クリエイティブメディアから、同社のアイコン技術でもあるSuper X-FI(SXFI)対応のUSB DACヘッドホンアンプ「Sound Blaster X1」が発売された。これは、既存の「SXFI AMP」の兄弟モデル(?)となる製品で、仕様や機能は共通しており、進化点としては型番の変更が物語るように、同社PC用オーディオブランド「Sound Blaster」の名前が冠されているところ。具体的には、オンライン会議などのオンラインを通したコミュニケーションを行なう際、周囲のノイズを低減したり、マイク音声の品質を改善する機能を持った「Creativeアプリ」に対応したことが挙げられる。

画像: 「Creativeアプリ」の各種機能が使えるようになる

「Creativeアプリ」の各種機能が使えるようになる

 これによって、従来のSXFI AMPが担っていた、パーソナルな趣味への対応(映画視聴やゲーミング時の音響拡張など)に加え、コロナ渦によって広まったオンライン会議やオンライン学習などのビジネス、学びとった方面への、音を軸にした機能の拡張が享受できるようになった、ということだ。

 さて、ここではそのSound Blaster X1を使っての、映像コンテンツを視聴した際のインプレッションを簡潔に紹介していきたい(残念ながら、オンライン会議のスケジュールが入らなかったため、新機能の項目はテストできていない)。

関連記事

 Sound Blaster X1を使うにはまず、ユーザーの耳・顔の写真を撮って個人プロファイルを作る必要がある。これは、スマホアプリ「SXFI APP」を使って、ユーザーの左右耳・顔正面の写真を撮り、サイトに送信すると作成できる。記者の場合は、過去に測定した値があったので、それを流用する。Sound Blaster X1をPC(Windows)に接続し、PC用のSXFI APPをインストールして、機器の認証・プロファイルの適用を行なうだけ。作業はすんなりと進んだ(プロファイルの適用は、PCからしか行なえない)。

 今回はPCとの組み合わせのインプレッションをお送りする。テストでは、各種映像コンテンツを再生して、SXFIの効果を確認していくが、Sound Blaster X1(SXFI AMP)には、汎用のデータが予め入力されているので、個人のプロファイルを適用させなくても、一応SXFIは楽しめるようになっている。しかし、適用させたほうが空間のフォーカスがピタッと定まるようになるので、少し手間はかかるが、スマホでの撮影・送信・プロファイルの作成・PCでのプロファイル適用という作業は、しっかりとやっておきたい。

画像2: パソコンでの映画視聴がもっと楽しくなる。リアルな音場感が味わえるクリエイティブメディアのUSB DACアンプ「Sound Blaster X1」

 まずは適用させない状態で視聴するが、それでもサウンド空間やセリフは頭内を出て、おでこの前方に広がるようになるなど、効果は充分。しかし、汎用プロファイルであるためか、セリフには若干エコーがかかったように感じてしまう。そこで個人プロファイルを適用させると、その違和感はスッと収まり、セリフの定位が増すようになる。プロファイル適用の恩恵は大きい。

 本体にあるボタンでSXFIのオン/オフが手軽にできるので、実際にやってみると、タイムラグなく音場の感覚がスパスパと切り替わってくれ、音像が頭内にある従来通りのイヤホン/ヘッドホン試聴の感覚と、音像が頭を飛び出しておでこの先に展開していく様子がシームレスに楽しめる。オンオフで音質の変化もほぼない。音声はステレオのため(使用したノートパソコンもステレオまでの対応のため)、音場は前方定位がメインで、後方にはあまり展開しないが、それでも充分に楽しめるものとなっていた。

 SXFIを効かせると、スピーカーで聴いている雰囲気を充分に味わえるサウンドが楽しめるし、眼前にサウンドの満たされた空間が構築されることで、印象としては、かつて同録していた時代の作品の、その撮影スペースの空気感というか空間感が味わえるようになり、作品への没入感をより高めてくれるように思う。8月19日のお昼までは、発売記念セールを実施しているので、気になった方はチェックしていただきたい。

This article is a sponsored article by
''.