DVAS合同会社から、ヘッドホン専用パワーアンプの新製品「DVAS Model2」が、9月1日に発売される。受注生産で、価格は¥990,000(税込)となる。

 DVAS Model2は、6月に行なわれたOTOTEN2023の同社ブースでも参考展示されていたので、見かけたファンも多いと思うが、高精度な表面実装パーツを多用して高密度実装したアンプ回路を、強力な電源でサポートし、それらを強固かつミニマルなデザインのシャーシで包みこむというDVASのフィロソフィーを継承したヘッドホン専用のパワーアンプ。

 回路には、同ブランドのアイコンでもある完全差動アンプを電圧増幅段に投入し、ヘッドホンをドライブするためダーリントン接続したシングルPP方式による電流増幅段を組み合わせ、さらに電流増幅段から電圧増幅段へは負帰還をかけないオーバーオール無帰還方式の全段バランス増幅のパワーアンプになるという。

 一方、本モデルには、近年のヘッドホンアンプが備えるDACやUSBインターフェイスといった装備を省いた、純粋な単一ゲインのアナログ式パワーアンプとなっているのが特徴。加えて、より優れた音質を実現するに、ハイエンドオーディオの世界で用いられている手法と同じく、セパレート式として本Model2を商品化したということだ。

 ボディには、「DVAS Model1」(光カートリッジ専用フォノアンプ)同様、天板に各パーツを固定する高剛性な天吊り型シャーシを採用し、アンプのスタビリティを向上させている。また、総容量270VAのトロイダルトランスとSiCショットキーバリアダイオード+高信頼性ケミコンによる整流回路と電圧増幅段、電流増幅段に専用の無帰還定電圧回路を搭載した、電源重視の設計を施しているのも留意点だろう。

 DC漏れ、過電流、電源起動・遮断時のポップノイズ除去など各種の保護回路も完備しているそうだ。

DVAS Model2の主な特徴
・完全差動電圧増幅段+ダーリントン接続シングルPP方式電流増幅段によるオーバーオール無帰還バランス増幅アンプ
・電圧増幅段、電流増幅段の双方に無帰還定電圧回路搭載
・左右&各増幅段と制御回路用の総容量260VAのトロイダルトランスと制御系専用トランスを搭載した合計5トランスを搭載。また、整流回路は±巻き線ごとにSiCショットキーバリアダイオードをブリッジ接続し高信頼性ケミコンと組み合わせた整流回路を搭載(制御回路除く)
・信号系配線にArgentPhonoと同一のテフロン被膜純銀単線を採用
・ヘッドホン端子はテフロン絶縁、ダイキャストハウジングによる4極バランス出力と3極XLRによるLch,Rch独立のバランス出力端子を装備
・アルミ削りだしパーツによる強固な天吊り型シャーシ
・寸法:幅43×奥行330×高さ112mm
・質量・17kg

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