KEFジャパンは1月19日(金)に、同ブランドのグローバルキャンペーンであるリスニングイベント第2弾「LISTEN TOKYO」を、東京・恵比寿のレコードバー「A10」で開催した。
またそれに先立ち、青山のMusic Gallery Tokyoに関係者を招いた記念イベントも行われた。Music Gallery Tokyoは昨年12月9日のグランドオープン以来着実に来場者が増えているそうで、新しい音楽ファン、オーディオファンの開拓につながっているようだ。
それについて、KEFジャパン代表取締役社長 兼 KEFグローバルマーケティング責任者のグレース・ローさんが以下のように語ってくれた。
「KEFは、コンピュータを使ったアプローチで業界に革命をもたらしてきました。その哲学はシンプルで、もっともオーセンティックな方法で、技術のイノベーションを通して音を再現することです。ライブミュージックを、様々なメディアを通して、新しい方法で皆さんに提供して参りました。
Music Gallery Tokyoは、ギャラリーとして様々な新しいプロダクトを紹介しています。こちらの緑色のスピーカーは最新の『LSX II LT』になります。他にもユニークな特長として、体験の場やクリエイターとのイベントを行うスタジオも設けています。そこでのコラボレーションのアイデアをぜひお待ちしております」
さらに今回は、駐日英国大使のジュリア・ロングボトムさんも出席しており、Music Gallery Tokyoについて以下のようなコメントを寄せていた。
「東京の中心部、素晴らしい街並みの中にオープンした空間にお邪魔できて嬉しく思っています。イギリスのデザインとテクノロジー、クリエイティブを集めたKEFは1961年に設立し、世界のベストスピーカーとして成長してきました。異業種とのコラボレーションも進んでおり、ロータスのすべて車種にスピーカーを納入しています。
日英関係も何十年も最高の関係にあります。イノベーションや社会貢献も一緒に進めていけるということで、KEFの日本での評判を活かして、ミュージシャンやデザイナーも一緒になってコラボレーションできるということを歓迎します。
来年には大阪・関西万博も開催されますが、そこでデザインとかコラボレーションを披露していきます。イギリスのパビリオンで実施される、イベントや展示を公開すること楽しみにしております。その中では、イノベーションやサステナビリティをショーケースにしていく予定です」
ここから会場を恵比寿に移して、LISTEN TOKYOがスタートした。今回は、アーティスト/プログラマー/DJであるDaito Manabeさんが、インスピレーションと感動を与えてくれるような選りすぐりの楽曲をDJとしてプレイするという内容だった。
KEFは「原音再生」という信念のもと、アーティストの意図通りのサウンドでオーディオ体験を提供することに尽力しており、ハイ・フィデリティサウンドこそがパフォーマンスを真に再現する唯一の方法であると強く信じているという。LISTEN TOKYOなどのイベントでは、参加者は、KEFのサウンドへのこだわりを知ることで、大好きな音楽に没入することができるとしている。
会場となったレコードバーのA10は、カウンター後ろの壁面いっぱいにレコードが並べられている。今回はカウンター正面右横にDJブースが設けられており、その手前のフロアーに「LS60 Wireless」と「KC62」×2を使った2.2chシステムが組まれていた。これでDaito Manabeさんのプレイを再生していたわけだ。
会場には40〜50名ほどのゲストが詰めかけていたが、そんな中でもLS60 WirelessとKC62の組み合わせは、会場の奥まで届く浸透力とズシンと響く迫力ある低音を再生しており、そのパフォーマンスの高さが充分に感じられた。
今回のLISTEN TOKYOはオーディオファン限定のイベントではなく、来場者の年齢層も広く、男女比も半々くらいと、 “音楽好き” が集まっているという印象だった。中にはスピーカーの前で踊りだす人もいるなどかなりの盛り上がりで、今回のイベントでは、KEFが目指すハイ・フィデリティサウンドが、音楽ファンの心に届いていたのは確かだろう。(取材・文:泉 哲也)