“電源のクリプトン” として人気の同社から、ピュア電源ボックス「PB-350」(¥59,000、税別)が発表された。6月上旬の発売予定とのこと。

画像: 「PB-350」には、単品でも発売されているOFC電源ケーブル「PC-5」も付属している

「PB-350」には、単品でも発売されているOFC電源ケーブル「PC-5」も付属している

 PB-350は、同ブランド中級価格帯の新製品。2回路フィルター構成やステンレスシャーシなど、上位モデルで採用しているテクノロジーを継承し、高性能・高音質を追究している。

 搭載したひとつひとつのパーツも音質にこだわって試聴を繰り返しており、コンセントにはアメリカン電機製が採用された。内部配線材も変更され、大電流機器・高ノイズ機器用の「PC & High Power」側にはPC-TripleC素材が、小電流用の「Low Power」側にはOFCが使われている。

 先述の2回路フィルターは、PC & High Power(2口)とLow Power(4口)のコンセントを内部的に分離し、同じ電源タップを使った場合でも相互のイズを除去、機器間の影響を軽減してくれる。

 それらを収めるシャーシには2mm厚のボンデ鋼板を、コンセントパネル側にはステンレス素材を採用。脚部も大型インシュレーターが奢られている。

画像: 左が「PB-350」で右が比較用の「PB-333」。本体脚部も大型サイズに変更されている

左が「PB-350」で右が比較用の「PB-333」。本体脚部も大型サイズに変更されている

 クリプトンの試聴室で、2018年に発売された「PB-333」とPB-350でどのように音が変化するかをチェックした。PB-333はPB-350と同じく2回路フィ津ターを搭載した6口電源ボックスで、コンセントにはパナソニック製を採用したモデルだ。今回は、プリアンプ(Low Power)とパワーアンプ(PC & High Power)をPB-333とPB-350につなぎ替えてハイレゾの音がどう違うかを聴き比べている。

 PB-333につないだ音も、広がりが豊かでクラシックでは楽器のニュアンスもしっかり再現されている。一方PB-350では、音場がさらに静かになり、低域のインパクト、押し出しの力強さがアップしている。管楽器のヌケや鐘の音のふくよかさも印象的だった。

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