ナスペックは、イギリスGoldring(ゴールドリング)のカートリッジと交換針を3月15日(金)に発売する。新しいフラッグシップモデルとなるEthos MCカートリッジのSpecial Edition「ETHOS SE-MC」と、MMカートリッジEシリーズの最高峰となる「E4」だ。

●MCカートリッジ:ETHOS SE-MC ¥379,500(税込)
●MMカートリッジ:E4-MM ¥59,400(税込)
●E4交換針:E4-Stylus ¥35,750(税込)

画像: 「ETHOS SE-MC」

「ETHOS SE-MC」

 ゴールドリングは、今から100年以上前、1906年にハインリッヒとジュリアスのシャーフ兄弟によってドイツのベルリンで設立され、当初は主に時計や蓄音機の部品であるクロックワーク(ぜんまい)、モーター、スチール針の製造を請け負っていた。1926年にオリジナルの蓄音機を完成、1933年にはイングランドのHertfordshire(ハートフォードシャー)に本社を移し、1950年代からオリジナルカートリッジの製造を開始したという。

 レコードとアナログサウンドを知り尽くした、100年にわたる歴史とノウハウを持ち、常に先進的な技術を開発しながらも手作業にこだわって、ハイエンドからエントリークラスまで幅広いラインアップの高性能カートリッジを生み出し続けている。

画像: イギリス、ゴールドリングの新フラッグシップカートリッジ「ETHOS SE-MC」が3月15日に発売決定。スタンダードモデル「E4-MM」も同時リリース

 新製品の「ETHOS SE-MC」は、2018年に発売されたEthos MCカートリッジをベースとし、妥協のないエンジニアリングとユニークな新機能を採用した製品だ。独自の純銀コイルや航空機グレードのアルミニウム・ボディ&ブラック・シェルなど、数々の特注機能によりディテイルの再現性、チャンネル・セパレーション、色付けのなさといった点で新しい基準を打ち立てている。 ゴールドリングのモットーである、完全に音楽に没頭できる、スリリングで完璧な音楽体験をお届けするとのことだ。

 ピックアップには、4N純銀コイル巻線を採用。内部抵抗がひじょうに低く、巻線の数が少ないためコイルの質量は標準的な銅巻線よりも軽くなっている。これによりレコードの溝を忠実に追従でき、全体的な周波数特性がフラットになるそうだ。

 また高透磁率のスウェーデン鉄を、低質量の十字形とすることでチャンネルセパレーションを改善。高域のディテイルレベルが改善され、歪みも減少し、ミストラッキングはほとんどなくなったという。

画像: 「E4-MM」

「E4-MM」

 一方のE4-MMは、2017年に発売されたEシリーズのフラッグシップモデルとして誕生した。7年の間に改善と改良も施されており、これまでのEシリーズをグレードアップしたい方に最適のモデルとのことだ。

 E4は、わずか7.6×18ミクロンの超楕円スタイラス(針先)を搭載する。このため先端部の有効質量が小さく、剛性が向上し、接着型楕円スタイラスと比較して、高周波のディテイルを再現する能力が劇的に向上している。より低い歪み、改善された応答速度、フラットな周波数特性を備え、忠実な再現性を誇っている。

「ETHOS SE-MC」の主なスペック

●型式:MC型●再生周波数:10Hz〜32kHz±2dB●出力電圧:0.35mV±1dB(1kHz5cm/sec)●チャンネルセパレーション:30dB(1kHz)●出力バランス:1.0dB(1kHz)●針圧:1.5〜2.0g(1.75g推奨)●内部抵抗:3.8Ω●スタイラス:Vital Line コンタクト針(8×35μm)●カンチレバー:硬質特殊合金●コイル素材:4N純銀●垂直トラッキングアングル:20度●取り付け穴間隔:12.7mm●重量:8.5g

「E4-MM」の主なスペック

●型式:MM型●再生周波数:18Hz〜24kHz●出力電圧:3.5mV(1kHz 5cm/sec)●チャンネルセパレーション:>24dB(1kHz)●出力バランス:1.5dB(1kHz) ●針圧:1.5〜2.5g(1.75g推奨)●内部抵抗:410Ω●スタイラス:無垢針楕円形●カンチレバー:中空アルミニウム●垂直トラッキングアングル:20度●取り付け穴間隔:12.7mm●重量:6.9g

画像: E4交換針の「E4-Stylus」

E4交換針の「E4-Stylus」

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