東映ビデオが新たな才能を発掘するために始めた新プロジェクト(2021年6月開始)「TOEI VIDEO NEW CINEMA FACTORY」の、記念すべき第一回製作作品に選ばれた『17歳は止まらない』が、「カリコレ2023」のプレミア上映作品に選ばれて、8月4日(金)より全国公開されるのを記念して、7月27日(木)には新宿シネマカリテにて、キャストを迎えての舞台挨拶が行なわれた(同時受賞の『神回』は、同劇場にて上映中)。

画像1: 17歳の躍動する青春をスクリーンに刻み込んだ『17歳は止まらない』が公開。熱量高いキャストと監督が、作品の魅力を大いに語った

 登壇したのは、主演の池田朱那(瑠璃 役)、共演の片田陽依(モモ役)、白石優愛(彩菜 役)、大熊杏優(くるみ役)、そして北村美幸監督ら。

 本作は、農業高校で畜産を学ぶ高校2年生の瑠璃(池田)をメインに、そのクラスメイトたちの日常と、動物たちの生と死にも焦点を当てた異色の畜産系青春映画。

画像2: 17歳の躍動する青春をスクリーンに刻み込んだ『17歳は止まらない』が公開。熱量高いキャストと監督が、作品の魅力を大いに語った

 一般公開(8/4)に先駆けての上映を迎えたことについて池田は、「すっごく緊張していますけど、本当に素晴らしいキャスト、スタッフの方々と創り上げた大事な作品なので、きっと皆さんに楽しんでいただける、愛していただけると、自信をもって言えます。楽しんでください」と、堂々としたコメント。一方、監督の北村は映画創世記のハリウッドの監督のような出で立ちで登壇しており、「めちゃくちゃ緊張しています」とキャストよりもこわばった面持ちで、「これが1作目なので、大目に見てください、優しい目でお願いします」と、会場に集まった観客に哀願、笑いをさらっていた。

 さて、その池田にとっては、本作が映画初主演になったそうで、「初めて台本を読んだ時に、この作品に、(主役の)瑠璃に一目ぼれしてしまって、こんな素晴らしい作品に出演できなかったら暴れてやる!」と思えるほどぞっこんになり、オーディションで監督と対面した際には、「(この作品を書いた人に向かって)、瑠璃のこういうところが好き、この作品はこうだからいいんだって熱弁」したそうで、その甲斐(?)あってか出演が決まった際には、「本当に嬉しかった」と当時のことを嬉しそうに語っていた。

画像3: 17歳の躍動する青春をスクリーンに刻み込んだ『17歳は止まらない』が公開。熱量高いキャストと監督が、作品の魅力を大いに語った

 一方、本プロジェクトにて、見事第一回製作作品に選ばれ、本作を創り上げた北村監督は、その感想を聞かれると、「応募した時に、名前、年齢、経歴などすべてをでたらめに書いていたので、受賞と聞いても素直に喜べず、“やべーなこれ、どう説明しよう”」と悩んだそう。「女性の代役を立てて乗り切ろうとかとも思いましたけど、正直に謝ったほうがいいと思って、謝罪の練習をしてから、東映ビデオに向かった」のだとか。結果として「苦笑いされたけど、面白い作品だからやろうか」という感じで製作が決定。見事、今日の日を迎え「(東映ビデオは)器が大きくて、素晴らしい会社です」と絶賛していた。

 また、初めて台本を読んだ時の感想を聞かれたキャストたちは、まず片田は「オーディションで台本をいただいた時と撮影中は、劇中の登場人物と同じ17歳だったので、まずそこに運命を感じました。そして、ストーリーも面白くて、何回も読み直すほど魅力を感じていました。私は、家畜などの生き物の命について考えることも多く、その命がどのように食材になっているのかどういう部分も描かれているので、この作品に出たいという気持ちが凄く強くなったので、モモ役をいただけたことが、本当に光栄でした」、白石は「初めて台本を読んだ時、登場人物のセリフがすっと自然に頭に入って来たので、女性監督らしい繊細さを感じました。けど、後から監督が男性と聞いて、とにかくびっくりしました! とはいえ、監督のこの作品に対する愛を強く感じて、絶対に出演したいと思ってオ―ディションに臨んで、出演が決まって、本当に嬉しかったです」、大熊は「17歳の女の子たちがフレッシュに描かれていて! 台本を読んですっごくワクワクしました。どの役でもいいから出演したい! そう強く願って、台本を読み込んで、一所懸命な気持ちでオーディションに向かったのを覚えています」と、それぞれコメントしていた。

 現場でのエピソードを聞かれて、池田は「劇中で、ポニーを綺麗にしてあげるシーンがあるんですけど、最初はものすごく大きな馬だったんです。それがさらに機嫌がよろしくなかったようで、蹴り飛ばされたらただじゃすまないなってその場にいたキャストみんなでドン引きしてしまって……。そうしたら、急遽小さいポニーに変更されたので、よかった助かったと思いました。それが一番強烈な思い出です」と語っていた。それを受けて北村監督は、「白い馬で撮りたかったので、当初はばんえい競馬に出ていた半端なく大きな、一トンぐらいありそうな馬を予定していたんですけど、怪我されても困るので、まあミニチュアホースに変更したんです」と、変更の理由を語っていた。

 白石は、現場での片田の行動に驚いたそうで、「撮影の当初にカエルが出てきたんですけど、他のキャストはギャーギャー言ってるのに、片田さんだけ愛おしそうな顔で撫でているんですよ。また、控室に蛾が出た時も、この蛾はこういう生き物で、こういう飛び方をしてねと、説明し始めるんですよ。とにかく生き物が好きなんだなって思いました」と仰天エピソードを明かしていた。それを受けて片田は「虫も含めて生き物が大好きなんです。だからこの映画にはピッタリだなって自分でも思いました」と、はにかみながら話していた。

 また、見どころについて聞かれると、池田は「メインキャスト4人で、わちゃわちゃしているところが好きです。高校時代のピュアな経験がまたできたことが楽しかったです」、片田は「撮影では、白石さんに本当に助けてもらいました。みんなをまとめるような立ち回りをしていますけど、現場でも本当にそうだったので、その姿を見てほしい」、白石は「メインキャスト4人の仲の良さをみてほしいです。撮影初日から、今に至っても、本当に仲はいいし、一緒にいて楽しいし、本当に仲良しこよしになれているので、その雰囲気を感じてほしいです」と、それぞれコメントしていた。

 最後に主演の池田より、「この作品は、本当に皆さんに愛していただける作品になったと、自信をもって言えます。私も大好きな映画です。みんなで作り上げた作品です。これから、いろいろな場所で上映されていくと思いますが、一人でも多くの方に愛していただけたらと思っています。よろしくお願いします」というコメントを以て、舞台挨拶は終幕となった。

画像5: 17歳の躍動する青春をスクリーンに刻み込んだ『17歳は止まらない』が公開。熱量高いキャストと監督が、作品の魅力を大いに語った

 なお、本作はカリコレ2023のプレミア上映作品に選ばれており、8月4日(金)より、新宿シネマカリテ ほかにて全国公開となる。

映画『17歳は止まらない』

8月4日(金)より、新宿シネマカリテ ほか全国公開

<キャスト>
池田朱那 片田陽依 白石優愛 大熊杏優 青山凱 中澤実子 ジョカベル美羽 安部夏音 三好紗椰 中島 歩

<スタッフ>
監督・脚本:北村美幸 音楽:林 魏堂 主題歌:カネヨリマサル「GIRL AND 」(Getting Better/Victor Entertainment 製作:與田尚志 プロデューサー:佐藤 現、岡田 真、久保和明 撮影:田宮健彦 録音:飴田秀彦 美術:貝原クリス亮 編集:清野英樹
TOEI VIDEO NEW CINEMA FACTORY第一回製作作品
製作:東映ビデオ 制作プロダクション:レオーネ 配給:東映ビデオ
2023年 日本 /96 分/シネマスコープ/カラー/デジタル
(C)2023 東映ビデオ

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