ボルボ・カー・ジャパンは本日、都内で会見を開き、電気自動車(EV)のニューモデル・小型SUVタイプの「ボルボEX30」を発表。11月中旬より発売するとアナウンスした。価格は¥5,590,000。

画像1: ボルボ、同社EV車の中で最小となるSUVタイプの「ボルボEX30」を今秋に日本に導入。Harman Kardon製のサウンドバータイプのオーディオシステムを搭載

 ボルボでは、2030年までに販売するすべての新車を電気自動車(EV)に、2040年までに事業全体でクライメート・ニュートラル(企業活動によって排出する温室効果ガスを、実質0にすること)を達成することを目標としており、その目標へ向けて大きく貢献するモデルとして今回、EX30を開発、市場に投入するということだ。

画像: ▲発表会に登壇した、左からインテリアデザイン部門責任者のリサ・リーブス、ボルボ・カー・ジャパンの新代表取締役の不動奈緒美、コマーシャル部門責任者のフランチェスコ・スペチアーレ

▲発表会に登壇した、左からインテリアデザイン部門責任者のリサ・リーブス、ボルボ・カー・ジャパンの新代表取締役の不動奈緒美、コマーシャル部門責任者のフランチェスコ・スペチアーレ

 ボルボのEVはここ日本市場では活況を呈しているそうで、国内で走るボルボ車のうち、10台に1台はEVということで、これは先行するテスラに次ぐ実績を残しているそうだ。そうした市場での優位性を活かし、このEX30は、先日(6月)にミラノでのワールドプレミアから早2カ月で日本でのお披露目が行なわれ、今秋には導入されることになった。

 さて、今回発表されたEX30は、同社のラインナップの中ではもっとも小さなEVになるそうで、加えて(同社のEV車の中では)最小のカーボンフットプリント(製造を通して排出される音質効果ガスをCO2に換算したもの)を達成しているそうで、同時にサステナブル(持続性)を持たせるために、リサイクル材料の使用も、10~25%という高いパーセンテージを実現しているそうだ。また、車内の配線を減らすなどの設計の工夫によって、使用するパーツ類の削減にも努めているということだ。

 もちろん、そうした未来志向の施策に加えて、ボルボの誇る安全性はこれまで同様に高い水準で搭載されていて、「ドアオープニングアラート」「ドライバーアラートシステム」など、ドライバーをアシスト、安全を高めてくれる機能も搭載されている。

 車の特徴としては、まだまだたくさんあるのだが、ここではEX30に搭載されたオーディオシステムについて紹介したい。搭載されるのは、ホームオーディオからインスパイアされたという、サウンドバータイプのオーディオシステム。正面のダッシュボード奥に、弓形のように弧を描くような形状で配置されており、車内のオーディオはここが一手に受け持つことになる。専用設計という。こうして、スピーカーシステムを一か所にまとめることで、車内の配線や各種パーツの削減が可能になるとともに、車内スペースの拡大が可能になったということだ。

画像: ▲ダッシュボードの奥に配置されているサウンドバータイプのオーディオシステム(すみません、ピントが…)

▲ダッシュボードの奥に配置されているサウンドバータイプのオーディオシステム(すみません、ピントが…)

画像: ▲運転席の分割モデル。ダッシュボード奥に、サウンドシステムが配置されているのが見える(本来はもっと右方向「助手席側に」に長い)

▲運転席の分割モデル。ダッシュボード奥に、サウンドシステムが配置されているのが見える(本来はもっと右方向「助手席側に」に長い)

 スピーカーは、同社との付き合いも長いというHarman Kardon製で、5.1chのサラウンドの再生に対応する。センターコンソールには、12.3インチの大型ディスプレイ(縦型配置)が設置されており、さまざまなインフォーメーションを確認することもできるし、タッチ式で各種操作も簡単に行なえるようになっている。5Gにも対応している(残念ながらサウンドの試聴はできなかった)。

 ちなみに、EX30ではサブスクリプションにも対応しており、第一弾100台、第二弾200台の、合計300台を用意している(¥95,000/月)。

画像: ▲EX30の発売を記念して、ボルボの展開する体験型スペース「ボルボ・スタジオ」のミニチュア模型も制作。今後、原宿など各地で展示されていくという

▲EX30の発売を記念して、ボルボの展開する体験型スペース「ボルボ・スタジオ」のミニチュア模型も制作。今後、原宿など各地で展示されていくという

画像2: ボルボ、同社EV車の中で最小となるSUVタイプの「ボルボEX30」を今秋に日本に導入。Harman Kardon製のサウンドバータイプのオーディオシステムを搭載

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