オーディオブランドDVASから、昨年発売された、同ブランドのデビューモデルとなる光電型カートリッジ専用フォノアンプ「Model 1」のアップデートモデル「Model 1B」が発表された。価格は¥1,320,000(税込)で、受注生産となる。なお、「Model 1」ユーザーの「1B」へのアップデートにも対応する予定だ。

 さて、Model 1Bは、昨年発売したModel1をベースに、回路の見直し、素材の見直し、機能の見直し等を行ない、一層の高音質化と使いやすさを実現したアップデートモデルになるという。

 回路面の変更は、よりフラットで癖のない音を実現するため、RIAA回路を再設計し、一層の高精度化を実施。その結果、RIAA偏差は20Hz~20kHzで+-0.3dB以内の高精度を実現したという。また、従来搭載していたローカル電源バッファを無帰還形レギュレータに変更。メインとローカル二重の無帰還形レギュレータにより、アンプの供給電圧をさらに安定化することで、低域の再生能力を改善しているそうだ。

 素材面では、機内配線材にArgent Phono Cableで開発したPTFE被膜純銀単線を採用し、信号の損失を低減。RCA端子導体については、従来の真鍮素材からテルル銅製へ、XLR端子導体はブロンズ素材から純銅素材を使ったものへと変更されている。真鍮やブロンズに比べて導電率の優れる素材に変更することで、さらに優れた解像感と繊細でしなやかな音を実現した、としている。さらに、音質に大きな影響をもつ電源ケーブルには、Pc-Triple C導体を採用。電源供給の上流から音質を改善した。

 機能面では、これまでXLR端子のみであった出力端子に、RCA端子を追加併設。これにより、アンバランス環境のユーザーも、変換プラグ等を使うことなく、出力そのままの純度の高いサウンドが楽しめるようになった。

 そのほか、6電源トランスによる強力な電源回路、天吊り型高剛性シャーシは前モデルをそのまま継承。光カートリッジのサウンドを、存分に楽しめる製品となっている、としている。

 なお、前モデルModel1のユーザーに対しては、有償でModel1Bへのバージョンアップを実施予定。これは、画一的なバージョンアップではなく、端子、機内配線のみの変更から、回路基板変更、パネル変更を含めて完全にModel1Bと同一となるフルバージョンアップまで、ユーザーと打ち合わせながら、最適な仕様にバージョンアップを図れるものとなるそうだ。

Model 1Bの主な特徴
⚫専用トランスと左右独立整流回路、超ローノイズレギュレータによる バイアス電圧生成回路搭載
⚫RIAA偏差+-0.3dB以内の高精度CR-NF型イコライザー回路を搭載
⚫完全差動アンプによる出力回路を搭載
⚫左右&各増幅段で独立した4電源トランスとLED基準電源によるメイン無帰還レギュレータとアンプ近傍に無帰還ローカルレギュレータを搭載した強力な増幅段用デュアルレギュレータを搭載
⚫LED用電源とコントロール回路専用トランスを搭載し、超ローノイズレギュレータによるLED電圧供給回路を搭載
⚫フロントパネルで操作可能なBASS切り替えとLED給電停止を含むミューティング回路を搭載
⚫アルミ削りだしパーツによる強固な天吊り型シャーシ
⚫テルル銅導体RCA端子、純銅導体XLR端子搭載
⚫Pc-Triple C導体電源ケーブル採用
⚫PTFE被膜純銀単線の信号系機内配線材採用

Model 1Bの主な仕様
定格入力:40mV
定格出力:0.5V(RCA)1.0V(XLR)
接続端子:フォノ入力1系統、アナログ音声出力2系統(RCA、XLR)
寸法:幅430mm×奥行330mm×高さ112mm
質量:16.5kg

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