テクニカルオーディオデバイセズラボラトリーズ(TADL)から、同社が展開する「Referenceシリーズ」、「Evolutionシリーズ」、それぞれの機器の性能を引き出すアクセサリーの新製品として、スピーカーケーブル「TAD-SC030WT」が、11月下旬に発売される。価格は¥550,000(ペア、税込)。

 TAD-SC030WTは、導体にディップフォーミング製法(※)による無酸素銅(DF-OFC)を採用しているほか、マグネシウムシールド構造を用いるなど細部をブラッシュアップすることで、さらなる音質向上を目指した製品。
※鉄線を芯にした銅線を作るなどの特殊な目的で開発された素線製造技術

 その製法による無酸素銅は、一般的なものに比べて線材表面がひじょうに滑らかで導電性が高く、オーディオ信号を劣化させることなく純度の高い音楽信号を伝送することができるという。さらに、撚り合わせたDF-ODC材の周りを特殊な絶縁体で覆うことで、忠実な音場と高い静寂感をも実現しているという。

 加えて、高い内部損失を持ち、外部からの振動や固有音の発生を抑えるマグネシウム合金箔を導体に巻いたシールド構造も採用。その結果として、ダイナミックレンジが拡大し、高いノイズ遮蔽効果を発揮するとしている。

 また、純マグネシウムから削り出したフィルターをケーブルの両端に装着することで、ケーブルの振動を抑え込み、忠実な信号伝送も可能としている、ということだ。

 そして、外周にはさらに特殊外装チューブの被覆と帯電防止処理を施すことで、設置した環境から生じる機械的ストレスからケーブルを開放し、音場豊かな信号伝送も実現しているという。

 スピーカーターミナルには、優れたコンタクト性能を誇るWBT社製スペード端子(WBT-0681 Cu)を採用。純銅で作られた特殊形状より、接触部分でのノイズ、歪の発生を抑えた透明感のある音質を実現するとしている。

TAD-SC030WTの主な仕様
長さ:3.0m
スペード端子:WBT社製・WBT-0681 Cu

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