ナイコムから、中国のオーディオブランドRAPTGO(ラプトゴー)の新作イヤホン「HOOK-X(フック・エックス)」が発売された。価格は¥36,080(税込)。

 HOOK-Xは、平面駆動ドライバーと圧電(PZT)ドライバーを組み合わせたハイブリッド型インイヤーモニター(IEM)。
この2つのドライバーは、IEMモデルで組み合わされたことはなかったそうで、同ブランドでは、この画期的なコンセプトに挑戦し、入念なエンジニアリングとテストを経て、完成させることに成功した、とする。

 それぞれのドライバーはバランスよくチューニングされ、音響的な優位性と、調和のとれた音調で音楽を楽しめる製品に、まとめられている。

 平面駆動ドライバー(プラナー・マグネティック・ドライバー)は、電流が流れる2つの強力な磁石の間に吊り下げられた薄い膜を利用して発音する方式。利点は、低質量と強力な磁場により、ダイナミック型やバランスド・アーマチュア・ドライバーと比較して優れた応答性を持つこと。本モデルでは、音質面を強化するため、強力なN52マグネットで駆動する14.2mmの大型平面型ドライバーを独自に製造・搭載している。結果、パンチの効いた、インパクトのあるサウンドをレスポンスよく再生可能という。

 さらに、20Hz~40kHzというワイドレンジの再生も行なえ、これまでのIEMでは得られなかった高音域のレスポンスを実現していると謳う。

 一方の圧電(PZT)ドライバーは、筐体内で圧電素子を振動させることで高音域の応答性を高めた方式。数多くの音響衝撃シミュレーション実験を経て微調整された18個のセラミック圧電素子からなる両面積層方式にて設計。製造時は52の複雑な工程を経て、ひとつひとつ手作業でテストされ、ペアリングされているそうだ。

 PZTドライバーの音調としては、平面駆動ドライバーの高音域の伸びやかなレスポンスに加え、解像感と空気感を実現するとしている。

 ちなみに、HOOK-Xはチューニングと音響特性の両面から開放型(オープンエアー)設計を採用。平面駆動ドライバーに対しては、最大限の空気の流れを確保することが可能となっており、音場の広がりや開放感が得られるということだ。

 ハウジングについては、シミュレーション実験を経て、一般的な耳の角度や装着感に合うように緻密な設計を施しているそうで、さらに各ユニットは、音響室の均一性を確保するため、高精度な5軸CNCによって成形されているという。

 ケーブルは脱着可能で、コネクターは0.78mmの2ピンジャック。プラグは差し替え式で、4.4mmと2.5mmバランス、3.5mmアンバランスに対応。幅広い機器との接続性も高めている。線材には、OCC銀メッキ同軸シールド線を使用する。

HOOK-Xの主な仕様
ドライバー構成:14.2mm平面駆動ドライバー+18レイヤー PZTドライバー
周波数特性:20Hz~40kHz
感度:105dB
インピーダンス:15Ω
ケーブル:OCC銀メッキ同軸シールド線
ケーブル長:約1.25m
コネクター:2pin
入力端子:2.5/3.5/4.4mmステレオプラグ
質量:40g (ケーブル含む )
付属品:キャリーケース、クリーニングクロス、プラグ3種(2.5/3.5/4.4mm)、ケーブル、イヤーピース2種(S/M/L各 1ペア)

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