ソニーは本日7月25日、完全ワイヤレスイヤホンのフラッグシップモデル「WF-1000XM5」の発表に合わせ、報道陣向けの新製品体験イベントを、六本木にあるBillboard Live TOKYOで開催した。

画像1: ジャズ・ピアニスト「山中千尋」、ソニーの完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM5」のサウンドに「感動した」

 WF-1000XM5は、別稿の記事でも紹介したように、ソニーのフラッグシップに冠される1000Xの名を持つ最新モデル。近年トレンドのノイズキャンセル機能とイヤホンとしての音質に磨きをかけ、特にノイズキャンセルに関しては「世界最高ノイキャン」(JEITAの基準による)を謳っている。

画像2: ジャズ・ピアニスト「山中千尋」、ソニーの完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM5」のサウンドに「感動した」

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 冒頭、檀上に立った麥谷周一氏(ソニーマーケティング株式会社 プロダクツビジネス本部 モバイルエンタテインメントPDビジネス部 部長)は、同社ノイズキャンセル機能対応製品を振り返りながら、「1995年に世界で初めて家庭用(民生用)のノイズキャンセルモデル(イヤホン)を発売して以来、その技術を磨き続けてきて、今回、前作「WF-1000XM4」を超える、世界最高のノイキャン性能を実現したWF-1000XM5を開発、発売します」と力強くコメント。1000XM5の高いノイキャン機能によって、「ライブ会場にいるような没入体験を、ぜひ」と訴えていた。

画像3: ジャズ・ピアニスト「山中千尋」、ソニーの完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM5」のサウンドに「感動した」

 さて、続くトークコーナーでは1000XM5の開発に携わったエンジニアの、松原大 氏(メカ設計)と菊地浩平 氏(音質設計)が登壇し、その開発の苦労、ポイントを語った。

画像: 松原氏(左)と菊地氏(中央)

松原氏(左)と菊地氏(中央)

 音質設計の菊地氏は、「ノイキャン性能と音質の両立」に留意しながら開発を行なったといい、それが今回、デュアルプロセッサーとして結実。結果として、世界最高ノイキャン性能の獲得につながったと話していた。ちなみに音質面で特に留意したのは、低域の量感、声の輪郭・余韻、音場感(奥行)で、さまざまなコンテンツを試聴し、それぞれの再現性を高い次元で「実現できた」と力説していた。

 一方、メカ設計の松原氏は、今回は装着感の改善が大きなポイントになったといい、そのために必要だったのが本体の小型化。同時に、小型化と相反する各種の要素――本体内の空間が狭くなるので、高密度に実装する必要がある。長時間駆動のためにバッテリー容量は減らせない など――のバランスを取りながらも、「フラッグシップとして妥協しない性能」を目指して開発を進めた、と話していた。

1000Xシリーズのアイコンにもなっているマイク部も、1000XM5ではより小さくなった

 さて、トークコーナーの後半には、Billboard Live TOKYOという会場に相応しいゲストとして、ジャズ・ピアニストの山中千尋も登場。彼女は一足先に1000XM5を体験したそうで、その感想を「曲よりも先に、曲間の音を聴いて、ノイキャン性能の高さが分かりましたし、そこには無音ではなく森林の中というか、始まる前のホールの雰囲気を感じられて、とても感動しました」と独特な表現ながら、そのクォリティの高さに感じ入ったようであった。加えて、クラシックからロック、最近のJ-POPまで、さまざまなコンテンツを試聴したそうで、「ピアニシモからフォルテシモまで、ワイドレンジなサウンドを、歪なく楽しめた」と、その感想を語っていた。

 最後は、その山中のステージ(ベース、ドラムスを加えたトリオ編成)が披露されて(山中の郷里の民謡「八木節」をジャズアレンジした曲)終幕となった。

画像6: ジャズ・ピアニスト「山中千尋」、ソニーの完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM5」のサウンドに「感動した」
画像7: ジャズ・ピアニスト「山中千尋」、ソニーの完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM5」のサウンドに「感動した」
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