アユートから、Acoustune(アコースチューン)ブランドの新フラッグシップイヤホン「SHO-笙-」(開発コードネーム HS2000MX)」が、11月19日に発売される。価格は¥219,980(税込)。
SHO-笙-は、同ブランドが培ってきた技術と知見を存分に盛り込み、量産品では諦めていた新素材を採用した、新フラッグシップモデルとなるインイヤーモニター(IEM)。
製品名「笙」の由来は、雅楽(日本の伝統的な音楽)で使用される竹管による管楽器だそうで、同器の持つ美しい響きを奏でるようにとの想いを込めて命名したということだ。
搭載ドライバーはもちろんダイナミック型であり、これまで同様にポリマーバイオマテリアルを基本素材に使用した「ミリンクス振動板」に、「日本製ベリリウム薄膜加工ドーム」を組み合わせた複合素材で構成している。結果、全帯域にわたってスムーズな再生を可能にするというダイナミック型の特徴に加え、剛性の高いメタルドームによって共振の抑制効果が高められ、締まりのある低音を奏でることが可能になったという。
内部には、ドライバーの応答性を最大限に高めるために、超々ジュラルミンを切削加工したものをチャンバー素材に採用。軽量・高強度な物性に加え、加工が容易という特性から、ドライバーとのクリアランスを限界まで追い込むことが可能で、ドライバー設置、組み合わせの精度をより高めることができたそうだ。
なお、本製品ではモジュラー構造を進化させることで、音響チャンバー部分の交換が可能になるという。これを、「Acoustune CapsuleTechnology」(A.C.T)と称するそうだ。
現時点では、交換用のオプションパーツはラインナップされていないが、今後は同パーツを交換することで、アップグレードもユーザー自身の手で行なえるようになる、ということだ。
ケーブルには、同ブランドの新世代品「ARS100シリーズ」を同梱。これは、シルバーコートOFC線と、極細OFC線のハイブリッドケーブルを16芯構造化したもの。コネクターには日本ディックス製のPentaconn Earを継続して採用。プラグは3.5mmステレオミニ仕様となる。
イヤーピースについては、本製品に初めて同梱される「AEX50」を採用。これは、形状記憶ポリマー「SMPiFit」を素材に用いた、ダブルウイング形状が特徴になるという。傘の部分が広く、外耳道の入り口付近で耳にぴったりとフィットしてくれるそうで、耳穴の奥まで差し込む必要がないため、通常のイヤーピースとは異なる装着感、音場感を味わえるという。XS~XLの5サイズを同梱する。
また、同ブランドのリファレンスイヤーピース「AEX07」も、S・M・Lの3サイズをセットしている。
SHO-笙の主な仕様
形式:密閉型
タイプ:シングルダイナミックドライバー搭載ユニバーサルフィットIEM
ハウジング:CNC切削アルミニウム+ステンレススチールアノダイズドアルミニウム合金
ドライバーユニット:10mm径日本製ベリリウム薄膜加工ドーム採用ミリンクスコンポジットドライバー
音響チャンバー部素材:CNC切削超々ジュラルミン
採用技術:Acoustune CapsuleTechnology(A.C.T)
周波数特性:10Hz~25kHz
入力感度:110dB@ 1mW
インピーダンス:24Ω@1KHz
コネクター:日本ディックス製 PentaconnEarコネクター
プラグ:3.5mm3極ステレオミニプラグ
ケーブル:ARS100シリーズHS2000MX仕様ケーブル、シルバーコートOFC+極細OFCハイブリッド16芯構造
ケーブル長:約1.2m
質量:約57g(ケーブルを含む)
付属品:AEX50イヤーピース(XS/S/M/L/XL)、AEX07イヤーピース(S/M/L)、AET02フォームイヤーピース(F)、AZLA SednaEarfit XELASTECイヤーピース(SS/MS/ML)、キャリングケース