エソテリックは、今年4月に発表したTANNOY(タンノイ)の新製品「Stirling Ⅲ LZ Special Edition」を2024年1月から出荷を開始する。価格は¥1,980,000(ペア、税込)。

 1961年に登場した銘機「III LZ」。Stirling Ⅲ LZ Special Edition は、60年以上にわたる10インチ・デュアルコンセントリック(同軸2ウェイ)の輝かしい血統に連なる、コンパクトなスピーカーシステムだ。誕生から40年の節目を迎えたStirlingをベースに、III LZを継承するコンプレッションホーン搭載アルニコドライバーと新規設計エンクロージャーを採用することで、更に豊かな音楽性を目指している。

画像1: タンノイ「Stirling Ⅲ LZ Special Edition」が2024年1月より出荷開始。10インチ同軸2ウェイドライバーの血統に連なる、コンパクトなスピーカーシステム

 LF(ウーファー)、HF(トゥイーター)の磁気回路は単一の大型アルニコマグネットで共有し、コンプレッションHFホーンを採用したオリジナルIII LZのユニット基本設計を引き継ぐ、10インチ・ゴールドリファレンス・デュアルコンセントリックドライバーを採用。

 この10インチ・デュアルコンセントリックは、ウーファーの口径こそCanterbury/GRの15インチモデルと異なるが、ALCOMAX-IIIアルニコ磁気回路、及びコンプレッションHFユニットなど、設計のほとんどが15インチユニットと同一となっている。大型マグネットで力強く駆動される反応の良い小口径ウーファーと、高品位なコンプレッションHFユニットが織り成す絶妙なブレンドは、フラグシップモデルとまったく変わらないクォリティと、10インチモデルにしか無い俊敏な低域の魅力を備えている。

 新規設計のエンクロージャーは、Stirling/GRをベースにオリジナルIII LZモデルの設計要素も取り入れながら、1960年代当時には無かった素材・設計技術を採用することで完成度を高めた。内部はブレーシング(添木)を多用して剛性を高め、ドライバーユニットは、バッフル面のみならず、ユニット背面も内部ブレーシングで固定することで、低域をしっかりとコントロールできるようになっている。

 バスレフポートも、コンピューター解析技術を使った新規設計により、より豊かな低域と空間再現性、解像度の大幅な向上を実現し、単なる懐古的な精神的回帰に留まることなく、III LZの豊かな音楽表現力をさらに鮮やかに現代的に精華させることに成功している。

画像2: タンノイ「Stirling Ⅲ LZ Special Edition」が2024年1月より出荷開始。10インチ同軸2ウェイドライバーの血統に連なる、コンパクトなスピーカーシステム

「Stirling Ⅲ LZ Special Edition」の主なスペック

●型式:2ウェイ1スピーカー・同軸、バスレフ型
●使用ドライバー:250mm(10インチ)マルチファイバーペーパーコーン型ウーファー、52mm(2インチ)アルミマグネシウム合金ドーム型トゥイーター
●周波数特性:29Hz〜27kHz(-6dB)
●能率:93dB/2.83V/1m
●インピーダンス:8Ω
●寸法/質量:W397×H855×D368mm(突起部を除く)/33.2kg

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