地球世界から、水月雨の新作イヤホン「Aria Snow Edition」が、8月5日に発売される。価格はオープンで、想定市場価格は¥12,000前後。
Aria Snow Editionは、LCP液晶ポリマー振動板を採用した「Aria」(2021年発売)の後継モデル。ポップス向けにチューニングされたAriaに対し、本Aria Snow Editionでは、水月雨のチューニング方式である「水式チューニング」の本質に立ち戻り、「Aria nobass」(=Aria Snow Edition)の開発に着手。Ariaのユニット構造とチャンバー構造はそのまま受け継ぎ、その名の通り、真っ白な雪の結晶のようにクリーンできめ細かいサウンドを実現したという。
振動板は第1世代DLC(ダイヤモンドライクカーボン)複合振動板を採用し、Ariaの高域に対する繊細さとバランスのとれたスタイルを融合させ、ディテイルに富んだ、透明感のあるピュアな音色にまとめあげたとしている。
そのドライバーは、直径10mm、デュアルキャビティ高性能ダイナミック型であり、前モデルから受け継いだDaikoku-CCAWボイスコイルの軽量サスペンションシステムと真ちゅう製のバックチャンバーを採用。違いは、2018年に発売された「Kanas Pro Edition」に採用された第1世代DLC複合振動板(上述)を使用していることという。
その振動板は、高内部抵抗の基材とナノスケール厚のDLCアモルファスカーボンを組み合わせたもので、高剛性、高減衰、低質量で優れた電気音響学性能を発揮。ディテイルを残した滑らかな高音域を実現するという。
ハウジングは、先代モデルの金属製キャビティを継承し、金属の質感を際立たせる表面コーティングと、雪の結晶のような複雑なテクスチャーの新デザインを採用。“真っ白な雪の結晶が奏でる清らかで細やかな音”をビジュアル面でも表現するようになっている。
サウンド面では、同ブランド他のダイナミック型と同様に、複合サウンドキャビティ、複数のチューニングホール、および正確な周波数応答調整のための多種類の音響ダンピングの搭載で、統一感のある音調を創り上げているそうだ。
周波数応答は、HRTF(頭部伝達関数)およびルーム応答関数に準拠し、最適化されているため、リアルな音色、より広い垂直音場、および充分な雰囲気を感じられるようになっていると謳う。
ケーブルの脱着も可能で、コネクターはカスタム2ピン。ケーブルは、透明な絶縁層を持つ銀メッキ6N無酸素銅(OFC)を導体に採用している。
Aria Snow Editionの主な仕様
ドライバーユニット:10mmダイナミックドライバー
振動板素材:ダイヤモンドライクカーボン
再生周波数帯域:15Hz~50kHz
感度:119dB
インピーダンス:32Ω
ケーブル:6N-無酸素銅(OFC)銀メッキ
コネクター:2Pin(0.78mm)
プラグ:金メッキ3.5mmステレオミニ
付属品:イヤホンケース、シリコンイヤーピース(S、M、L各1ペア)、清泉イヤーピース(S、M、L各1ペア)、取扱説明書(英語)