Bowers&Wilkinsから、ワイヤレスオーディオ製品群「Formation Suite」(フォーメーション・スイート)シリーズ全6モデルが、1月28日より日本国内で発売される。ラインナップと価格は下記の通り。
「Formation Suite」シリーズ
Formation Audio(ワイヤレス・オーディオ・ハブ) ¥88,000(税込)
Formation Bar(ワイヤレス・サウンドバー) ¥187,000(税込)
Formation Bass(ワイヤレス・サブウーファー) ¥154,000(税込)
Formation Duo(ワイヤレス・スピーカー) ¥495,000(ペア、税込)
Formation Flex(ワイヤレス・スピーカー) ¥77,000(税込)
Formation Wedge(ワイヤレス・スピーカー) ¥154,000(税込)
オプション製品
Formation Duo Floor Stand(Duo用スタンド) ¥99.000(ペア、税込)
Formation Flex Floor Stand(Flex用スタンド) ¥14,300(税込)
Formation Flex Wall Bracket(Flex用壁掛けブラケット) ¥8,800(税込)
Formation Wedge Wall Bracket(Wedge用壁掛けブラケット) ¥15,400(税込)
Formation Suiteは、Bowers&Wilkinsの各種スピーカー製品の開発で培ったノウハウや技術を存分に投入し、近年進捗著しいワイヤレス環境においても、Bowers&Wilkinsのサウンドクォリティを味わえるよう開発されたシリーズとなる。
スマホを使った手元操作や、音源の取得にはいわゆるホームネットワーク/Bluetoothにアクセスするが、それぞれの製品同士は、専用のワイヤレスネットワーク「Formationワイヤレス『mesh』テクノロジー」で直接つながり、ホームネットワークとは分離されることで、接続安定性や高速伝送に優れているのが特徴となる。機器間での96kHz/24bitでの伝送を可能とし、さらに、ワイヤレス再生で重要となるサウンド同期についても、ステレオで1マイクロ秒、マルチルームで1ミリ秒というスペックを達成しているのにも注目だろう。なお、「Formationワイヤレス『mesh』テクノロジー」を使うには、レンダラー的な働きをするFormation Audioの組み合わせが必須となる。
操作については、専用アプリ「Music App」が用意されており、機器の操作から各種設定、設置設定(セットアップ)などが手元で行なえるようになっている(そのため、リモコンは付属しない)。
対応するストリーミングサービスは、「AirPlay2」「Spotify Connect」「Bluetooth」「Roon Ready」となる。
以下、それぞれの製品について簡単に紹介していきたい。
まずは楕円形の美しいフォルムを纏った3ウェイ5スピーカー仕様のパワードモデル「Formation Wedge」。ホールケーキを3等分したような120度の楕円形をしており、内部には広範囲なサウンドステージを構築できるよう最適な角度で5つのドライバーが配置されている。搭載アンプは総合出力240Wとパワフルな仕様。ブラックとホワイトの2色をラインナップする。
Formation Wedgeの主な仕様
ドライバー:25mmダブル・ドーム・トゥイーター×2、90mmFSTミッドレンジ×2、150mmサブウーファー×1
再生周波数帯域:35Hz~28kHz
搭載アンプ:クラスD
アンプ最大出力:トゥイーター40W×2、ミッドレンジ40W×2、サブウーファー80W
入出力端子:ネットワーク(Ethernet/Wi-Fi)
対応Bluetoothコーデック:SBC、AAC、aptX HD
消費電力:6W以下
寸法:W440×H232×D243mm
質量:6.5kg
いわゆるBluetoothスピーカー然とした円柱形デザインのコンパクトスピーカーシステムが「Formation Flex」だ。600シリーズのトゥイーターとウーファーを搭載し、パワフルなサウンドを再現。2台を組み合わせれば、ステレオモードでの再生が可能で、コンパクトながら部屋中を音楽で満たすこともできるという。
Formation Flexの主な仕様
ドライバー:25mmデカップリング・ダブルドーム・トゥイーター、100mmウォーブン・グラスファイバーコーン・ミッドバス
再生周波数帯域:50Hz~28kHz
搭載アンプ:クラスD
アンプ最大出力:50W×2
入出力端子:ネットワーク(Ethernet/Wi-Fi)
対応Bluetoothコーデック:SBC、AAC、aptX HD
消費電力:6W以下
寸法:W130×H215×D130mm
質量:2.3kg
「Formation Bar」は、その名の通り薄型大画面ディスプレイとの組み合わせを想定したサウンドバー。推奨サイズは55インチ。2ウェイ9スピーカーの仕様で、セリフをクリアーに楽しめるセンターチャンネルも装備したLCRの3chモデルとなる。出力は最大240Wだ。テレビと接続するための、デジタル音声入力(光)端子も装備する。サブウーファーの「Formation Bass」、コンパクトワイヤレススピーカー「Formation Flex」×2を組み合わせて、5.1chのシステムを構築することも可能だ。
Formation Barの主な仕様
ドライバー:25mmダブル・ドーム・トゥイーター×3、65mmウォーブン・グラスファイバー・コーンミッドバス×6
再生周波数帯域:40Hz~28kHz
搭載アンプ:クラスD
アンプ最大出力: 40W×6
入出力端子:ネットワーク(Ethernet/Wi-Fi)、デジタル音声入力(光)
対応Bluetoothコーデック:SBC、AAC、aptX HD
消費電力:6W以下
寸法:W1240×H109×D107mm
質量:5.5kg
太鼓のようなユニークな円筒形をしているのは、ワイヤレス・サブウーファーの「Formation Bass」。165mm径のウーファーを対向配置し、歪みを抑えたクリーンで、パワフルな低音を再生するという。搭載するクラスDアンプの出力は最大250Wとなる。
Formation Bassの主な仕様
ドライバー:165mmロングストローク・バスユニット
再生周波数帯域:20Hz~150Hz
搭載アンプ:クラスD
アンプ最大出力:250W
入出力端子:ネットワーク(Ethernet/Wi-Fi)
消費電力:6W以下
寸法:W281×H254×D260mm
質量:12.5kg
上部にトゥイーターユニットを備え、Bowers&Wilkinsのデザインアイデンティティを強く放っているのは、パワードスピーカーの「Formation Duo」。700シリーズのカーボンドーム・トゥイーター・オン・トップ技術を採用し、800シリーズダイヤモンドと同じコンティニュアム・コーン・ミッド/バス・ドライバーを搭載するなど、細部にわたってBowers&WilkinsのDNAを注ぎ込んで創り上げられている。木製のキャビネットは質感も高い仕上がり。本体カラーと揃えた専用スタンドも用意され、Formation Duoの電源コードは、スタンド内部を通して後ろに出すことができる。
Formation Duoの主な仕様
ドライバー:25mmカーボンドーム・トゥイーター、165mmコンティニュアム・コーンミッドバス
再生周波数帯域:25Hz~33kHz
搭載アンプ:クラスD
アンプ最大出力: 125W×2
入出力端子:ネットワーク(Ethernet/Wi-Fi)
対応Bluetoothコーデック:SBC、AAC、aptX HD
消費電力:6W以下
寸法:W197×H395×D305mm
質量:10.6g
既存のオーディオシステムと、Formation Suiteシリーズをリンクさせる役割を担うのが、メディアセンター(ハブ)となる「Formation Audio」だ。A4サイズほどのボディには、アナログ&デジタルオーディオ入力(RCA、光)、アナログ&デジタルオーディオ出力(RCA、同軸)、およびイーサネット(LAN)、Wi-Fi、Bluetoothを備えており、さまざまなコンテンツを、本機を通して楽しむことができる。アナログ音声は、搭載するA/Dコンバーターによって96kHz/24bitに変換され、独自のmeshテクノロジーによって、Formation Suite機器へと伝送されることになる。なお、アナログ音声入力にはMMフォノイコ機能(アプリで設定する)にも対応しており、アナログプレーヤーと組み合わせて、レコードの音声をワイヤレスストリーミングで楽しむこともできる。
Formation Audioの主な仕様
入出力端子:アナログ音声入力(RCA)、デジタル音声入力(光)、アナログ音声出力(RCA)、デジタル音声出力(同軸)、ネットワーク(Ethernet/Wi-Fi)
対応Bluetoothコーデック:SBC、AAC、aptX HD
消費電力:6W以下
寸法:W215×H44×D263mm
質量:1.0g