アキュフェーズは、「創立50周年モデル」の第5弾となるA級モノーラルパワーアンプ「A-300」を10月下旬に発売する。価格は¥2,970,000(ペア、税込)。

画像1: アキュフェーズのA級モノーラルパワーアンプ「A-300」が10月下旬に発売。「創立50周年モデル」の第5弾は、スピーカーが持つ表現力を最大限に引き出す

 A-300は、2017年に発売され世界中で高い評価を獲得した「A-250」の後継モデルとなる、純A級モノフォニック・パワーアンプ。回路・機構面すべてに最新テクノロジーを結集、雑音特性の改善と高出力化によるA級動作領域の拡大により、音楽の持つ豊かな情感を再現できる、最高峰の性能と音質を実現している。

 電力増幅部の電圧増幅段には、アキュフェーズの独自技術「MCS+回路」を搭載してノイズ成分を大幅に低減。独立した2台の完全同一回路のパワーアンプ・ユニットを並列ドライブすることで、理論上ひずみやノイズ成分を約30%抑えられるという。A-300ではL/RそれぞれにMCS+回路を搭載する「Double MCS+回路」が使われている。

画像: 「Double MCS+回路」

「Double MCS+回路」

 増幅部全体を構成する「インスツルメンテーション・アンプは、入力部をバランス回路で構成。さらに完全ディスクリート回路のダブル構成、後段との絶妙なゲイン配分と相俟って、驚異的な高SN比の実現に成功した。

 電力増幅段は、高周波特性にも優れたパワーMOS FETを20パラレル・プッシュプル構成として、ひじょうに低い出力インピーダンスを実現、様々なスピーカーの実力を最大限引き出せるようになっている。

 加えて、新開発の高効率大型トロイダルトランスと大容量フィルターコンデンサーによる強力電源部により高出力化を達成、従来モデルを上回る125W/8Ω、250W/4Ω、500W/2Ω1000W/1ΩのA級動作と理想的な定電圧駆動を実現している。

画像: プロテクション回路(左)とエッジワイズ・オイル(右)

プロテクション回路(左)とエッジワイズ・オイル(右)

 プロテクション回路には、接点の腐食の心配がなく音質や長期信頼性に優れた「MOS FETスイッチ」を、コイルには断面積が大きく、隙間なくコイルを巻くことで直流抵抗を極限まで下げることのできる「エッジワイズ・コイル」を搭載。さらに「バランスド・リモート・センシング」により、ダンピング・ファクターを大幅に改善するなど、スピーカーが持つ表現力を最大限に引き出す製品に仕上げられている。

「A-300」の主な特長
●A級動作パワーMOS FET「20パラレル・プッシュプル出力段」
●低雑音を実現したフルディスクリート構成「信号入力部」
●「インスツルメンテーション・アンプ」採用
●「カレント・フィードバック増幅回路」搭載
●「バランスド・リモート・センシング」採用
●「Double MCS+回路」搭載
●高ダンピング・ファクター1,000を達成
●高効率大型トロイダル・トランス
●大容量100000μFのフィルター・コンデンサー
●ガラス布フッ素樹脂基板に実装された電力増幅部
●高感度大型バーグラフ・メーターとディジタル・パワーメーター
●メーター・ピーク値の表示時間を変えるホールドタイム切替機能
●ブリッジ接続への切替機能●プロテクション回路に直結された大型スピーカー端子
●ショート事故を防ぐスピーカー出力プロテクション回路
●機械的な接点がなく信頼性が高い「MOS FETスイッチ」
●アルミ材ヘアライン仕上げのトッププレート
●振動減衰特性に優れた「ハイカーボン鋳鉄製」インシュレーター
●OFC導体5芯構造の電源コード「APL-1」

画像2: アキュフェーズのA級モノーラルパワーアンプ「A-300」が10月下旬に発売。「創立50周年モデル」の第5弾は、スピーカーが持つ表現力を最大限に引き出す

「A-300」の主なスペック

●定格出力(20Hz〜20kHz、0.05%):125W/8Ω、250W/4Ω、500W/2Ω、1000W/1Ω(ノーマル、バイアンプ)、500W/8Ω、1000W/4Ω、2000W/2Ω(ブリッジ)
●全高調波歪率(20Hz〜20kHz):0.05%/2Ω、0.03%/4〜16Ω(ノーマル、バイアンプ)、0.05%/4〜16Ω(ブリッジ)
●ゲイン:MAX(28dB)/-3dB(24dB)/-6dB(22dB)/-12dB(16dB)切替え
●接続端子:バランス入力2系統(XLR、極性切替え式)、アンバランス入力2系統
●寸法/質量:W465×H240×D515mm/46kg

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