イヤホンの専門ブランド・SOUNDPEATSは現在、応援購入サイトMAKUAKEにて、同ブランド完全ワイヤレスイヤホンのフラッグシップモデルとなる「Opera」のプロジェクトを実施中だ。期間は5月23日まで。ラインナップされるのは、「Opera 5」(¥13,999)と「Opera 3」(¥10,999)の2台(すでに目標は達成済)。プロジェクト参加者には、6月末までの製品の配送を予定している。
そのOperaの大まかな特徴を記すと、どちらもダイナミック型ドライバー(12mm径)とバランド・アーマチュア(BA)型ドライバーのハイブリッドタイプの構成であり、5はBAドライバーが2基の3ドライバーモデル、3は同1基の2ドライバーモデルとなるのが大きな違い。対応コーデックはどちらもLDACをサポートし(&SBC、AAC)、さらに外観については11もの工程を経たという鏡面仕上げと艶消しを組み合わせた上質なデザインとなっているところも、特徴と言えるだろう。
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さて、ここではOpera 5とOpera 3の音質をチェックすることができたので、そのインプレッションを簡潔に紹介したい。まずOpera 5から。ダイナミック型+BA型というハイブリッド構成で、かつLDACをサポートし、~40kHzまでの再生対応を果たしているだけあって(ハイレゾオーディオワイヤレス認証)、低域から高域まで厚みのあるサウンドが楽しめる仕上がり。BAが2基搭載されていることから、高域の再現性は煌びやかさもあり良好なものだが、ボーカル部分にはクセが出てしまうようで、普通に聴いているとボーカルが落ち込んでしまう印象となる。また、ダイナミックドライバーは、完全ワイヤレスイヤホンとしては大型の12mm径もあることから、かなり量感のあるサウンド(低音)が楽しめる一方で、その再現性は少し強めに感じられてしまい、先述のボーカルの弱さと合わさって、低域が優位なものとなる。
ただし、コンテンツをハイレゾにすると、高域の再現性が増し、音場の空間は上方に拡大していくさまが如実に感じられるようになるし、響きや音の消え際の余韻は豊かになり、同時に低音は少し抑えられるようで、全体的にバランスは整ってくる印象。定位感もよく、通常コンテンツ(CDクォリティ)では目の奥ぐらい、ハイレゾではそれがもう少し上がって目とおでこの間ぐらいに音像が浮かび上がってくるようになるなど良好なもの。
売りでもあるノイズキャンセル(ANC)機能については、いつも通り通勤電車(地下鉄)でテストしてみた。ANCをオン・オフしてみると、耳障りな送風音がスゥーっと消えていき、楽曲の聞こえはよくなる。ANCオフで、イヤホンを装着している時に聞こえてくるノイズを10としたら、ANCオンにするとそれが4から5に減衰される感覚。ある程度の周囲のノイズ(車外の走行音・レールが軋む音・送風ノイズの低い周波数のものなど)は聞こえてくるので、音楽の邪魔にならない程度で周囲の状況は確認できる。ただし、車内騒音の特に大きい田園都市線では、ANCをオンにしても、送風音は結構聞こえてしまう。
ANCオンによる音質への影響は比較的少なめで、音場空間が少し狭くなる、音数が減る、音量が少し小さくなるといった副作用はあるものの、音色が変わることはないので、日常的にオンにしたままでもいいだろう。
一方のOpera 3は、こちらもハイブリッドドライバー構成となるが、BAは1基の仕様。ということもあるのか、こちらは低域の再現性は5よりも抑えめで、かつボーカルの通りもよく、ボーカルの質感で言えば3のほうが感触は上々。ボーカルメインの楽曲を聴くのであれば3のほうが好適と言える。そして、低域から高域までバランスのいいサウンドが楽しめるし、響きや余韻といった細かい再現性は3のほうが豊かに感じた。コンテンツをハイレゾにすると、ボーカルには艶を感じられるようになり、ニュアンスも芳醇な雰囲気が増してくる。ANCオン時の音質への影響は、5と同様。
結論としては、ボーカルのない楽曲(インスト)やハイレゾコンテンツを聴くのならOpera 5、ボーカルをメインに楽しみたいのならOpera 3が好適と言えるだろう。
なお、本日4月17日現在、応援総額は2600万円を超えていて、ブランドでは3000万円を超えた暁には、「日頃の感謝の気持ちを込めて、応援総額3,000万円を突破した暁には、品質保証期間を6ヶ月延長することを決定いたしました!」というキャンペーンを実施するそうだ。