ニューヨークのオーディオブランドADV.から、小型の完全ワイヤレスイヤホン「Sleeper TWS」が発表。本日8月18日より、Makuakeにて先行販売が開始された。価格は¥5,940(税込)~。

 Sleeper TWSは、近年流行している睡眠時に使用できる、いわゆる「寝ホン」に対応した製品。同ブランドで人気の有線タイプの寝ホン「Sleeper」シリーズのラインナップであり、ユーザーからの要望が多かった、ワイヤレス(=ケーブルレス)を実現したモデルとなる。

 同時に寝ホンとしての利便性を高めるために=寝ながら使えるように、本体は小型化し、さらに装着性を高めるために、イヤーチップとイヤーフィンを一体化(シリコン製)しているのも特徴となる。実際に装着すると、本体の厚みが抑えられていることもあり、耳の窪みの部分にすっぽりと本体が収まるため、装着しながら寝ても、耳への圧迫はほぼ感じなかった。

画像: イヤーチップとイヤーフィンは一体化されており、タッチセンサー&充電端子部分を除いてすっぽりと覆うようになっている

イヤーチップとイヤーフィンは一体化されており、タッチセンサー&充電端子部分を除いてすっぽりと覆うようになっている

 加えて、本モデルにはアクティブノイズキャンセル(ANC)機能が搭載されているのも特徴となる。フィードフォワードのシングルタイプで、スペックとしては-23dBの静音性能を持つという。

 スマホ用の操作アプリは用意されていないが、本体操作(タッチセンサー)で、2種類の音声モードの切替えも可能。「スリープモード」と「ゲームモード」があり、その名の通り、寝ホン使用時と、音楽聴取時用に合わせた調整が行なわれている。

 ここでは発売に先駆けてサンプルを借用できたので、その特徴について簡潔に紹介したい。なお、ANC機能については、サンプル機の調子があまりよくなかったため、テストから除外している。

 まずは装着性について。イヤーチップは上述したようにイヤーフィンと一体化された構造となっており、サイズは1種類のみ。イヤーチップ部はセミカナル型で、耳に挿し込むというよりは、蓋をするという感じなので、遮音性は一般的なイヤーチップよりは劣るが、圧迫感は少ない。イヤーフィンで本体を固定するようになっており、記者の場合、左耳は結構しっかりとはまってくれた(記者の右耳の形状は特殊なようで、あまりうまく固定されなかった。落ちはしないが、手で触るとスッと取れてしまう)。

画像2: ノイキャン対応 寝ホンの最新モデル「Sleeper TWS」登場。装着性や静音性を高めた完全ワイヤレスイヤホン

 音質については、対応コーデックがSBC/AACということもあり、あまり高音質を狙った製品ではないが、聴きやすいものにまとめられている。音声モードが2種類搭載されていて、詳細は聞いていないが、スリープモードはユニット素の音、ゲームモードはイコライザーで調整していると思われる。ゲームモードでは、高域部分を強調してサウンドにメリハリをつけているようで、ボーカルに勢いが付いたり、定位が少し上に持ち上げられる(目の後ろあたり)という印象を受けるが、DSP処理が入っていることもあり、全体的に音が薄っぺらくなってしまうのは残念。

 一方のスリープモードは、ボーカルの勢いは少し弱く、楽曲に埋もれがちとなるものの、音全体の鮮度や音数、厚みはこちらの方が優秀。定位は少し下(目と鼻の間の後ろあたり)に下がる感じとなる。ボーカルメインの楽曲でなければ、常時スリープモードのままでも構わないだろう。高域部分は、一般的なノイキャンモデルで感じやすい、少し抑えられる印象は受けた(そのためのゲームモードと思われる)。

 ちなみに、プレーヤーと接続しない状態では自動電源オフ機能が働いてしまうため、寝る際に装着し、ノイキャンを効かせた耳栓という使い方ができないのは残念なところ。

 なお、今年冬からは一般販売も予定されている(予価 ¥9,900税込)。

画像: 一般的な完全ワイヤレスイヤホンと比べて、かなり小型なのが分かる。左は「EARIN3」

一般的な完全ワイヤレスイヤホンと比べて、かなり小型なのが分かる。左は「EARIN3」

Sleeper TWSの主な仕様
Bluetooth規格:5.2
対応コーデック:SBC、AAC
ドライバー:6mm径フルレンジ・ダイナミック型
インピーダンス:16Ω
感度:100dB@1kHz
周波数特性:20Hz~20kHz
再生時間:イヤホン単体約5時間、充電ケース併用約15時間
付属品:充電用USB-Cケーブル

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