 2.0 stereo, and 5.1
  • Optional English subtitles for the deaf and hard of hearing
  • Two archive audio commentaries by director William Friedkin, one solo and one moderated by critic and broadcaster Mark Kermode
  • Brand new commentary featuring original musicians involved with the soundtrack
  • I Want to Be the Curator, a brand-new interview with actress Karen Allen
  • Deleted scenes and alternative footage
  • On-set audio featuring the club scenes and protest coverage
  • Censored material reels
  • Theatrical trailer, teasers, and TV spots

DISC TWO - BLU-RAY: EXTRAS

  • Walking the Line, a brand-new interview with actor, film consultant, and former police detective Randy Jurgensen
  • Cut Offs, an interview with editor Bud S. Smith
  • Who's That Guy?, an interview with actor Jay Acovone
  • Pounding the Beat, an interview with actor Mike Starr
  • Boy on the Bus, an interview with actor Mark Zecca
  • Mineshaft Memories, an archive interview with Wally Wallace, former manager of the Mineshaft
  • Breaking the Codes, a brand-new visual essay surrounding the hanky-codes featuring actor and writer David McGillivray
  • Stop the Movie, a short film by Jim Hubbard capturing the Cruising protests
  • The History of Cruising, an archival featurette looking at the film's origins and production
  • Exorcising Cruising, an archival featurette looking at the controversy surrounding the film and its enduring legacy
  • William Friedkin's BeyondFest 2022 Q&A at the American Cinematheque
  • Extensive image gallery featuring international promotional material, on-set sketches, and more

撮影は『JAWS/ジョーズ』『スーパーマン』などの助手を経て長編映画デビューを果たしたジェームズ・A・コントナー。パナビジョン・パナフレックス/35mm球面レンズ/1.37:1撮影。上映はソフトマット(上映フィルムのプリントの際に上下にマスクをかける)1.85:1ビスタサイズ。4K UHD化に伴うデジタルレストアとHDRグレーディングは、アロー・ビデオ主導のもと英シルバーソルト・レストレーションが担当。音楽は『エクソシスト』『愛と青春の旅だち』のジャック・ニッチェで、50年代にはフィル・スペクター・サウンドの裏方としてポップス・ファンにも知られている。

音響エンジニアは『E.T.』『ロジャー・ラビット』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で3度のオスカーに輝くチャールズ・L・キャンベル(音響編集)『キャバレー』『エクソシスト』『E.T.』でオスカーに輝くロバート・ニュードソン(リレコーディング)『愛と哀しみの果て』『ラスト・オブ・モヒカン』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でオスカー受賞のクリス・ジェンキンス(同)『スター誕生』『未知との遭遇』『E.T.(オスカー受賞)』のロバート・グラス(同)。

本盤の5.1chマスターは2019年BLU-RAY収録の5.1chマスターがリユースされるが、これはフリードキン監修のもと、『リリイ・シュシュのすべて』『バタフライ・エフェクト』のアーロン・レヴィがリマスターしたサウンドトラックである。

ジェラルド・ウォーカーの小説が映画化されるというニュースが流れると、ヴィレッジ・ヴォイスのライターのアーサー・ベルは、この映画が「映画史上もっとも抑圧的で、醜く、偏見に満ちた同性愛の描写」になるのではないかと恐れた。実際のところ、ベルは未解決のゲイ殺人事件に関する一連の記事を執筆し、この映画の着想のもとにもなっている。ベルは読者に、できる限り製作を妨害するよう呼びかけ、読者は彼の声に応じた。この映画は抗議運動が巻き起こったなかで製作されたため、屋外シーンの台詞の多くは、叫び声、ゴミ箱を叩く音、クラクションを鳴らす音などに邪魔されて、ADR(Automated Dialogue Replacement/アフレコ)に頼るしかなかった。(音響ロバート・ニュードソン)

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1980年当時、メインストリームの映画でゲイのセクシュアリティが描かれることは非常に稀で、通常はとても穏やかに描かれていた。公開された映画はフリードキンのオリジナルカット(40分長尺)ほど過激ではなかったが、 意図的に閉鎖的なゲイのサブカルチャーを露骨に描写し、観客をどん底に突き落とした。今日なら、ゲイのナイトクラブを舞台にしたスリラーは、LGBTQ+の存在を描いた数多くの作品のひとつになっただろう。その一方で、映画には常に別の側面があるように、『クルージング』はニューヨークのアンダーグラウンドの特定の一角を、非常に優れた監督が撮影した注目すべきドキュメントでもある。エキストラには、抗議活動に参加していない本物のゲイBDSMのメンバーを起用し、ストーリーの軸となったマフィア経営のゲイクラブで撮影した。夜間の出会いの場として使われる公園を撮影する映像にも忘れがたい美しさがあり、殺人シーンは『エクソシスト』の一部と同じくらい不気味に映る。この映画は長年にわたって再評価され、時には擁護され、もはや当時ほど危険な作品として扱われず、映画史の一部になっている。(ニコラス・ウィンディング・レフン)

FILM & DISC SPECS

タイトルクルージング
1980
監督ウィリアム・フリードキン
製作ジェリー・ワイントローブ
脚本ウィリアム・フリードキン《原作》ジェラルド・ウォーカー
撮影ジェームズ・A・コントナー
音楽ジャック・ニッチェ
出演アル・パチーノ ポール・ソルヴィノ カレン・アレン リチャード・コックス ドン・スカーディノ ジョー・スピネル ジェイ・アコヴォーン ランディ・ジャーゲンセン バートン・ヘイマン ジーン・デイヴィス ソニー・グロッソ アラン・ミラー エド・オニール ジェームズ・レマー ウィリアム・ラス マイク・スター スティーヴ・インウッド キース・プレンティス レオ・バーメスター パワーズ・ブース
TitleCRUISING
ReleasedFeb 25, 2025 (from Shout Factory)
SRP$64.99
Run Time102min
CodecHEVC / H.265 (Resolution: Native 4K / DOLBY VISION / HDR10 compatible)
Aspect Ratio1.85:1
Audio FormatsEnglish DTS-HD Master Audio 5.1 (48kHz/24bit), English LPCM 2.0 (48kHz/24bit) ※other format(s) TBA
SubtitlesEnglish SDH ※other subtitle(s) TBA

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