フォステクスカンパニーから、フルレンジ・スピーカーユニット「FE208SS-HP」(¥55,000、1台、税込)が発表された。数量限定生産で、3月下旬の発売を予定している。

 FE208SS-HPは、好評を博した「FE168SS-HP」「FE108SS-HP」に続く新機軸フルレンジ・スピーカーユニット第3弾で、独自開発のセルロース・ナノファイバ・コーティング振動板を採用した新製品となる。口径20cmで、本体サイズは直径230×高さ127.5mm、重さは8,260g。

 その主な特長は以下の通り。

●セルロース・ナノファイバ・コーティング HP形状振動板
 基層の表面にセルロース・ナノファイバーとマイカから成るコーティング層を形成して、ヤング率、比曲げ剛性、音速を向上しながら、内部損失の低下は抑制させている。さらに彫りを深く進化させた新HP(Hyperbolic Paraboloid)形状の振動板は、軽量にして剛性の確保と共振の分散を高度に実現する。

画像: フォステクスのフルレンジ・スピーカーユニット「FE208SS-HP」が数量限定で3月下旬に発売される。独自のセルロース・ナノファイバ・コーティング HP形状振動板を採用

●大型フェライト磁気回路と高剛性アルミダイキャストフレーム
 磁気回路には大型フェライトマグネットを二枚使用し、充分な磁束密度を確保。ポール部は銅キャップを装着して電流歪みを低減し、更にT型のポール形状を採用して磁束密度分布の均一化を図り、力強い音楽再生と低域の質感向上、中高音域の音質向上を実現した。大型フェライト磁気回路を支え、不要共振を排除するために高剛性アルミダイキャストフレームも採用する。

●優れた振幅応答性を持つUDRT ダンパー/エッジ
 ダンパーとエッジにはUDRT(Up-Down RollTangential)形状を採用。この形状は多様な面で構成されているため、全体の形状剛性が向上して共振が高い周波数に移動し、かつ分散するので特定の大きなピークの発生を抑制でき、スムーズな特性が得られるという。

●ハトメレス構造
 振動板の上にハトメを打たず、ボイスコイルからティンセルワイヤーを引き出すダイレクトリードを採用し、振動系質量の軽減と振動板の振動の平準化を実現。また、ダイレクトリードの引き出し位置は質量分布の対称性を考慮して180度位置からの回転方向引き出しとしている。

●ファストン205 金メッキ端子及び付属スピーカーコード
 スピーカーコードを確実に接合し、音質劣化を最小限に防ぐためにスピーカーの入力端子にはファストン205タイプの低損失金メッキ端子を採用。接続用に同じくファストン205タイプの低損失金メッキ端子を片側に圧着した撚り線(SFC103の芯線)が2本付属する。

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