アストロデザイン
アストロデザインのブースで、来場者の注目を集めていたのが光源分離型8Kプロジェクター「Satellite Insight MLS 8K 60Hz」で、193インチスクリーンに高精細な映像を再現していた。本体部と光源部のふたつのユニットからなるシステムで、その間を光ファイバーでつなぐことで設置の自由度を高めている。光源部は出力違いで複数の選択肢が準備され、他にもRGB用に3台組み合わせることでよりクリアーな映像も再現可能という。
もうひとつ、折り畳み可能で可搬性に優れた135インチのモバイルAIO(AllIn One)LEDディスプレイも多くの方が足を止めていた。こちらはサイネージなどで活用されるアイテムで、LEDパネル部の裏側にアストロデザイン製のメディアプレーヤーなどが格納可能。これにより様々な場所で、スタンドアローンで使えるわけだ。パネルの両サイドが折り畳み可能で、さらにパネル本体の高さをリモコンで上下できるので、エレベーターなどでの運搬も可能になるという。
KORG
コルグでは、同社が開発したインターネット動画配信システムのLive Extremeを使ったハイレゾ配信のデモを実施していた。上映されていたのは、MR.BIGの『The Big Finish Live』「Just Take My Heart」で、4K/HDR10+AURO-3Dと4K/ドルビービジョン+ドルビーアトモス(ロスレス)などの比較も可能だった。
会場では、麻倉怜士さんと一緒に上記2種類のソースを再生してもらったが、インターネット経由の配信(会場ではWiFiを使用)でこれだけの画質・音質が体験できるのかと驚いてしまった。AURO-3Dとドルビーアトモスの再現性や音作りの違いもしっかり確認できたので、ぜひこれらの再生環境をお持ちの方はご自宅でトライして欲しいと思った次第だ。
FUJI FILM
富士フイルムブースで、ひっそり(?)展示されていた業務用プロジェクター「FP-Z8000」「FP-Z6000」もレンズメーカーらしい機能を備えたモデルだった。そのポイントが、レンズの向きを二軸で調整できることで、本体の天面側(天井、または床面)と、水平方向360度の方向に自在に映像を投写できる仕組みだ。
投写デバイスはワンチップDLPで、解像度は水平1920✕垂直1200画素。光源にはレーザーダイオードを使っており、複雑な光学系で生じてしまう光量のロスもカバーしている。ちなみにFP-Z8000は8000ANSIルーメン、FP-Z6000は6000ANSIルーメンというスペックを備えている。
同社ではこれまでプロジェクターメーカーにレンズなどを提供する立場だったが、今回はDLPなどの映像回路を外部調達し、得意のレンズ部分を活かせる製品として企画したそうだ。基本的にはプロジェクションマッピングや美術館での展示といった用途を想定しているようで、B to Bでの展開が主になるようだ。