さまざまな文化的背景を持つ美しいデザイン、走り込むほどに自分の身体になじむ感覚、お気に入りのパーツで進化する走りとスタイリングは、趣味車ならではの醍醐味。効率が良いだけのクルマにはない、豊かさや楽しさを追い求める人(=MOTORIST)のためのカー・マガジンです。
第2号の特集は「BMW ALPINA」。アルピナほどその魅力を正確に伝えることが難しいクルマもありません。スーパースポーツ級の高性能でありながら、快適で、そして控えめ。半世紀近くの間、さまざまなモータージャーナリストが、メディアを通じて「アルピナ・マジック」と評してきました。アルピナ社は2025年末で商標をBMWへと譲渡し、コンプリート・カーの開発、生産、供給を終了します。まもなく訪れる大きな転換点を前に確かめておきたいこと。それは、「一体どんなレシピが、BMWをアルピナ車へと生まれ変わらせるのか?」。
これみよがしでないのに、はっきりと感じ取れる違い。これまで「魔法」という言葉で片付けられてきた独自のチューニング。今回の特集は、時代の価値観や空気感とあわせてクルマを評価するものさしも変化するなかで貫かれるアルピナのクリエイション、そのディテールを紐解くことが狙いです。アルピナ社のアンドレアス・ボーフェンジーペンCEOをはじめ、開発に携わったエンジニアなど、さまざまなキーパーソンに話を訊き、そして試乗をして、まさに、マジックの深淵へと迫ろうとしています。
世界最速の称号を手に入れたアルピナ草創期のコンプリート、B7 Sターボクーぺ。
アルピナがコンプリートカーメーカーへと転換した最初期のモデル、B7 Sターボクーぺ。日本からドイツ本国へと送られレストアされた珠玉の1台に、アルピナの目指したものを探る。
アルピナ・マジックを解き明かす。
BMWを独自に調律し直し、高性能と快適性を両立させるアルピナ。ブッフローエで設計・開発に携わるエンジニアをはじめとするキーパーソンへのインタビューをもとに、吉田拓生がマジックとまで評される調律の秘密に迫る。
アルピナはどのように進化したのか?
1978年に3モデルから始まったブッフローエによるコンプリートカーの物語は、今まさに最終章を迎えようとしている。B3 GT/B4GTまで続く歴代モデルと進化の足跡を辿る。
最終モデル・B3 GTへと続く道、3/4シリーズの進化をたどる。
ザクセンリンクのパドックに歴代の魅力的なアルピナが並べられていた。歴代アルピナ3/4シリーズのステアリングを握り、進化の過程を体感する。
特別仕立てのBMWで駆けぬけろ。
BMW Mが手がけるハイパフォーマンスモデルを中心に、歴史と最新技術とが融合した、特別な魅力に溢れるBMWを紹介する。