キヤノンから、業務用4K液晶ディスプレイの新製品「DP-V1830」が、2022年1月中旬に発売される。価格はオープン。

 DP-V1830は、映像エンジン、アルゴリズム、パネルおよびバックライトシステムを刷新し、基本画質性能を大幅に向上させた業務用の18型4Kモニター。HDR表示にも対応する。

 放送局の中継車や副調整室などスペースの限られた場所での運用が行なえるよう、薄型のコンパクトボディにまとめられているのが特徴だ。

DP-V1830の主な特徴
■高コントラスト表示が可能
 HDR映像制作の基準となる最大・全白輝度 1,000cd/m2を実現しながら、映像エンジンの性能向上により、より緻密なバックライト制御が可能になり、明部と暗部の境界でもメリハリの利いた高コントラストな映像表示を実現。これにより、放送や映画の映像制作において重要な黒の表現力が高まり、夜景や花火など明部と暗部が混在するシーンでも、暗部の色の階調を正確に表現し、暗部の深い黒沈みと明部のきらめきを両立させた表示が可能になる、としている。

■広色域と広視野角の実現
 BT.2020の色再現範囲を忠実に表示できるよう、LEDの色・輝度等の各性能を最大限に引き出す独自のバックライトシステムを搭載し、広色域化を実現。さらに、視野角による輝度や色の変化を抑える独自の光学設計も取り入れている。

■19型ラックマウントに設置可能な薄型・軽量な本体デザイン
 4K/HDR対応モデルでありながら、質量約7.5kgの薄型・軽量な本体デザインを実現。19型ラックに搭載可能で、放送局の中継車や副調整室など既存の映像制作・放送設備を活用することができ、撮影現場などでの運搬も可能に。

■ファームウエアアップデートによる機能向上(予定)
 入力映像の2画面/4画面での個別画質設定、映像内の全画素の色度点分布を確認できる色度図表示、波形モニターのRGBを並べて表示できるRGBパレード表示機能、SD映像をSDI端子で入力可能にする機能など、ディスプレイの基本機能を向上させる各種新機能(無償)を追加するファームウエアを開発中。2022年夏頃に提供開始予定。

 ディスプレイ本体背面に搭載の機能拡張用「MULTI FUNC.SDI OUT」端子を使用し、本端子から任意の入力映像を選択・出力できるスイッチアウト機能(有償)を追加するファームウエアを開発中。2022年夏頃に提供開始予定。

DP-V1830の主な仕様
パネルタイプ:a-Si TFT アクティブマトリクスLCDパネル
画面サイズ:18.4型
アスペクト比:16:9
解像度:3840×2160
ピクセルピッチ:106.5μm
輝度:標準100cd/m2、最大・全白1000cd/m2
視野角(上、下、左、右):89°(コントラスト比10:1以上)
表面処理:アンチグレア
バックライト:直下型LED
取り付け穴ピッチ:VESA規格100×100mm
インターフェイス:<入力>12G/6G/3G/HD/SD-SDI 4個BNC(75Ω)レセプタクル端子、HDMI 1個(HDCP 2.3/1.4)、
ヘッドホン/オーディオ出力:2個 ステレオミニジャック(前面/背面)、適合インピーダンス 32Ω~64Ω
USB:1個 USB A レセプタクル端子
LAN:1個 RJ-45端子
スピーカー:2W(ステレオ)
消費電力:約210W
寸法:約443×372×180mm(キャリングハンドル・スタンド含む)
質量:約7.5kg

This article is a sponsored article by
''.