ニワトリとH(¯¬¯)したり犬のウ●チを食ったり、お下劣の極みを披露するアブない人びと。悪趣味と言う勿れ。悪趣味も趣味のうち。単に趣味が悪いだけ。そう言い放つドヤ顔ジョン・ウォーターズ以下、キワモノ揃いの素敵なコト。当時、目の肥えた観客は、ウォーターズのデビュー作にオリジナリティ、才気とユーモア、そしてパイオニアとしての心意気を見出していたのだ。
ウォーターズの家の屋根裏に保管されていた、コダック16mmエクタローム・ポジからの4Kデジタルレストア。ジョン・ウォーターズ自ら監修。ネガの粒子とポジの粒子の2層構造が描き出す、コントラストレンジの狭い、緩めで粗めの画調の素晴らしさ。フラットな照明や陰影の再現も微笑ましい。最大の改善は色彩にあり、踊る原色に呆れんばかり。洗練と無縁のナロウなシネソニック。異様なテンションの発声や奇声嬌声が強烈。特典も満載。キモチ悪くなってもご安心のゲ●袋入り。
PICTURE - 3.5/5 SOUND - 3.5/5