TVS REGZAは先週末の12月15日〜17日に、東京・秋葉原のヨドバシカメラ マルチメディアAkibaで「100型MiniLED液晶テレビ 体感イベント」を開催した。そのうち16日(土)には同社レグザブランド統括マネージャー 本村裕史さんによるトークショウも行われた。StereoSound ONLINEではそのトークショウ初回に参加してきたので、概要を紹介したい。

 会場となったマルチメディアAkiba 2Fイベントブースには、正面に12月15日に発売された「100Z970M」が、さらに正面右側には「85Z970M」と「65Z970M」がセットされ、大画面テレビのサイズ感を体験できるようになっていた。

画像: レグザおじさんこと、TVS REGZA レグザブランド統括マネージャー 本村裕史さん

レグザおじさんこと、TVS REGZA レグザブランド統括マネージャー 本村裕史さん

 登壇した本村さんはまず、自身もレグザおじさんとして出演しているYouTube「レグザチャンネル」を紹介。ここではレクザの宣伝だけでなく、テレビの選び方、どれを買えばいいのとかといったことも分かるような内容をお届けしていると説明した。そしてこのトークショウも、100Z970Mを使いながら、大画面テレビの魅力を紹介する会にしたいと思っていますと語った。

 まずは100インチ液晶テレビの画質を体験してもらおうと、デモ映像やYouTubeのお薦めコンテンツが再生された。黒い背景の中に浮かび上がる赤い花の映像や夜景画像では、液晶の弱点といわれていた黒の締まりが改善されていることがよくわかるし、原色の表現や細かい照明など、コントラスト再現に優れた映像として楽しむことができた。

 さらに本村さんのお薦めが、YouTubeのライブ映像だ。大型スタジアムでの音楽ライブで、オープニングのレーザー照明によるきらびやかな演出から、アーティストが登場しダイナミックに動き回る様などが100インチ画面いっぱいに描き出されていく。「本当にすごいですよね。会場の最前列で見ているような感覚が楽しめると思います。これがテレビなのって本気で思います」(本村さん)。

画像: 会場には85インチや65インチのZ970Mも展示されており、少しだけ身近な大画面も体験できた

会場には85インチや65インチのZ970Mも展示されており、少しだけ身近な大画面も体験できた

 なお今回は100Z970MにJBLのアクティブスピーカー「4305P」を組み合わせており、内蔵スピーカーを超える力強いステレオ音声が再現できていたことも、ライブに集中できた一因だろう。実際に100インチクラスのテレビをご自宅に導入した場合には、ぜひサウンドシステムにも気を配っていただきたい。

 本山さんも、「かなりの迫力だと思います。これが100インチです。なかなかこのサイズのテレビをリビングに置ける方も少ないと思うんですけが、ここまででなくても、画面サイズは大きい方がいいんですよ。

 今お使いのテレビが37インチとか40インチで、買い替えを検討されているのであれば、普通は50〜55インチを選ぶ人が多いでしょう。しかし私はあえて65インチ、できれば75インチを買った方が幸せだと思います。

画像: 視聴距離に応じた最適画面サイズの提案

視聴距離に応じた最適画面サイズの提案

 この話をすると、大きいテレビを売りたいだけだけだろうって言われるんですけど(笑)、そんなことありません。別にレグザじゃなくてもいい、他社製品でも構わないので、大きい画面サイズにした方が絶対幸せになると思います」と、テレビを熟知した人ならではの思いを力説していた。

 そこで具体例として示されたのが、お薦め視聴ポジションの提案だった。4Kテレビの場合、H(画面の高さ)の2.5〜3倍の距離で映像を見るのが一番臨場感を得られることが紹介され、実際に会場での視聴距離を計って、最前列なら65〜75インチ、2列目では85インチが最適という提案も行われた。

 この提案には来場者も驚いていたが、続いて実際に100Z970Mに電子番組表を55インチや65インチなどサイズを変えて映し出し、2.9mほどの距離から見てもらうと、文字がストレスなく識別できるのは確かに2.5〜3Hほどからということを確認し、みんな納得した様子だった。

画像: 左から通常サイズのLED、MiniLED、75Z970M。MiniLEDバックライトでは入力された映像がモノクロに近い状態で確認できるが、これはそれだけバックライトの分割数が細かいことを示している

左から通常サイズのLED、MiniLED、75Z970M。MiniLEDバックライトでは入力された映像がモノクロに近い状態で確認できるが、これはそれだけバックライトの分割数が細かいことを示している

 そこから話題はテレビパネルの種類に移り、有機ELと液晶テレビのどちらを選ぶかというテーマになった。ご存知の方も多いだろうが、有機ELはパネル自体が光る自発光デバイスで、液晶テレビはバックライトを使って映像を表示している。本村さんは黒の再現という点では有機ELに分があることを述べ、映画などをじっくり楽しみたいのであれば有機ELの方がお薦めだと話した。

 一方で最近は液晶テレビにも、バックライトに通常サイズのLEDとMiniLEDを搭載したふたつのタイプが登場しており、MiniLEDと分割駆動の組み合わせならかなりハイコントラストの映像を再現できると紹介、100Z970MもこのMniLED搭載機で、さらに独自のレグザエンジンZRαで細かく制御することで、明るさ表現にも優れ、同時に締まった黒も楽しめると解説していた。

 なお会場には、YouTubeの撮影時に分解した液晶テレビも持ち込まれており、実際に通常サイズのLEDとMiniLEDバックライトがどれほどサイズが違うかを確認できた。さらに映像信号を入力した状態でバックライトがどんな風に点灯しているか(分割駆動が実際にどんな風に動作しているか)のデモもあり、MiniLEDでは映像の形がわかることに来場者も驚いていた。

画像: ブルーバックライトの前に拡散板と量子ドットパネルを重ねると、白い光が再現されるというデモ

ブルーバックライトの前に拡散板と量子ドットパネルを重ねると、白い光が再現されるというデモ

 ここからレグザエンジンZRαの処理能力を活かした「ナチュラルフェイストーンPRO」や「ネット動画ビューティPRO」などの機能のデモがあり、特に「タイムシフトマン」や「ざんまいスマートアクセス」は来場者の中にもユーザーがいたこともあって、その最新版のパフォーマンスの高さに盛り上がっていた。

 今回は100インチ大画面テレビの発売記念イベントで、さすがに販売もこれからだろうと思っていたのだが、本村さんによると100Z970Mは発売前に34台の予約が入っていたそうだ。それだけ、大画面を自宅で楽しみたいというユーザーも増えているのだろう。比較的身近な価格で登場した直視型大画面のレグザ100Z970Mはこれから展示も増えていくことだろうから、機会があったらそのパフォーマンスを確認してみてはいかがだろう。(取材・文:泉 哲也)

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