Metaは本日、MR(複合現実)ヘッドセットの新製品「Meta Quest 3」発売記念イベントを開催した。

Meta Quest 3 ¥74,800(128Gバイト)、¥96,800(512Gバイト)

画像: 本体正面には、パススルー用のカメラが2機(両端)と深度センサー(中央)が並ぶ

本体正面には、パススルー用のカメラが2機(両端)と深度センサー(中央)が並ぶ

 Meta Quest 3は頭に装着することで様々なバーチャル体験を楽しめるガジェットだ。バーチャル再生機器は、登場当初はゴーグルとゲーミングPCとの組み合わせなどが一般的だったが、2019年に登場した初代モデル「Quest」で一体型での視聴が可能になった。その後2020年に第二世代機の「Quest2」に進化し、2022年にはフルカラーでのパススルー機能を備えた「Quest Pro」が登場している。

 そして今回発売されたQuest 3は、初のマスマーケット向けMRヘッドセットと位置づけられている。Meta日本法人Facebook Japan 代表取締役の味澤将宏さんによると、Quest 3は “これまでの中でもっともパワフルなヘッドセット” で、“人と人のつながりの未来を拓く、最先端技術にタッチしやすい製品” として開発されたそうだ。

画像: 内側のスペースには余裕を設けており、メガネをかけたまま装着できそうだ

内側のスペースには余裕を設けており、メガネをかけたまま装着できそうだ

 近年は、バーチャル再生用のエコシステムも充実してきており、Meta Questストアでのゲームやアプリの売上が20億ドル超の売上げを達成しているという。さらにエンタテインメント以外の用途も増えいるとかで、VRでの旅行体験や通信高校の授業といった実績もあるそうだ。

 続いてMeta Reality Labs 日本マーケティング統括のPierre Kiangさんから日本での販売戦略についての説明が行われた。Quest 3は、前モデルのQuest 2をベースに360度のVR体験を実現したもので、リアルとバーチャルの融合のために重要となるパススルー機能を向上させており、フルカラーの高解像カメラはQuest 2の10倍の解像度を備えているそうだ。

画像: ヘッドセットをかぶった後、後ろにあるダイヤルを締めることでぴったり取り付けられる。その後上部のベルトで安定させる

ヘッドセットをかぶった後、後ろにあるダイヤルを締めることでぴったり取り付けられる。その後上部のベルトで安定させる

 そのQuest 3ではSnapdragon XR2 Gen2を搭載、グラフィック処理もQuest 2の2倍の性能を実現している。表示用デバイスは片目あたり2208×2064画素の解像度を備えており、両目で4Kを越える映像表示力を獲得した(Quest 2比で解像度30%アップ)。でありながら光学系は40%薄型化され、さらにストラップ等の改善で装着性もアップしているそうだ。

 国内での展開としては、日本開発のゲーム(『SAMBA DE AMIGO』が10月13日発売で、『もっと! ねこあつめ』は今冬を予定)のリリースや、アニメ『推しの子』とのコラボを11月に予定している。さらに渋谷モディや新宿マルイ アネックスで実機を体験できるイベントを11月19日まで開催するとしている。

画像: 4Kオーバーの映像で、バーチャル旅行やVRゲームに没入できる。Metaの新製品ヘッドセット「Meta Quest 3」が本日発売。そのパフォーマンスを体験してきた

 その後、お笑いタレントの野田クリスタルさんとマルチタレントのゆりあんレトリバァさんが登場し、実際にQuest 3を装着してシューティングやダンスゲームを体験、「2Dから3Dになったときにゲームの世界が広がった。同じようにQuest 3で新しい時代が来たと感じた」(野田さん)、「こんな経験はない。みんなで未来に行く瞬間が来て、めた嬉しい」(ゆりあんさん)と語っていた。

 発売記念イベントに続いて、渋谷モディに移動してQuest 3の体験会に参加してみた。会場には4つのブースが準備されており、好みのゲームやバーチャルコンテンツを体験できる。今回は世界の名所をVRトリップできる『BRINK Traveler』を視聴させてもらったが、両目で4Kを越える解像度というメリットが実感できる広大な風景が眼前に広がり、その場に立っているかのような錯覚に陥る。

画像: ゆりあんレトリバァさんと野田クリスタルさんも登壇し、Quest 3を体験した

ゆりあんレトリバァさんと野田クリスタルさんも登壇し、Quest 3を体験した

 試しに視線を横や後ろ、上下に動かしてみると、映像もそれに合わせてちゃんと移動し、妙なディレイもない。高山のシーンで下を見下ろすと、思わず背筋が寒くなるような体験ができた(高所恐怖症の方にはお勧めしません)。

 パススルーの映像もよくできており(若干のS/N劣化や輝度の違和感はあったが)、複合現実を楽しむアイテムとして魅力的だと感じた次第だ。

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