SOULNOTE(ソウルノート)では、3rdステージのフォノイコライザー「E-3」を発売する。価格は¥1,650,000(税込、プレミアム・シルバー/プレミアム・ブラック)で、8月の発売予定。
同社ではこれまでにフォノイコライザーとして「E-1」「E-2」を発売し、多くのユーザーから高い評価を集めてきた。新製品のE-3は、DS Audio製光カートリッジ専用フォノイコライザーだ。
光カートリッジ専用の、ディスクリート・non-NFB・バランス増幅回路(New Type-R サーキット)を新たに開発。電圧増幅だけでなく、出力段もすべてGND を基準に動作するシングル方式で、プッシュプルやバイアス回路を追放した。入力から出力までわずか4個のトランジスターしか通過しないシンプルなnon-NFB回路により、光カートリッジからもたらされる過渡応答に優れた音楽信号の鮮度を守っている。
さらに左右独立のNew Type-Rサーキット専用大型トランスと、光カートリッジのLED電源用トランスの3トランス構成を採用。19Wのフォノアンプに対して、500Wパワーアンプ相当の電源容量を与えている。アナログ電源トランスとして新開発の銅ショートリング付きトロイダルトランスを採用。リーケージフラックスに起因するノイズを抑えて、微細な表現力をさらに向上させている。
またDS Audioと上杉研究所が策定した「電源分離フォノケーブル」に対応するXLR入力端子も装備。微細なフォノ信号とLED電流の経路を分離する事で、光カートリッジの特長であるS/Nと躍動感をさらに向上させている。
整流コンデンサーには特別に選別された高耐圧小容量低倍率箔フィルターコンデンサーを採用。使用本数で容量を最適化し、電源トランスの負荷を軽減する事で、強力な電源トランスの実質レギュレーションをさらに向上させている。また整流ダイオードには、許容突入電流値が強化された最新スペックの SiC ダイオードを採用。考えうる最強かつハイスピードな電源構成となっている。
ふたつのメイン電源トランスのスイッチとして、音質の優れた大型パワーリレーをそれぞれ独立して2個、無固定で配置しています。大電流接点である電源スイッチを電源トランスごとに独立させる事は、音質的に有効だそうだ。
アンプブロック、各端子、AC インレット、トップカバー、ボトムカバーはすべてフローティングし、無固定化されている。
「E-3」の主なスペック
●接続端子:DS Audio 光カートリッジ専用入力2系統(XLR、RCA ※両方同時に接続しないこと)、アナログ音声出力2系統(XLR、RCA)
●入力感度 (1kHz):50mV
●定格出力 (1kHz):2.54V(balanced)、1.27V(unbalanced)
●最大出力 (1kHz):12V(balanced)、6V(unbalanced)
●利得(1kHz、balanced input):34dB(balanced)、28dB(unbalanced)
●RIAA偏差:±0.2dB
●THD(1kHz with 20kHz LPF):0.03%(balanced 2.54V)
●消費電力:19W
●寸法/質量:W454×H189×D407mm(脚部含む)/約27kg