7月3日、ソニー・ミュージックから浜田省吾とツアーバンドメンバーによるカヴァー・アルバム3作がLPリリースされた。
タイトルはShogo Hamada & The J.S. Inspirations名義による2017年発表の『The Moonlight Cats Radio Show Vol. 1』『The Moonlight Cats Radio Show Vol. 2』、そして2023年発表の『The Moonlight Cats Radio Show Vol. 3』。
選曲は浜田省吾が少年時代から長年親しんできた洋楽や1960年代から1970年代にかけてのヒット・チューンばかり。『The Moonlight Cats Radio Show Vol. 1』と『The Moonlight Cats Radio Show Vol. 2』のメンバーは小田原豊(Ds)、美久月千晴(Bs)、河内肇(Pf)、福田裕彦(Key)、町支寛二(Gt&Vo)、長田進(Gt)、古村敏比古(Sax)、清岡太郎(Tb)、佐々木史郎(Tp)、竹内宏美(Vo)、中嶋ユキノ(Vo)、そして浜田省吾(Vo)。いっぽう、『The Moonlight Cats Radio Show Vol. 3』のメンバーは小田原豊(Ds)、美久月千晴(Bs&Key)、長田進(Gt)、町支寛二(Gt&Vo)、そして浜田省吾(Vo)。
3タイトルはCDおよびハイレゾ音源でもリリースされているが、今回のLPは英国アビーロードスタジオのカッティング・エンジニア/マイルス・ショーウェルがハーフ・スピード・カッティングを敢行し、45回転仕様のLPに仕上げている。マイルス・ショーウェルは同じく英国のメトロポリス・スタジオ在籍時代に先輩エンジニアからハーフ・スピード・カッティングのノウハウを教わり、アビーロードスタジオに移籍後、数多くのタイトルをハーフ・スピード・カッティングでLP制作に取り組んでいる。
今回のLPはこれまでの各種デジタル音源に比べると音の浸透力が高く、音量を下げた状態で聞いても、各楽器の音やヴォーカルが空気感を伴った音でゆったりと楽しめる。とりわけドラム周辺の音の周り込みや音の消え際にLPの優位性があると感じた。
購入は日本全国の取り扱い店、通販サイト、およびSONY MUSIC SHOPにて。