市原隼人主演の大ヒットシリーズ、「おいしい給食」のseason3が10月より順次放映開始となった。

 市原演じる中学校教師・甘利田幸男は、何よりも給食を愛する男。season1では「給食は、なぜおいしいのか」というテーマに会食経験の大切さを説き、season2では「給食と健康食」をテーマに、おいしく食べてこそ健康に繋がると述べた。そしてseason3では、「給食の完食主義」をテーマに、強制されないと人は成長しないと信じて疑わなかった時代に対するアンチテーゼを描く。

 このseason3は、北海道の函館市でロケを敢行。北の地オリジナルの献立や食材に囲まれて、甘利田幸男の新たなる給食道が始まる。そして新ヒロインとして、帰国子女の英語教師・比留川愛が登場する。普段はおよそ先生らしくないおとなしさだが、いざ怒りに火が付くと大胆な一面もあるキャラクターだ。この愛先生を演じる大原優乃に、物語の見どころや撮影中のエピソードについてうかがった。

画像1: 大ヒットドラマ「おいしい給食」がseason3になって戻ってきた。ヒロイン「大原優乃」は、「全力で取り組んだ愛先生に注目してほしい」

――「おいしい給食 season3」ご出演おめでとうございます。ヒロイン役に選ばれた感想をいただけますでしょうか?
 たくさんの方から愛されているこの作品に参加させていただくことは、すごく光栄だと思いました。season1から関わっていらっしゃる皆さんに負けないくらいの作品愛を持ちたいと思って撮影に入りました。

――初めての先生役に取り組んだ印象は?
 今まで生徒役をたくさんやらせていただいて、だからこそ、先生役にはプレッシャーがありました。私が演じる比留川愛自体は先生らしくない役柄なのですが、「自分に務まるだろうか」という不安はありました。考えてみると、生徒役の皆さんが私を先生にしてくださったんだなと思います。撮影の空き時間とかも「愛ちゃん、愛ちゃん」って生徒の皆さんが話しかけてくれて、それも嬉しかったですね。

――ということは、カメラが回っていないところでも和やかな雰囲気が続いていて……。
 そうですね。とてもファミリー感のある現場でした。綾部真弥監督が撮影の初日に私のことを「優乃」と、下の名前で呼んでくれて。今までの現場ではそうしたことがなかったので、すごく嬉しかったです。その瞬間に心の距離が縮まったような気がしました。

――黒板を後ろにして、台の上に立って、生徒たちと向かい合うと、どんな気持ちになるのでしょうか?
 やはり教卓から見る景色は新鮮で、本当に生徒ひとりひとりの顔がしっかりと見えるんです。生徒の心情の変化が、教卓にいるとすぐに受け取れる感じです。

――大原さんが演じる比留川愛は英語の先生で、アメリカから戻ってきたという設定です。
 英語のセリフについては、音源が事前に送られてきて、それを聴いて練習したのですが、発音が合っているのかどうか、自分では分からないところがあったので、英会話の先生を探して、時間を作って授業を受けました。英語に関しては、愛先生の役作りにおいてとても大切な部分だったので、そこを大切にしながら演じました。

――日本語の時は小さい声で、英語でキレる時は大声でしゃべるという対比も印象に残りました。
 自分なりのヒロイン像を作っていきたいとは考えていました。そこでひとつ大事にしたのが、甘利田先生は早口でまくしたてるような芝居が印象的だったので、それと対照的な面白さを作れたらいいなということです。普段の愛先生はゆったりと喋るように心がけて、怒る時は思いっきりやる。そうしたら、綾部監督が笑ってくださって、そのキャラクターを続けることになりました。監督はとても愛情深くて繊細な演出をしてくださるので、私も迷いなくそこに飛び込むことができました。本当に感謝していますし、大好きな監督です。

――物語の設定が 1988年(昭和63年)。昭和風の髪型や衣装が素敵と、ネットでも評判になっています。
 この役作りのためにヘアスタイルも変えて、聖子ちゃんカット(歌手の松田聖子が1980~81年にしていた髪型)にしていただいたり、衣装の生地感も年代に合わせて変わっていたりと、新鮮でした。言葉づかいやしぐさについても、より、かわいらしさが多めという感じですね。

――ロケは函館で行なわれたそうですね。
 はい。函館に行ったのは初めてです。町に朝市があるところなども、「おいしい給食」の世界観にぴったりだと思いました。函館に来たことで、より作品に入れたような気がします。

――ドラマに出てくる給食の中で、特においしかったものは何でしょうか?
 コッペパンですね。劇中で使われているコッペパンは、撮影のために特別に作られているものなんです。芝居がしやすいような硬さであったり、画面に映えるように大きめになっています。味もミルク風味でほんのり甘くておいしかったです。撮影が終わると、余ったコッペパンがスタッフさんたちの争奪戦になるくらい人気でした。

画像2: 大ヒットドラマ「おいしい給食」がseason3になって戻ってきた。ヒロイン「大原優乃」は、「全力で取り組んだ愛先生に注目してほしい」

――甘利田先生を演じる市原隼人さんとは今回は初共演とのことですが、本当に息があっていると思いました。甘利田先生はかなり風変わりなキャラクターだと思いますが、愛先生が、その強烈な部分にだんだん惹かれて、共感していく様子も見どころだと思います。
 市原さんと初めてご一緒させていただいて、改めて偉大な先輩だと感じました。どんな時も私を信じて受け入れてくださる優しさにいつも救われています。現場の真ん中で立たれている大きな姿を見て、たくさん学ばせていただくことがありました。カットの声がかかると2人でモニターに向かって走って、モニターを見て笑う時間が幸せなルーティンでした。自分の撮影が終わっても市原さんの撮影があれば残らせていただいて、お芝居を拝見していました。

――愛先生的に、特におすすめのシーンは?
 第4話で生徒の皆さんに私が挨拶をするシーンがあります。自分の中でも「このシーンは大切にしなくちゃいけないな」と覚悟を持って臨みましたが、甘利田先生に突き飛ばされてしまって……。「もしかしたら、ぶつけるかもしれないよ」と事前に忠告はいただいていたんですが、とてもきれいに飛ばしていただきました(笑)。そのシーンが個人的に大好きで、家で完パケを見たときにお茶を吹き出してしまいました。

 それから第2話の、廊下を走っている生徒たちを英語で叱りつけるシーンも印象深いですね。普段の愛先生は思っていることがなかなか言えなくて、すぐ泣きそうになってしまう。でも英語だと怒鳴ることができるという性格なんです。この「おいしい給食」の世界観を理解した上で、行けるとこまで行ってみたいなと思って、全力で取り組みました。

――大原さんは10歳で芸能界にデビューなさって、今年でキャリア14年を迎えます。「もう14年」という感じですか、それとも「まだ14年」という感じでしょうか?
 あっという間だったという風には思えないほど、1年1年が濃いので、「まだ」になるのでしょうか。今年、取り組んだ役が今回の教師役のほかに、陰を持った役とか、人間ではない役とか、やりたい役は今年すべて叶ったと思っています。今後はいただいた役を自分に寄せるのではなくて、役に自分が寄れる役者になりたいですね。

――最後に読者へメッセージをお願いします。
 「おいしい給食」という作品は給食を通して様々なドラマが展開されていくので、ぜひ最後まで見ていただければと思います。合わせて、来年公開予定の劇場版もよろしくお願いします。

画像3: 大ヒットドラマ「おいしい給食」がseason3になって戻ってきた。ヒロイン「大原優乃」は、「全力で取り組んだ愛先生に注目してほしい」

ドラマ「おいしい給食 season3」

10月よりテレビ神奈川、TOKYO MX、BS12 トゥエルビ、TVerほかにて放送 全10話

『劇場版 おいしい給食』の第3弾は、2024年全国公開予定

■スタッフキャスト
監督:綾部真弥、田口桂
脚本:永森裕二
出演:市原隼人 大原優乃 田澤泰粋 栄信 六平直政 いとうまい子 高畑淳子 小堺一機
主題歌:「君の花~3rd session~」」(AMG MUSIC)
制作プロダクション:メディアンド
企画・配給:AMGエンタテインメント
(C)2023「おいしい給食」製作委員会

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