ハイセンスジャパンは、4K液晶テレビの2024年夏へ向けた新製品群を発表。3シリーズで全10モデルを揃え、本日5月17日より順次発売する。ラインナップと価格は下記の通り。

<U9N>
「75U9N」 オープン価格(想定市場価格¥400,000前後) 6月6日発売
「65U9N」 オープン価格(想定市場価格¥300,000前後)  〃

<U8N>
「85U8N」 オープン価格(想定市場価格¥360,000前後) 5月17日発売
「75U8N」 オープン価格(想定市場価格¥280,000前後)  〃
「65U8N」 オープン価格(想定市場価格¥200,000前後)  〃
「55U8N」 オープン価格(想定市場価格¥170,000前後)  〃

<U7N>
「65U7N」 オープン価格(想定市場価格¥180,000前後) 5月17日発売
「55U7N」 オープン価格(想定市場価格¥140,000前後)  〃
「50U7N」 オープン価格(想定市場価格¥120,000前後)  〃
「43U7N」 オープン価格(想定市場価格¥110,000前後)  〃

 さて、今回発表の3シリーズは、ハイセンスの中では、ハイエンド(U9N、U8N)とミドルクラス(U7N)に属するモデルで、それぞれ「U9H」「U8K」「U7H」の後継となる。「U9H」はホームシアター並みの臨場感を持つフラッグシップ、「U8K」はリビングに最適なバランス設計のハイエンド機、「U7H」はゲームを思う存分楽しめるミドル機、というクラス分けとなる。なお、同社の最新の型番にならって、ネットワーク対応モデルなので、末尾のアルファベットは「N」に統一されている。

 では、最新シリーズについて紹介していきたい。まずは、全モデルに搭載の、最新鋭の映像処理エンジン「HI-VIEWエンジンII」から。型番の通り2世代目のエンジンであり、今回は4K映像が標準となった現状に即して、情報量の多いその4K映像の処理能力をアップし、視聴されるコンテンツのジャンル・種類に合わせてそれぞれをより高精細な映像にクリエイションしてくれるようになっている。TVSとの共同開発体制は継続しており、部屋の環境(明るさ)に合わせて自動で画面(映像)の明るさを調整してくれる機能や、その中でトーンカーブを使って狙った部分の明るさの微調を可能にしたり、ネット映像で出やすい階調ムラ(バンディングノイズ)を滑らかにしてくれる「バンディングノイズ抑制」、動きの多い(激しい)映像の画面の揺れを抑えてくれる「フレームジャダー低減」といった新機能を搭載してきた。

画像1: ハイセンスジャパン、4K液晶テレビの2024年夏モデル、3シリーズ全10モデルを発表。本日より順次発売。期待のゲーム「黒神話:悟空」とのコラボも実施
画像2: ハイセンスジャパン、4K液晶テレビの2024年夏モデル、3シリーズ全10モデルを発表。本日より順次発売。期待のゲーム「黒神話:悟空」とのコラボも実施

 次に各シリーズの特徴を紹介したい。フラッグシップU9Nシリーズは、65/75インチの2サイズをラインナップ。バックライトは近年の液晶モデルのハイエンド機への搭載が多いminiLEDであり、75インチでの前モデルとの比較となるが、明るさは約187%となり、圧倒的な輝度感の再現が可能となった。同時にエリア分割数も多くなり、階調(明るさ)の制御もより緻密に行なえることから、同一画面内の明暗の表現の能力が格段にアップした、と言えるだろう。量子ドットも、より色再現性を向上させた量子ドットダイナミックカラーを搭載する。

 なお、リビングでの使用も想定して、明るい環境下でも画面への映り込みをより抑えてくれる「ARコート低反射パネル」を採用。同時に、斜めから見た際、光漏れを抑える「STW補正処理」(フィルム)も採用することで、(斜めから見ても)引き締まった映像が楽しめるようになった(50%低減させたという)。

 一方で、ゲーミングへの対応も強化されていて、HDMI入力(4K)では、従来の120Hzから144Hzへとリフレッシュレートが高められていることから(ゲームモードPro)、動きの多い、激しいゲームプレイ時にも、クリアな映像で楽しめるようになった。なお、ゲームプレイに特化したメニュー画面「ゲーミングメニュ」も搭載。リフレッシュレート、HDR、VRRなどの状態が画面下部に一覧表示されるので、状態の視認性も高められている。FPSゲームに有用な「照準表示」も装備する。

画像3: ハイセンスジャパン、4K液晶テレビの2024年夏モデル、3シリーズ全10モデルを発表。本日より順次発売。期待のゲーム「黒神話:悟空」とのコラボも実施

 HDRは、HDR+、HDR+ Adaptive、ドルビービジョン、ドルビービジョンIQと多彩にサポートする。ドルビーアトモスの臨場感ある再生も可能だ。

 ハイエンドモデルの「U8N」シリーズは、55/65/75/85インチの4サイズを揃えており、最近では減りつつある70インチ以上をラインナップしているのが特徴と言えるだろうか。その85インチは36万円前後で、これは、インチ4000円台を実現しており、(サイズはともかく)購入しやすいプライスを実現している。

 バックライトはもちろんminiLEDで、仕様はU9Nとは異なるそうだが、ピーク輝度は前モデルに対して1.5倍ほど高めているという。STW補正処理はないものの、低反射パネルの採用で、前モデルに対して50%の反射低減を実現している。ゲーミング時のリフレッシュレートも、U9N同様に144Hz(55インチを除く)をサポートしている。ドルビーアトモスに対応した、3スピーカーシステムを搭載する。

 末っ子の「U7N」は、パーソナルサイズの43インチを最小に、50/55/65の4サイズを展開する。大きくは「ゲーミングテレビ」と謳った製品であり、上で紹介した「144HzゲームモードPro」の搭載が特筆事項。バックライトは通常のLEDだが、量子ドットの搭載で、色再現性は向上している。また、視聴範囲の広がる65インチのみ、広視野角パネルを搭載しているそうだ。スピーカーは、U8N同様に、ドルビーアトモス対応の3スピーカーシステムとなる。

 さて、その他の部分では、シリーズ共通で、ハイセンスオリジナルのOS VIDAAを搭載しており、ネット動画サービス(VOD)の視聴も可能。20社(うち1社は後日OTA更新)サービスに対応する。リモコンにも、VODダイレクトボタンを12個装備。観たいサービスをワンボタンで起動できる。なお、今回のシリーズから、リモコンを使った、音場自動補正機能「オーディオキャリブレーション」も搭載された。また、スマホ画面をテレビに映し出すスクリーンシェアは、iOS、Android両対応で、Bluetooth接続機能、alexa、Apple Homeにも対応する。

 今回、新テレビ群の発売を記念して、2021年の発表以後、大きな話題を集めているという次世代ゲーム「黒神話:悟空」(2024年8月発売予定)とのコラボも予定されているそうだ(ゲームプレイ時に、専用の映像・音声モードが搭載されるという)。

画像: 説明会には、ハイセンスジャパンの李社長も同席し、新製品への意気込みを語ってくれた

説明会には、ハイセンスジャパンの李社長も同席し、新製品への意気込みを語ってくれた

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