パナソニックコネクトは6月6日、都内で会見を開き、ビジネス向けのモバイルパソコン・レッツノートの新製品となる、2in1タイプの「QR」シリーズを発表した。発売は6月16日より順次行なわれ、価格はオープン、想定市場価格は¥340,000からとなる。
さて、今回発表のQRシリーズは、モバイルワーカーの中でも、現場、あるいは対面での商談というビジネスシーンでのニーズに応えた製品で、ノートパソコンとタブレットの機能を一台に集約した、いわゆる2in1モデルとなっているのが特徴だ。
同社のモバイルソリューション事業部の製品(デバイス=ノートパソコン、タブレット、決済端末)は、同社が事業を展開している業界では、それぞれでナンバーワンのシェアを有しているそうで、そのノウハウを用いて今後も、モバイルという切り口から、働き手をサポートする製品を展開いていきたい、としている。
現在、そうした市場(業界)では、コロナ禍も静まりを見せていて、かつてのようにオンラインメインのコミュニケーションから、オンラインとリアルが融合したハイブリッドなものが増えてきているそうで、対面・接客の現場での使い勝手をサポートする2in1のボディに、昨年秋に発売した高機能モバイルノート「SR」シリーズに実装した、軽量・高機能・高性能を実現するさまざまな手法を取り入れ、そこに上述した対面・接客の現場で役に立つ仕様にまとめた製品となる。
今回のQRシリーズでは、SRシリーズで極めた、レッツノートシリーズの特徴となる「頑丈」「軽量」「長時間」という項目を継承しており、落としても壊れない(頑丈)、現場での作業性を高める(小型・軽量・キーの打ちやすさ)、現場写真の簡単送信(写真の送付が必要な現場での使い勝手を高めるカメラ機能)、現場でのレポート作成(高性能CPUの搭載と、高い放熱性能)、長時間の駆動(従来機に対して、約1.5倍長くなった、バッテリーの交換可)、対面でのプレゼンをしやすく(2in1仕様でタブレットモードになる)、データのセキュリティ(PC紛失時の遠隔でのデータ消去・TRUST DELETE Biz)などなどの特徴を備えている。
そのほか、画面サイズはビジネス文書の表示に便利な12.4型、3:2アスペクトの液晶で、縦方向については16:9画面に対し、縦方向で約2センチ大きくなっていたり、タブレットモード時にキーの誤動作、破損対策として、タイ焼きの羽付きのようなキー形状からアイランド式となり、ストロークも2mmを確保していることで、これまでのレッツノートに比べて格段にキータッチがしやすくなっている。インターフェイスは従来同様に多彩で、アナログRGB(VGA)やLAN端子、SDカードスロットも装備する。バッテリーは着脱式で、標準状態で約16時間の駆動が可能(前モデルに対し約1.5倍に延長)などのスペックを持っている。