パナソニックコネクトは都内で会見を開き、ノートパソコン「Let’s note(レッツノート)」の新製品「SR」シリーズを発表した。発売は個人向けが11月11日、法人向けは11月下旬となる。価格は¥300,300~。
従来レッツノートを受け持っていた「モバイルソリューション事業部」は、今春の事業再編に伴ってパナソニックコネクトに統合され今に至るが、事業の理念――現場から社会を動かし未来へつなぐ――は変わらずに継承し、モバイルワーカー一人ひとりが活き活きと働く社会の創造・実現に寄与する製品の開発・販売に注力していく、ということで、今回はその中でも、“モバイル性能”をより高め、追求した、新たなシリーズになるという。
さて、レッツノートは誕生から今年で26年を迎えるそうで、累計の出荷台数は600万台を超え、13インチ以下のモバイルノート市場では、実に60%を超えるシェアを獲得しているという。
今回はそのブランドの信用と、社がこれまで培ってきた顧客密着のスタンスをより一歩進めた形に、製品をまとめたとしている。
また、この3年に及ぶコロナ禍を経てのニューノーマルな働き方が広がる中で、オンラインとリアル(対面)を融合したスタイルが求められてきているという市場のニーズに応えているのが特徴とも言い、いつでも・どこでもをさらに進め、あらゆる場所がビジネスの現場となる、そうした使い方における利便性をアップさせていると謳っている。
新SRシリーズのポイントは3点あり、一つはモバイル性、一つは新デザイン、そして信頼性となる。モバイル性では、画面サイズ12.4型を採用し、本体サイズをA4より小さいコンパクトさを実現。画面のアスペクト比は最近流行りの16:10ではなく、従来通りの3:2とすることで、同サイズのノートと比べて縦方向の表示が広くとれ、各種ビジネス文章の視認性を向上させている。CPUは第12世代のインテル製、OSはWindows11、バッテリーは取り外しが可能で大容量品も用意(バッテリー交換が自分で行なえる!)、長時間駆動(標準バッテリーで約16時間)などのフィーチャーを持つ。最軽量モデルで約859gという軽量さも達成している。
また、CPUの強化に対応するように冷却性能も高められており、独自の「Maxperformer」技術と新設計の冷却ファンによりその性能を10%アップ。その余裕を省エネ化や、本体の冷却性アップに振り分けているそうだ。
デザイン面では、カラーリングに落ち着きのある「カームグレイ」(グレー)を追加しているのに加え、天面にはレッツノートのアイデンティティとも言える強度アップのためのプレスラインがあるが、本SRシリーズでは、裏面にリブを設けることで、強度を保ちつつ、そのラインをすっきりとさせている。とはいえ、ビジネスモデルとしての端子類は充実していて、電源ポートは従来同様ながら、USB-C(USB-PD対応。充電・給電OK。映像出力も可)、USB-A、HDMI、LAN、SDカードスロットと、必要充分に備えている。
AIセンサーによってセキュリティ面でも機能が追加されていて、出先での作業時に、後ろからののぞき見を検知する機能や、会社などでの使用中に離席する際、自動でロックをかける機能、戻ってきたら自動で再開(ウェイク)する機能などが適用されている。
また、このSRシリーズは、直販サイト「Panasonic Store Plus」での購入時には、各種カスタマイズも可能となる。