BANG & OLUFSEN(B&O)は本日、屋内外を問わず良質な音を堪能できるOn The Goシリーズの完全ワイヤレスイヤホン「Beoplay EX」(ベオプレイ・イーテン)を発表した。価格は¥39,900(税込)。3色の本体カラーが準備され、アンスラサイト・オキシジェンを4月22日、ゴールド・トーンを5月12日、ブラック・アンスラサイトを6月2日から順次発売する。

画像: 左からアンスラサイト・オキシジェン、ゴールド・トーン、ブラック・アンスラサイト

左からアンスラサイト・オキシジェン、ゴールド・トーン、ブラック・アンスラサイト

 B&Oでは、2017年の「Beoplay E8」を皮切りに、完全ワイヤレスイヤホンをこれまで4シリーズ発売している。つまりBeoplay EXは同ブランドとして5世代目の完全ワイヤレスイヤホンで、これは他の製品カテゴリーよりも新製品の開発スピードが速いのだという。

 そもそも完全ワイヤレスイヤホンはユーザーが身につけて使うものであり、当然様々な要望があがってくることが考えられる。新生代機を多く送りだしているのは、B&Oがイヤホンメーカーとしてそういった愛用者の声に応えたいという気持ちの表れなのだろう。

 さて、今回のBeoplay EX開発にあたって同社では3つのテーマを掲げている。

 その第一は「Acoustics」だ。音を楽しむデバイスとしてもっとも重要視しているとかで、完全ワイヤレスイヤホンとしてBluetooth環境下でのアーティストが意図した音の最高の再現性を追求しているそうだ。デンマーク本社のトーンマイスターと40名からなる音響エンジニアチームで音響設計・チューニングを進めており、内部回路のDSPの位置までこだわっている。

画像: B&Oの完全ワイヤレスイヤホンとして初めてステムデザインを採用

B&Oの完全ワイヤレスイヤホンとして初めてステムデザインを採用

 また今回は新開発の9.2mmドライバーも搭載した。これによって繊細な音の再現と没入感の両立を可能にし、表現豊かなオーディオ体験をもたらすという。さらに前モデル「Beoplay EQ」で初搭載されたANC(アクティブ・ノイズキャンセリング)機能も内蔵することで、様々な環境でも安心して使えるようになっている。

 BluetoothのコーデックはSBC、AACに加えてaptX Adaptiveでの再生も可能。対応プレーヤーとの組み合わせならハイレゾクォリティで楽しめる。

 ふたつめのテーマは「Design」で、Beoplay EXは同ブランドとして初めてステムデザインが採用された。従来のデザインでは内蔵できるドライバーサイズに限界があったとかで、Beoplay EXでは耳に収まる部分にドライバー用のスペースを設け、それ以外の回路をステム部分に格納することで、コンパクトで耳にもフィットする形状を実現したという。またステム部分にマイクを搭載したため、通話品質の向上にもつながっている。

画像: 充電ケースは「Beoplay EQ」と同様にアルマイト処理を施したアルミニウム製で、ワイヤレス充電にも対応する

充電ケースは「Beoplay EQ」と同様にアルマイト処理を施したアルミニウム製で、ワイヤレス充電にも対応する

 3つめは「Craftsmanship」だという。本体天面部にはB&Oの特徴であるアルミを使ったリングが設けられ、その内側をタッチすることで各種操作が可能。タッチ操作部分にはB&Oのロゴがあしらわれ、表面には強化ガラスが採用されている。

 充電ケースはポケットサイズで、アルミニウムの表面にアルマイト処理が施されているので傷にも強く、鞄やポケットに入れて持ち運ぶ際にも安心だろう。充電はUSB Type-Cケーブルと、ワイヤレス充電(Qi)に対応している。

 先に発売されたスポーツモデルの経験も踏まえ、本体はIP57に準拠した防塵・防滴性能に対応。マルチポイント接続や片耳だけでの使用も可能なので、幅広い分野で活用できる。

画像: 発表会では、「Beolab50」を使ってDJプレイも披露された

発表会では、「Beolab50」を使ってDJプレイも披露された

 また昨日開催された発表会にはDJ.Lonoさんも登場し、フロアー型スピーカー「Beolab 50」を使ったDJプレイを披露してくれた。

 Lenoさんは音楽とランニングカルチャーの世界を表現するメディアを主催しているとかで、実際にBeoplay EXをランニングの際などに使って、その装着感やサウンドに満足していると話してくれた。その際の印象を踏まえて上記のDJプレイでは、重低音を体験でき、かつ女性ヴォーカルが心地いい曲を選んだそうだ。

 実際に会場のBeoplay EX試聴コーナーでそれらの楽曲を聴かせてもらったが、ドラムの量感も充分で、声の伸びも自然で心地いい。様々な楽器の描き分けも明瞭に楽しめた。前モデルのBeoply EQとも音作りが微妙に違っているようなので、そのあたりは改めて取材してみたいと思う。

「Beoplay EX」の主なスペック

●使用ユニット:9.2mmダイナミック型ネオジウムマグネット
●Bluetoothコーデック:SBC、AAC、aptX Adaptive
●再生周波数帯域:20Hz〜20kHz
●連続使用時間(ANCオン、AAC):本体最大6時間、充電ケース併用最大約20時間
●寸法/質量:W22.5×H34.8×D22.7mm/6g(本体)、W66.2×H28×D48.2mm/53g(充電ケース)

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