バルコは、先月末スペイン・バルセロナで開催された世界最大の映像機器展「ISE(Integrated System Europe)2023」において、次世代LEDビデオウォールの新製品「NTシリーズ」を発表した。
NTシリーズは、LEDを使用したユニット式の壁面型表示素子=ビデオウォールで、組み合わせることで大画面を実現するシステム。今回、独自の高精細表示技術「TruePix」と、「Gen2(第2世代)」に進化したビデオプロセッサー「Infinipix」を搭載することで、さらなる高精細表示と大画面の映像表示を可能にした、としている。
その第2世代目に進化したInfinipixの搭載によって、映像遅延や画質の歪みがほとんどなく、ウォール全面に渡って明部から暗部まで、どの輝度レベルにおいても、正確な色の再現性を維持できるようになったといい、あらゆる映像コンテンツを最高の視聴環境で体験可能、と謳っている。
さらに、電源を2重化し、筐体そのものの耐衝撃性を高めることによって、長時間の稼働にも耐えられる堅牢な製品にまとめられているということだ。
設置については、これまでのバルコ製LEDウォールパネルと同様の独自機構を採用しており、比較的容易に行なえるそうだ。ちなみに、タイルは前面と背面のどちらからも簡単に着脱可能で、設置場所に応じた柔軟なメインテナンス作業が行なえるようになっている。くわえて、制御ソフトウェアの「ビデオウォールマネージャー」が、ウォールを構成するすべてのタイルの通電状況や接続状況を自動認識してくれるため、設置作業の手間も軽減できるとしている。
なお、製品の奥行は70mmという薄型・軽量仕様となっており、設置場所の自由度も高くとれることから、ロビー、講堂、会議室、博物館、各種の制御室・監視室など、さまざまな場所での使用に対応できるそうだ。