クリエイティブメディアから、ポータブルBluetoothスピーカー・MUVOシリーズの新製品として、手のひらサイズの軽量・コンパクトな「Creative MUVO Flex」が、11月下旬に発売される。価格はオープンで、同社直販サイト価格は¥5,280(税込)。
MUVO Flexは水中に落としても安心なIP67相当の防水・防塵性能を備えた製品で、水濡れやほこりにあいやすいアウトドアなどの使用で威力を発揮する、アクティブスタイルのBluetoothスピーカー。
サイズは、有線式のマウスほどのコンパクトさで、縦置きと平置きが可能。フルレンジドライバーとパッシブラジエーターを搭載し、最大10Wのピーク出力によるパワフルなサウンドが楽しめるようになっている。
なお、質量は約198gと軽量でありながら、1回の充電で最大約10時間の連続再生が可能なスタミナ仕様。好きな音楽を存分に楽しめる長時間モデルとなる。
Bluetooth規格は5.3をサポートし、スマートホンやタブレットなどから音楽をワイヤレスで再生可能。さらに、LE Audioのブロードキャストオーディオ(複数の機器へ同じ信号「音楽」を送信すること)=Auracastの受信も可能なので、Auracast対応のBluetoothオーディオトランスミッターと組み合わせれば、複数のMUVO Flexで音楽を楽しめるようになる。クリエイティブメディアでは、Auracast対応のBluetoothオーディオトランスミッター「Creative BT-W6」をラインナップしており、同機能を使用する際の推奨品としている。
ここでは、発売に先駆けて製品のサウンドを聴く機会があったので、簡単にインプレッションを紹介したい。最近のワイヤレス機器はアプリに対応していることが多く、本モデルもクリエイティブメディアのスマートデバイス用アプリ「Creative」に対応。といっても、何かの機能のオン・オフをするのではなく、本体のファームウェアのアップデート用。今回の試聴でも、発売前にも関わらず、接続してみたら早速アプデが入っていた(笑)。
さて、そのサウンドはサイズから想像するよりもパワフルで、クリエイティブらしいしっかりとした作りによる引き締まったサウンドが楽しめる。音量も意外と大きく出せるので、簡単なパーティ(イベント)などのBGM用として充分に使えるだろう。音量を大きくしても、筐体がビビることはなく、それからもしっかりとした作り込みの様子がうかがえるもの。
ボーカルも聴きとりやすいし、レンジもフラットでどこかの帯域が強調されることもないので聴いていて安心できる。結構響きも豊かなので、音楽的な味わいも堪能できるようになっている。強いて言えば少し音は軽め。
置き方(向き)によって音場の感覚も変わってきて、ユニットを自分に正面に向くようにすると、芯のあるサウンドとなるが、上に向けると音場が広がる一方で、少し定位感はぼやけてしまうので、聴き方や用途に合わせて置き方を試してみるのも面白いだろう。
その他、ストラップが付いているので持ちやすいし、背面には滑り止めのゴムもついているので、落としてしまう心配も減るだろう。側面のボタンも大きく見やすいので、屋外や少し暗い場所で使う時にも視認性、操作性はいいだろう。