ご存知マカロニウエスタンの曙。黒澤明の『用心棒』翻訳西部劇ながら、監督セルジオ・レオーネはスタイリッシュなニヒリズムとケレン味で、衰退著しかったウエスタンを生き返らせた。35mmテクニスコープカメラネガからの2017年4Kレストア/DPX(Digital Picture Exchange)ファイル使用。HDRグレードは行われずSDR/BT.709仕様となる。2017年版は伊ボローニャの名門イマジネ・リトロバータ現像所がレストアを行ったが、2011年MGMマスターと色調が異なり、今回はキーノローバーとMGM、デラックス社が新たにSDRグレードを実施。2018年発売4KレストアBLU-RAYと比較すると、色調が大幅に改善されている。テクニスコープ作品ならではの粗目の画調ながら、立体感や奥行きの描画力も強化。鮮やかな風景のインターカット。息苦しくなるようなクリントの大顔絵。これぞ、この映画の命。5.1/2.0 monoサウンドマスターは2018年BLU-RAYのリユース。わずかにヒスノイズが残るが整音は良好。5.1ch音声はアップミックス再生との相性ヨシ。
UHD PICTURE - 4.5/5 SOUND(2.0 mono) - 4.5/5