エムアイセブンジャパン(Austrian Audio、Vicoustic)、ジェネレックジャパン(Genelec)、シンタックスジャパン(RME) ガラス棟5F G508
G508号室では、ジェネレックのスピーカーを使った6.1.4システムが準備され、マランツの最新AVプリアンプ「AV10」との組み合わせでイマーシブサウンドを体験できるようになっていた。
さらにそのサラウンドシステムが置かれた室内には、壁一面にVicousticの調音パネルが設置されており、イベント会場とは思えないほどのS/N、心地いい響きが実現されていたのも印象的だ。Vicousticは2007年にポルトガルで設立されたブランドで、木材やウレタンフォーム、EPS(発泡スチロール)といった素材を使った様々なアイテムを揃えている。設置も大げさな工事は必要ないとかで、調音に悩むオーディオファンの注目も集めそうだ。
![画像: 期間中には麻倉怜士さんによるジェネレックスピーカーを使ったイマーシブサウンドの体験会も実施された。写真右の壁面にはVicousticの吸音材を配置](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2023/06/27/9dbbf9fe4119b55ceb666c73624846b834a970a2.jpg)
期間中には麻倉怜士さんによるジェネレックスピーカーを使ったイマーシブサウンドの体験会も実施された。写真右の壁面にはVicousticの吸音材を配置
その他にもRMEの新しいマスターAD/DAコンバーター「ADI-2/4 Pro SE」にアナログレコードプレーヤーを組み合わせた試聴コーナーも準備されている。ADI-2/4 Pro SEは768kHz/32ビットのPCMとDSD11.2MHzに対応したD/Aコンバーター機能やヘッドホンアンプといった豊富な機能に加え、新たにアナログレコードの入力をダイレクトにデジタル変換できる。今回はテクニクスのレコードプレーヤーとの組み合わせでそのサウンドが再現されていた。
またジェネレックG ThreeやG Four用のスピーカースタンド「TRIOL」の展示も行われていた。これまでも同社製スタンドを手掛けてきたハッリ・コスキネン氏のデザインによるもので、3本のスチールを組み合わせた美しい曲線を描いたスタンドに仕上がっている。高さは約79cmで、ブラックとホワイトが準備される。こちらは近日発売予定とのことだ。
![画像: アナログレコードの再生も可能なRMEのマスターAD/DAコンバーター「ADI-2/4 Pro SE」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2023/06/27/16d60f487602cec87fd32a9052ead865ce62f450.jpg)
アナログレコードの再生も可能なRMEのマスターAD/DAコンバーター「ADI-2/4 Pro SE」
![画像: 写真右の2台がスピーカースタンド「TRIOL」にスピーカーを載せた状態](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2023/06/27/528047d7f0d20b4c12fa8c3f0ab5308b785de29d.jpg)
写真右の2台がスピーカースタンド「TRIOL」にスピーカーを載せた状態
クリプトン(KRIPTON) ガラス棟5F G509
大型スピーカーによるデモが多い中、クリプトンのブースではデスクトップスピーカー「KS-55HG」を中心とした試聴会が行われていた。
KS-55HGは同社KS-GシリーズのDAC内蔵アクティブスピーカーで、PCM 192kHz/24ビットやDSD5.6MHz信号を本機だけで再生できる。さらにBluetoothにも対応しており、LDAC(96kHz/24ビット)やaptX Adaptive(48kHz/24ビット)でのワイヤレス再生も楽しめる。
![画像: 「KS-55HG」はシルバーとレッドをラインナップ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2023/06/27/a829d6173d8760d7fba04074db9314f8318b2f17.jpg)
「KS-55HG」はシルバーとレッドをラインナップ
今回は薄型テレビの両脇にKS-55HGをセットするリビングスタイルで、どれほどのサウンドが体験できるかがデモされ、その利便性とサウンドの確かさに来場者も納得の様子だった。また期間中の野村ケンジさんによる講演では女声ヴォーカル(本人を目の前にして)の再生なども行われ、声の再現の素晴らしさを訴求していた。
![画像: 野村さんによるイベントも大好評のうちに終了した](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2023/06/27/b58331d4d073b8473850a773d545adbe0d6b679a.jpg)
野村さんによるイベントも大好評のうちに終了した
![画像: パッシブスピーカー「KX-3SX」も展示されていた](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2023/06/27/114deaef8a7634ce99834a671f19a6bb4f5f15c5.jpg)
パッシブスピーカー「KX-3SX」も展示されていた
JVCケンウッド(Victor、KENWOOD) ガラス棟5F G510
ビクターの「D-ILA 8Kシアター」も今回のOTOTENで要注目の展示だった。同社のD-ILAデバイスは昨年誕生25周年を迎え、数多くの買い手用プロジェクターの名機を送り出してきた。最近もその高品質ぶりが人気を集め、大画面ファンの間で愛用者を増やしているという。
そんなビクター製プロジェクターは、4Kパネル搭載機ながら独自の8K/e-shift Xによってスクリーン上で8K解像度の映像を投写できるのも特長だ(8K入力に対応したHDMI端子も装備)。今回のD-ILA 8Kシアターでは、現行トップモデルの「DLA-V90R」を会場後方に設置、前方の165インチスクリーンに8K映像を再現していた(ソースはPCで再生したデモ映像)。
ブルガリアの美しい風景や、建物の細かな装飾など、8Kならではの豊かな情報量を持った映像が映し出され、その自然な奥行き再現や発色の美しさ、リアルさなどに来場者もじっとスクリーンを見つめていた。
![画像: 4KのD-ILAパネルを搭載したフラッグシッププロジェクターの「DLA-V90R」。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2023/06/27/52a9e07b3ffa3d92437060531d3bcc9598e4fa1e.jpg)
4KのD-ILAパネルを搭載したフラッグシッププロジェクターの「DLA-V90R」。
![画像: ビクターの歴代家庭用D-ILAプロジェクターの名機が並んでいた](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2023/06/27/ff065d1537270f9e31bb4a827e2c0e02bb61ee91.jpg)
ビクターの歴代家庭用D-ILAプロジェクターの名機が並んでいた
![画像: 8K映像の再生にはゲーミングPCが使われていた。サラウンド用はヤマハのAVアンプとスピーカーを使った4.1chシステムをセット](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2023/06/27/655ea2366e931e468399302f3a21a33253ff5cfc.jpg)
8K映像の再生にはゲーミングPCが使われていた。サラウンド用はヤマハのAVアンプとスピーカーを使った4.1chシステムをセット
D-ILA 8Kシアターの隣には「KooNe」と名付けられた体験スペースも設置。こちらは96kHz/24ビットのハイレゾ音源を、より自然に音が耳に届く「間接音響環境」で再現することで “居心地のいい空間” を創造するもの。照明を落とした環境で、グリーンなどの後ろにスピーカーを配置することで、どこから音が鳴っているのかわからない状況を作り出し、でありながらいい音に包まれることでリラックスしてもらおうという狙いという。他のブースで音に集中してちょっと疲れた来場者も、この空間でリフレッシュできたのではないだろうか。
![画像: 心地いい音に包まれる「KooNe」の体験スペース](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2023/06/27/72486d8eccf259825d1b0e506d1600b95035b590.jpg)
心地いい音に包まれる「KooNe」の体験スペース
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