パナソニックから、全録対応のHDD/BDレコーダー“全自動ディーガ”シリーズの新製品2シリーズ5モデルが発表された。5月27日発売予定だ。ラインナップと価格は下記の通り。
全自動ディーガ
<4K対応モデル>
DMR-4X1002 オープン価格(想定市場価格¥330,000前後)
DMR-4X602 オープン価格(想定市場価格¥190,000前後)
<2K対応モデル>
DMR-2X602 オープン価格(想定市場価格¥180,000前後)
DMR-2X302 オープン価格(想定市場価格¥100,000前後)
DMR-2X202 オープン価格(想定市場価格¥75,000前後)
今回の新製品群は、全録機能はそのままに、好みの番組を素早く・簡単に探せるように、視聴機能を強化したのがポイントとなる。近年では、各種映像配信(VOD)に代表されるように、ネット上で見たい番組、好みの番組、ユーザーの嗜好に合わせたおススメ番組(レコメンド)が簡単に見られる(探せる)ようになっているが、今回の全自動ディーガでは、そんなスマホライクな操作性を実現、搭載してきたのが進化点と言える。
第一のポイントは「おすすめ録画一覧」。これは、元々「新着番組」と命名されていた機能で、今回のシリーズで名称変更された。何が進化したかと言えば、こちらも流行りのAI機能を取り入れ、チャンネル録画(全録)した番組の中から、(ユーザーの)嗜好に合わせた番組をおススメしてくれる「AIおすすめ」モードが新設された。
実際には、AIがユーザーの再生した番組を解析し、そのジャンル、ディーガ独自の番組分類(EPGデータを元に、21のキーワードを割り当てる)、あるいはパナソニックが展開しているディモーラ(インターネット番組情報サービス)と連携して、そのユーザーにマッチングする番組をおススメ(レコメンド)してくれる、というものだ。
最大で28日分の番組を録画しておけるため、ほぼ一か月分の番組を自由自在に操れ(視聴でき)、好み(とおススメされた)の番組のザッピングが楽しめるようになる。
先に新機能について紹介すると、「プレビューサーチ」「次エピソード自動再生」の2点が挙げられる。プレビューサーチとは、録画番組の1分毎のサムネイルを表示させるもので、全編の中からおおまかなシーンの検索・ジャンプが行なえる。次エピソード自動再生は名前のままの機能で、NetflixなどのVODでシリーズものを見ている時、エンディングが始まるあたりで、次のエピソードに飛びますか? と表示されるアレだ。連続ドラマなどの場合、ディーガ側で自動的にグルーピングを行ない、視聴済の番組の次のエピソード(話)を、録画一覧の中から探す手間なく、再生してくれるものとなる(ただし、再放送は認識されないとのこと)。
改良点については、EPG(電子番組表)、録画一覧の表示面積が拡大し、視認性が高まったこと、早見で1.6倍速音声付き再生が選べるようになったこと、スマホ用の持ち出し番組の自動転送機能が追加されたこと、対応VODサービスが増えたこと、スマホ用アプリ「どこでもディーガ」のメニュー画面刷新、操作レイアウト(ボタン配置)の変更、などなどが盛り込まれている。
以下、各モデルの大まかな特徴について紹介したい。
トップモデルのDMR-4X1002は、型番から分かる通り、4K放送の録画に対応し、内蔵HDDは10TB。チャンネル録画(=全自動録画=全録)は、HD放送は最大8ch、4K放送は1chが可能。プラスして通常録画1番組も同時に行なえる。
DMR-4X602は、HDD容量は6TBで、チャンネル録画は、HD系は4ch、4Kは1ch、プラス通常録画1chが可能。
共通仕様としては、筐体は同じで、インシュレーターが付くのは4X1002のみ。Ultra HD Blu-rayの再生に対応し、HDMIを2系統装備し、映像・音声の分離出力も可能。
次に2K版のラインナップについて紹介すると、DMR-2X602は内蔵HDD6TB、DMR-2X302は3TB、DMR-2X202は2TB。2X602はデジタルチューナーを11基内蔵し、ユーザーから要望の多かった最大10chの同時録画(チャンネル録画)に対応。通常使用では、チャンネル録画は8ch(BS系は最大3ch)、チャンネル録画・通常録画兼用は2ch、通常録画専用で1chという構成となる。
2X302は、チャンネル録画は最大6ch(BS系は5chまで)、2X202は同6ch(BS系は2chまで)という組み合わせだ。どちらもデジタルチューナーは7基内蔵している。