完実電気は6月6日、都内でWestone Audioの新製品発表会を開き、有線タイプのユニバーサルインイヤーモニター(IEM)「MACH」シリーズ全8モデルを6月10日に発売するとアナウンスした。ラインナップと価格は下記の通り。
MACHシリーズ 6月10日発売
WA-M10/MACH10 ¥42,900(税込)
WA-M20/MACH20 ¥57,200(税込)
WA-M30/MACH30 ¥71,500(税込)
WA-M40/MACH40 ¥85,800(税込)
WA-M50/MACH50 ¥114,400(税込)
WA-M60/MACH60 ¥157,300(税込)
WA-M70/MACH70 ¥200,200(税込)
WA-M80/MACH80 ¥228,800(税込)
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今回発表のNACHシリーズは、好評の同ブランドカスタムモデルESシリーズの性能やデザインを、ユニバーサルタイプのIEMで実現することを目的に、およそ18カ月の期間をかけて開発されたミドル・ハイに位置する新たなシリーズ。担当者曰く“Wシリーズの後継ではない”とのことだ。また、 型番の数字は搭載ドライバーの数を表しており、MACH10であればバランスド・アーマチュア(BA)型が1基、MACH80なら8基という具合となる。
そのBAドライバーは、シリーズを通して共通の製品(パーツ)が搭載されており、基本はフルレンジの仕様だが、搭載数や音決めに合わせて再生周波数の範囲を決めているという。BA自体は、新規に開発を行なったもので、レスポンスや中高域の再現性を向上させるような設計・チューニングが施されているそうだ。
ちなみに、MACHというネーミングは同社副社長タル・コーセン氏によるといい、彼が新シリーズを見た瞬間に、そのデザインから高速で飛行する戦闘機を想起したそうで、超音速ということでMACH/マッハとしたそう。ただし、製品としての読みはマックとなる。
さて、MACHシリーズ8モデルは、カラーリングやデザインは統一(若干異なるが)されており、これは、“音質をもとに選んでもらえるように”という配慮からだという。
ただし、音質の方向性は3種類が割り当てられており、思想としては「フラットでナチュラルなモニターサウンド」をベースとしながら、ノーマルな「プレミアム エントリー」、低音を強化した「プレミアムBASS」、そしてリファレンスとして使える「プレミアム リファレンス」となる。写真のような分類となり、右へ行くほどその音調が強化されていく(グレードアップ?)ことになる。
発表会の後半は、ロックバンド「I Don’t Like Mondays」からYU氏とCHOJI氏がゲストとして登壇。早速新製品MACHシリーズを聞いたそうで、その印象・感想をトークコーナーで披露してくれた。
YU氏は、ロックからジャズなどなど幅広いジャンルの音楽を楽しんでいるそうで、今回のシリーズの中では(全部聴き比べたそう)、バランスがよくてクリアなサウンドが楽しめたMACH80がおススメとか。一方で、表現が忠実な,MACH70や、スムースなMACH50も捨てがたい、とのことだ。
CHOJI氏は、楽曲を固定して8モデルを聴き比べたそうで、中でもMACH60の音調がお気に入りとか。一方で、音数の多さではMACH70にも惹かれるものがあったそう。ただし、自身のグループの楽曲を聴いたところでは、YU氏も含め、メンバー4人の意見はMACH70がぴったりと、意見もぴったりあったそう。
最後は、現在放送中のTVアニメ「ONE PIECE」の主題歌「PAINT」の、この日のためにアレンジしたアコースティックverを披露して終了となった。