SONOSから、ワイヤレスサブウーファーの新製品「Sonos Sub Mini」が10月6日に発売される。価格は¥64,800(税込 予価)となる。カラリングは、ブラックとホワイトの2色展開(ともに艶消し)。
Sonos Sub Miniは、同社サウンドバー「Sonos Beam」や「Sonos Ray」との組み合わせ使用を想定したコンパクトなサブウーファ―。現行「Sonos Sub」のスクエアなフォルムに対して、円柱形のボディは一回り小さくまとめられており、設置性だけでなく、インテリアに映えるそのデザインも特徴となるもの。Bluetoothスピーカー「Sonos One SL」や「Sonos One」との組み合わせも可能という。
同社エンジニアのクリス・デイビス氏によれば、さまざまなストリーミングサービスが展開されている現在、「プレミアムなサウンドを没入感高く楽しむために、コンパクト、パワフル、デザインのそれぞれの要素を高次元でまとめた」のが、今回発表のSonos Sub Miniになるという。
寸法は高さ305mm、直径230mm、質量は6.35kg。
同社では、開発にあたっては、音質面だけでなく、製品が部屋に馴染む=インテリア性も併せ持つことを考慮して設計を行なっているそうで、室内に設置した状況を想定しながら形状=デザインを追い込み、それを踏まえて音響(構造やパーツなど)面を固めていったのだという。
面白いことに、これまでの長方形デザインのサブウーファーでは、壁近くに設置することが多くなっているそうだが、今回のSonos Sub Miniの円柱形デザインでは、壁から離していろいろなところへの自由に設置する、という意識の変革が起きているという。
想定している部屋の大きさは、30平米ということなので、日本間に換算すると18畳ほどになる。このサイズ(空間)であれば、前記サウンドバーSonos Beam or Rayとの組み合わせで、充分な低音を味わえる、としている。
キャビネットは密閉型で、搭載ユニット(ウーファー)は、中央に対向して配置されている。ユニットサイズは6インチ(15.2cm 2個搭載)であり、兄弟モデルSonos Subの5×8インチ(12.7cm×20.3cm)と比べても、充分な大きさを備えており、低音の迫力が不足するということはないだろう。対向配置ゆえに、不要な振動がキャンセルされ、歪の少ないクリアなサウンドが楽しめるとしている。
ちなみに、出力などの細かい仕様は公開されていないが、再生周波数帯域は25Hzからとなっている。サウンドバーとの接続は5GHz帯のワイヤレス通信を使っており、遅延も最小に抑えられている。ルーターへの有線接続用に、LAN端子も装備する。
音場補正アプリ「Trueplay」(iOSのみ)にも対応しており、設置空間の音響特性を測定、それに合わせた最適なEQバランスが調整されるという(Android版の開発も、前記デイビス氏によれば『模索している』そう)。
そのデイビス氏は、いろいろなジャンルの音楽を聴くそうだが、中でもジャズがお気に入りという。また、自身でサックスの演奏も楽しんでいるということだ。