クリプトンから、同社製アクセサリーの新製品が3モデル発売される。ここではバイワイヤリング・スピーカーケーブル「SC-HR2020 Y-B」について紹介する。

●バイワイヤリング・スピーカーケーブル(すべて税別、10月上旬発売)
SC-HR2020/1M Y-B ¥95,000〜(1m)
SC-HR2020/1.5MY-B ¥105,600〜(1.5m)
SC-HR2020/2M Y-B ¥115,400〜(2m)
SC-HR2020/2.5M Y-B ¥125,200〜(2.5m)
SC-HR2020/3MY-B ¥135,000〜(3m)
SC-HR2020/3.5M Y-B ¥144,800〜(3.5m)
SC-HR2020/4M Y-B ¥154,600〜(4m)

画像: アンプ側はプラス、マイナス用のYラグ(左)が2個、スピーカー側はプラス/マイナスの高域用と低域用の合計4つのバナナプラグ(右)という構成

アンプ側はプラス、マイナス用のYラグ(左)が2個、スピーカー側はプラス/マイナスの高域用と低域用の合計4つのバナナプラグ(右)という構成

 SC-HR2020 Y-Bは、既発売のスピーカーケーブル「SC-HR2020」にコネクターを取り付けたもの。SC-HR2020は、Φ0.3のPC Triple-C×7本をポリエチレン芯に巻き付けたものを6束ロープ縛りしたケーブルを1芯とし、それを4芯ぶんまとめてポリ塩化ビニルの絶縁被膜で覆った構造となっている。

 クリプトン製のパッシブスピーカーはすべてバイワイヤリング対応であり、同社では以前から自社製品はバイワイヤリング接続で使って欲しいと提案していた。

 設計者の渡邉 勝さんによると、2ウェイ以上のスピーカーでは、各ユニットはすべて逆起電力が発生してしまうので、シングルワイヤリング接続ではその影響が避けられないという。これに対しバイワイヤリング接続なら、逆起電力はアンプ側に戻る間に減衰し、音への影響が抑えられるというわけだ。

 SC-HR2020も一定の注目を集めていたが、今回は両端にYラグやバナナプラグのコネクターを取り付けることでより扱いやすくし、もっと多くのユーザーに使ってもらいたいという提案となる。

画像: より多くの方に、バイワイヤリングのメリットを知ってもらいたい。クリプトンが、コネクター付きのバイワイヤリング・スピーカーケーブル「SC-HR2020 Y-B」を発売

 コネクターはアンプ側がYラグ(2個)で、スピーカー側がバナナプラグ(4個)が標準仕様だが、ユーザーの希望があれば両方ともYラグ、あるいはバナナプラグに変更も可能という(コネクターの数を増やす場合は別途料金が必要)。

 ちなみにバナナプラグは試聴を経て選ばれており、WBTと同様の構造を備えた抜けにくく、接続を確保できるタイプが使われている。またバナナプラグ、Yラグとも金メッキが施されているが、これは同社スピーカーの端子部も金メッキで、音がいいことから選んだそうだ。

 2ウェイブックシェルフ型の「KX-5PX」を使い、シングルワイヤリングでつないだ場合と、バイワイヤリング接続で音に違いがあるかを聞かせてもらった。ケーブルはSC-HR2020/5M Y-B(特注品)で、シングルワイヤリングの場合はスピーカー側のバナナプラグを重ねて、ウーファーとトゥイーターは付属のジャンパーケーブルでつないでいる。

 ドヴォルザーク『交響曲第9番(新世界より)』では、バイワイヤリングにするとノイズレベルがすっと下がった印象で、トランペットの抜けがいっそうクリアーになる。無音からの立ち上がり、音の消え際が明瞭で、ひとつひとつの音の彫りが深くなったようにも感じる。

画像: 「KX-5PX」を使い、バイワイヤリング接続(左)とシングルワイヤリング(右)を比較試聴

「KX-5PX」を使い、バイワイヤリング接続(左)とシングルワイヤリング(右)を比較試聴

 さらに低音の再現性も改善されて、音場全体のバランスが安定してきた。結果として演奏のステージ感、奥行再現もアップしたのは間違いない。

 「逆起電力をなくすことで、スピーカーユニットがきちんと動くことができるんです。個人的な意見ですが、シングルワイヤリングではスピーカーの能力の半分しかでていないんじゃないかと思うこともあります」と渡邉さんはその効果を力説していた。

 クリプトン製品に限らず、バイワイヤリング対応スピーカーは接続方法を変えると音が変化することがままある。バイワイヤリング対応スピーカーを愛用している方は、一度SC-HR2020 Y-Bを試してみてはいかがだろう。

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