プレシードジャパンから、AVIOTブランドの新作完全ワイヤレスイヤホン「TE-J1」が、11月18日に発売される(一部カラーは11月下旬)。価格は¥21,890(税込)。

画像1: LDAC対応、スケルトン仕様の完全ワイヤレスイヤホン・AVIOT「TE-J1」が11月18日に発売。アイナ・ジ・エンド起用のWEBムービーも公開

 今回発表のTE-J1は、カスタムIEM(イン・イヤー・モニター)に着想を得たという、音質に特化した完全ワイヤレスイヤホン。型番がこれまでのシリーズとは異なるものになっていることからも、その意気込みが知れよう。今後、フラッグシップシリーズには“J”の型番が付与されるということだ。LDACをサポートし、ハイレゾワイヤレスの認証も取得している。

 さて、搭載ドライバーは10mm径のダイナミック型と、バランスドアーマチュア(BA)型の、新開発のアドバンスド・ハイブリッドドライバー構成となっているのが注目点。

画像2: LDAC対応、スケルトン仕様の完全ワイヤレスイヤホン・AVIOT「TE-J1」が11月18日に発売。アイナ・ジ・エンド起用のWEBムービーも公開

 そして、一般的に樹脂素材が使われることの多いノズル部分に金属素材を使用したことも特筆されるところで、同時に、そのノズル部にBAドライバーを固定することで、繊細で色鮮やかな音質を目指しているという。

 デザイン面も、従来モデルとは一線を画しており、クリアパーツや合皮素材を採用するなど、唯一無二のデザインにまとめられている点にも注目だろう。

 今回、TE-J1の魅力を広めるタイアップアーティストには、アイナ・ジ・エンドが起用されており、WEBムービーも本日より公開される。

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TE-J1の主な特徴
<金属ノズル一体型BAドライバー>
IEMを設計のベースに置いたJ1では、通常、完全ワイヤレスイヤホンでは樹脂素材使われることの多いノズル部分に、IEMに使われることの多い金属製のノズルを採用。また、金属粉末射出成形(MIM)技術を用いることで、高硬度・高比重・高精度を実現。

そして金属製ノズルにBA(バランスドアーマチュア)ドライバーを固定することで、筐体の一部となるよう設計。これにより不要な振動が抑制され、音の分離がよく透明感のある高音域の再現を可能に。

<アドバンスド・ハイブリッドドライバー構成>
BAドライバーと、10mmダイナミックドライバー、特性の異なる2基のドライバーを組み合わせたアドバンスド・ハイブリッドドライバー構成を採用。BAドライバーが主に中・高音域を、ダイナミックドライバーが低音域を担当することで、ドライバーが1基のモデルと比べ、音の表現力・再現性に余裕を持たているそう。

このアドバンスド・デュアルドライバー構成と金属ノズルの組み合わせで、繊細ながら深みのある音を再現。

<LDAC対応>
Bluetooth伝送方式に、SBC、AACに加え、既存技術(SBC)と比べて約3倍のデータ量送信が可能なLDACを採用。ワイヤレスでも、音場の広さ、情報量の多さ、細やかな表現など、ハイレゾ音源そしてJ1が持つ特性を最大限生かしながら、音楽を楽しめる製品にまとめている。

<ハイブリッドアクティブノイズキャンセリング>
ハイブリッドアクティブノイズキャンセリングの採用と、物理的に環境音をシャットアウトするパッシブノイズアイソレーションの組み合わせで、広帯域にわたりノイズを低減。電車や車の走行音、街中の雑踏や人の話し声が気になる場所でも、静寂の中、音楽を楽しめるようになっている。

<デザイン>
カスタムIEMを彷彿とさせる、クリアデザインを取り入れると同時に、軽い装着感・フィット感を重視した形状に設計。なめらかな流線型が美しい、唯一無二のデザインにまとめている。また、チャージングケースは、ホワイトとブラックにはしっとりとした手触りのエコレザーを使用。上品でラグジュアリーな質感が特徴。

ネイビーとカーキは、リサイクルナイロンのタフタをベースとした「eVent(イーベント)」を採用。裏地にはエコレザーを使用することで、カジュアルながらも高級感を感じられるデザインに仕上げている。

<タイアップアーティストにアイナ・ジ・エンドを起用>
本人監修のコラボモデルも今冬発売! デザイン及び音質の監修はもちろん、電源ON/OFFやBluetooth接続等を知らせるボイスガイダンスには、本人の録り下ろしボイスを採用している。

画像3: LDAC対応、スケルトン仕様の完全ワイヤレスイヤホン・AVIOT「TE-J1」が11月18日に発売。アイナ・ジ・エンド起用のWEBムービーも公開

 最後に、発売前のサンプルを試聴する機会を得たので、そのインプレッションを簡潔に紹介したい。まずはボディ。IEMに着想を得たというだけあって、近年の完全ワイヤレスイヤホンの中にあっては少し大型に感じるが、スケルトンになっている部分が少し凹んでいることもあり、持ちやすいデザイン・構造になっているのが分かる。ケースからも取り出しやすいし、耳への装着もスムーズに行なえる。ただし、タッチセンサー部分が敏感なのか、感応範囲が広いからなのか、装着時に触ってしまい誤動作することも多くあった。

 ちなみに、先述したように凹んでいる部分は透明(スケルトン)になっており、基板やドライバーユニット(を収めているケースか?)を覗くことができる。最近はJBLやNOTHINGのようにスケルトンモデルも流行ってきており、見た目にも面白く、しばらくそのブームは続きそうだ。

 さて、音質については同社のDD+BAのハイブリッドモデル「TE-BD21j」とは音調がまったく異なっている。LDACコーデックをサポートして、ハイレゾワイヤレス認証を取得していることもあり、より高音域の再現性を強化しているようで、音調も全体的に高域寄りの再現。基本ノイズキャンセル機能(ANC)はオフで試聴(テスト)を行なっているのだが、この場合ダイナミックドライバーはほぼ動いていないのでは? という音質となる。若干低音の物足りなさを感じるものの、定位感の高さ(おでこのあたりに来る)や細かい音の再現性、響き感、音場感などはさすがフラッグシップと言えるものとなっていた。

 イヤーチップはかなり柔らかくなっていて、カナル型ではあるものの、耳へ(イヤホンを)挿入しているという感じはほぼなく、快適そのもの。ただし、その反面でパッシブな遮音性はほぼなく、周囲の音はよく聞こえてくる。それもあってか、ノイズキャンセル機能を使っても、いわゆるマイルドノイキャンという雰囲気で、周囲のざわざわとした騒音は抑制してくれるが、電車の中での使用では、走行音はかなり感じてしまう。ただ、オフにするとざわざわしたノイズが耳に付くようになるので、ある程度の効果はあるといえる。

 音質への影響はかなり大きく、オンにすると高域部分がかなり押しつぶされるようになり、感覚としては、BAドライバーで再現している音を、ダイナミックドライバーの帯域へ下げて鳴らしているという感じを受ける。ダイナミックドライバーも盛大に鳴っていて低域部分の再現性はより強調される印象となる。ノイキャンが必須なユーザーには、ベストマッチの音調と言えるだろう。

 残念なのはLDACの使い勝手で、記者が通勤に使っている地下鉄では、ほぼ再生は不可。これは、ソニーやアンカー、1moreのLDAC対応完全ワイヤレスイヤホンでも同じなので、特に本機が劣っているということはない。近くでWi-Fiを使うと切れるし、屋外でも、風が強いと切れるので、LDACそのものの持つ弱点なのだろう。出力の向上やアンテナの感度アップなどで、電車内でも使えるLDACの改善に期待したい。ちなみに、電車内の使用時、再生機を電話をかけるような要領でイヤホンに当てると、音の途切れは少なくなった。

 充電ケースは、本体と同じ白の色の皮製で、フラッグシップモデルらしい上質さも備えていることは、最後に記しておきたい。

TE-J1の主な製品仕様
カラー:ブラック/ ホワイト / ネイビー / カーキ
Bluetooth version:5.2
対応コーデック:SBC、AAC、LDAC
対応プロファイル:A2DP、HFP、HSP、AVRCP
Bluetoothマルチペアリング登録可能デバイス数:8
ドライバー:Φ10mmダイナミック型、バランスドアーマチュア型ドライバーによるハイブリッドタイプ
通話用マイク:MEMSマイク
連続再生時間:最大9時間(チャージングケース併用時:最大28時間)
イヤホン本体充電時間:約1.5時間
充電ポート:USB Type C
防水レベル:IPX4相当
マルチポイント:対応(2デバイス)
急速充電:対応(約10分の充電で最大60分再生)
質量:イヤホン片耳約6g
付属品:USB Type-Cケーブル、ユーザーマニュアル、イヤーピース(S/M/L各サイズ1ペア)※Mサイズは購入時に装着済み

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