アーク・ジョイアから、FRANCO SERBLIN(フランコ・セルブリン)の新製品ブックシェルフスピーカー「Accordo Goldberg」が発表された。価格は本体が¥1,738,000(ペア、税込)、専用スタンドが¥440,000(ペア、税込)で、6月3日(月)の発売を予定している。

画像1: フランコ・セルブリンの第五弾となるブックシェルフスピーカー「Accordo Goldberg」が6月3日にデビュー。音源に内包されたニュアンスやエモーションを自然に再生

 2011年に発売された同ブランドのブックシェルフスピーカー「Accordo」は、今は亡きフランコ・セルブリン氏が最後に手掛けた作品であり、発売から13年が経った今なお注目され続けている。新製品のAccordo Goldbergは、同社の現オーナーであり、全製品の製作を手掛けているマッシミリアーノ・ファヴェッラ氏による同社第5作となる。

 モデル名の「Goldberg」(ゴルトベルク)は、J.S.Bach の「ゴルトベルク変奏曲」に由来している。複雑でありながら完璧で、捉えどころのない美しさを持ったこの作品は、晩年のセルブリン氏も愛聴していたそうだ。本機はそんな思い入れのある作品名を受け継ぎ、音源に内包されたニュアンスやエモーションを自然に再生し、音楽を聴くという芸術を愉しむために、持ちうる技術や感性を研鑽し注ぎ込んだ、ファヴェッラ氏による意欲作となっている。

画像2: フランコ・セルブリンの第五弾となるブックシェルフスピーカー「Accordo Goldberg」が6月3日にデビュー。音源に内包されたニュアンスやエモーションを自然に再生

 2ウェイ2スピーカー構成で、トゥイーターには29mmシルク・ソフトドーム型を搭載。これはAccordoや2020年に発売された「Accordo Essence」と同一ユニットという。

 ウーファーには本機専用にカスタムメイドされた高分子素材配合の180mmスライスド・ペーパーコーン型ユニットを採用。センターキャップにアルミニウム素材を配合させることで、歪の少ない優れた応答性を実現している。

 クロスオーバーネットワークは試聴を重ねてパーツを見直し、ユニットとエンクロージャーのポテンシャルを最大限に活かせる回路を完成させた。トゥイーター、ウーファーなどのユニット群、ウォールナット材を使用したキャビネット、その他様々な異種パーツを調和させることで、統一感のあるナチュラルで魅力的なサウンドを奏でてくれる。

 エンクロージャーはAccordoと同様に、ウォールナットの無垢材をふんだんに使用して製作された。底面と天板以外は平行面を持たず、側面はすべて曲面体に成形することで、ユニットの背圧をすべてエンクロージャー内で乱反射させ、定在波を極限まで抑制することで、音楽に刻み込まれた空気感や質感、アーティストのエモーションまでもナチュラルに再現してくれる。背面にバスレフポートを設けるとともに、独自の手法でポートノイズを排除し、ユニットからの背圧を絶妙にチューニングしている。

画像3: フランコ・セルブリンの第五弾となるブックシェルフスピーカー「Accordo Goldberg」が6月3日にデビュー。音源に内包されたニュアンスやエモーションを自然に再生

 なお今回、Accordo用と同じデザインの専用スタンド(オプション)も発売される。Accordo用はクロスオーバーネットワークがスタンドに搭載されていたが、AccordoGoldbergはネットワークがキャビネットに内蔵されているのでスピーカー単体で使うこともできる。

「Accordo Goldberg」の主なスペック

●型式:2ウェイ2 スピーカー、バスレフ型
●使用ユニット:29mmシルク・ソフトドーム型トゥイーター、180mmスライスド・ペーパーコーン型ウーファー
●クロスオーバー周波数:2kHz
●再生周波数帯域:39Hz〜23kHz
●出力音圧レベル:87dB(2.83V/m)
●インピーダンス:7Ω
●寸法/質量:W240×H405×D430mm/12.5kg(本体部、突起部含む)、W380×H1140×D430mm(専用スタンド装着時、突起部含む)/18.8kg(専用スタンド装着時)

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