finalから、最新の音響工学を適用させた完全ワイヤレスイヤホンの新製品「ZE3000」が、12月17日に発売される。価格は¥15,800(税込)。
ZE3000は、同ブランドの有線イヤホン「E3000」に由来して型番命名されたそうで、そのE3000は音響工学や音響心理学などの学術的な知見に基づき、強調された帯域を作らない自然な音作りを選択して、人気を博しているモデル。
そして、完全ワイヤレスイヤホンの設計を始める際 同ブランドでは、「E3000の音質を超える製品をつくりたい」と考え、下記に紹介する新機能・新機構を開発し搭載。その実現にごきつけたという。
●筐体の内部圧力を最適化する「f-LINKダンピング機構」を新開発
完全ワイヤレスイヤホンで留意するポイントなる第一が、防水機能を持たせるために筐体を完全に密閉することで、結果、低域が過多になってしまうことだそう。同モデルには、バッテリーや電子基板、アンテナ等を筐体内に高い密度で収める必要があるため、音質をアコースティック的な手段で調整する自由度が低くなってしまう上に、先述の防水性能を高めるために、イヤホン筐体内部の音響空間の圧力を最適化するベント(通気孔)を筐体外部に設けることができないという大きな問題があるという。
そこで本ZE3000では、イヤホンの筐体内部の音響空間の圧力を最適化し、筐体外部へのベント無しで有線イヤホンと同等の音作りを可能にする「f-LINK(エフリンク)ダンピング機構」を新開発し搭載。この機構によって、防水性能と低域の適切な音作りを両立することが可能となり、E3000で実現した自然な音作りを、完全ワイヤレスイヤホンで実現することができたとしている。
●超低歪を実現した新設計ドライバー「f-Core for Wireless」搭載
そして、もう一つは歪みの問題。一般的なオーディオ機器のそれは0.0001%程度と極めて低くなっている反面、イヤホン製品では、低域においては1%以上にもなるそうだ。つまり10000倍以上の歪みが、イヤホンでは発生していることになる。この歪みを低減できれば、つまりは、音質の向上が可能となると考えた。
そこで同ブランドでは、製造方法を含めてすべてを見直し、超低歪を実現した新設計のドライバーユニット「f-Core for Wireless」を完成、本ZE3000に搭載した。
これによって、他の音に埋もれて聴こえにくかった一音一音の細かな部分を明瞭に聴き分けることが可能となり、さらには残響音が減衰していく過程を最後まで聴きとれることで、音楽の音空間の広さまでもしっかりと感じられるようになったとしている。
今回新発表となったZE3000では、上述した「f-LINKダンピング機構」による有線イヤホンと同等の自然な音作りと、新開発の新設計のドライバーユニット「f-Core for Wireless」による超低歪により、これまでのワイヤレスイヤホンとは一線を画す音質を実現したと、同ブランドでは謳い、完全ワイヤレスイヤホンの新定番として自信を持っておすすめできる、としている。
ZE3000の主な仕様
カラー:BLACK/WHITE
通信方式:Bluetooth 5.2
再生周波数帯域:20Hz~20kHz
対応コーデック:SBC、AAC、aptX、aptX Adaptive
対応プロファイル:A2DP、AVRCP、HSP、HFP
連続音楽再生時間:最大7時間(ケース込み最大35時間)
バッテリー容量:イヤホン片耳35mAh/ケース300mAh
付属品:充電ケース、イヤーピース5サイズ(SS/S/M/L/LL)、USBタイプC充電用ケーブル