エミライでは、FiiO Electronics製のハイブリッド構成の有線イヤホン「FH15」の取扱を開始する。市場予想価格¥39,600前後(税込)で、1月27日の発売予定。

 FH15は、10mm径のダイナミック型ドライバーと3基のバランスド・アーマチュア(BA)ドライバーを搭載したハイブリッド構成を採用している。

画像1: FiiOから、DD+BAのハイブリッド構成の有線イヤホン「FH15」が1月27日に登場。すべての帯域で透明感のあるサウンドを実現

 高音域用ドライバーにKnowles製の「RAD-33518」BAドライバーを2基採用することで、高域から超高域帯まで音のディテイルを緻密に描写する。中音域用には同じくKnowles製の「ED-30262」BAドライバーを搭載。これらのドライバーがFH15の音響構造と連動することで、生々しく熱量を感じるようなヴォーカル表現を可能にするという。

 低音用には、FiiOが新たに開発したカーボンベース振動板を採用している。振動板の素材であるカーボン繊維は軽量で剛性が高く、ダイナミックドライバーに入力された信号への過渡応答性に優れている。またこの振動板は数千本の繊維を積層して成形されているため、ドライバーが動作した際に発生する負荷にも強く、結果として、低歪みで滲みのない低域を実現してくれる。

 FH15のシェル内部には、各ドライバーから発生する不要な共振や耳障りな歯擦音、ドライバー間の再生周波数帯域の被りを効果的に排除するために特別なレゾネーターが用意されている。中音域用のBAドライバーと連動することによってヘルムホルツ共鳴を起こし、1kHzから4kHzの中音域に密度感や音の厚みを持たせる役割も担っているそうだ。FiiOではこの音響構造を「ノッチフィルターテクノロジー」と呼んでいる。

画像: 新開発のカーボンベース振動板を採用したダイナミック型ドライバー

新開発のカーボンベース振動板を採用したダイナミック型ドライバー

 さらに、低音域のクォリティを下げずにクリアーな中高音域を実現するため、特許技術の「S.Turboテクノロジー」も搭載した。ダイナミックドライバーが発生させる高音成分をこの音響構造によってフィルタリングすることで、複数のドライバー間で発生する音の干渉を抑制し、自然で豊かな低域と理想的な周波数特性を両立している。

 この他にも、密度によってサウンドをユーザーの好みに調整できえる3種類のサウンドフィルターも用意した。赤色のフィルターでは力強い低音域が感じられるダイナミックなサウンドを、黒色のフィルターでは全体のバランスが取れ透明感のあるサウンドを、緑色のフィルターでは高音域が煌びやかでハッキリとしたサウンドを楽しめるという。

 付属ケーブルは、8本のリッツ線を撚り合わせた152芯銀メッキ単結晶銅製。この構造はタッチノイズや外部干渉、内部の渦電流損を低減する効果があるため、音質にもいい影響を及ぼすそうだ。オーディオプラグの交換も可能で、標準的な3.5mmプラグと4.4mmバランス接続の両方を楽しむことができる。イヤホン側のコネクターはMMCXを採用。

 イヤーチップには、FiiOが開発した「HS18」が3ペア(S/M/L)同梱されている。耳に接する部分が0.4mmとひじょうに薄いため、耳への負担が少なく、快適なフィットを実現してくれる。HS18の開口部は大きめに設計されているため、FH15から出る音を損失なく耳まで届けてくれる。

画像2: FiiOから、DD+BAのハイブリッド構成の有線イヤホン「FH15」が1月27日に登場。すべての帯域で透明感のあるサウンドを実現

「FH15」の主なスペック

●形式:インイヤー型イヤホン
●使用ドライバー:Knowles製バランスド・アーマチュアドライバー×3、10mm径ダイナミックドライバー
●再生周波数特性:10Hz〜40kHz
●インピーダンス:16Ω(@1kHz)
●感度:112dB/W/m(@1kHz)
●ケーブル素材:152芯銀メッキ単結晶銅
●ケーブル長:約120cm
●質量:約6.6g(片側、ケーブルを除く)

This article is a sponsored article by
''.