ソニーから、完全ワイヤレスイヤホンの新製品「WF-C500」が、10月8日に発売される。価格はオープンで、想定市場価格は￥11,000前後。
WF-C500は、フラッグシップ「WF-1000X4」で培った音質チューニングの成果を、完全ワイヤレスイヤホンのボリュームゾーンとなる1万円前後の価格帯に向けて、ソニーが新たに投入する意欲機となる。
圧縮された音源（コンテンツ）を、CD音質相当まで補完してくれるソニー独自の高音質技術「DSEE」の搭載はもとより、イヤホンを装着しているユーザーの全方位に音場を拡大してくれる「360 Reality Audio」への対応、雨や汗に強いIPX4規格に準拠、音楽（接続）が途切れにくい左右同時伝送方式のサポートなどなどの、特徴的な技術・仕様が盛り込まれている。
イヤホンの形状・大きさは、1000XM4と相似しているだけでなく、各部の出っ張りを抑えることで、耳の小さな人への装着性を高めているほか（現行「WF-XB700」比で、体積で約45％ダウンサイジング）、耳穴へ装着した際、イヤホンを面で支える仕様も踏襲しているため、安定した状態で音楽が楽しめるようになっている。
充電ケースも小型化されており、先述のWF-XB700のケースと比べても、体積比で約25％コンパクトになっており、持ち運び時にも、カバンやポケットなどに、スッと入れておけるだろう。
なお、本体色は近年のトレンドというパステル調のカラフルな4色をラインナップしており（アイスグリーン、コーラルオレンジ、ホワイト、ブラック）、耳元を飾るおしゃれなアイテム、というファッション性も併せ持っている。
搭載ユニットは5.8mm径のダイナミック型で、対応コーデックはSBCとAAC。内蔵バッテリー駆動時間は約10時間で、充電ケースを併用すれば最長約20時間の使用が可能。10分の充電で60分再生できる急速充電にも対応する。
また、専用アプリ「Headphones Connect」に対応し、アプリ側でのバッテリー残量の確認やEQ設定、DSEEのオンオフなどが行なえる。また、スマホとのペアリングを簡単にする「Fast Pair」、およびWindows 10パソコンとのペアリングを簡単にする「Swift Pair」にも対応する。
音質は、AACコーデック接続でのインプレションでは、低域から高域までバランスがよく、ワイヤレスイヤホンでありがちな低域が出しゃばってくる感じもなく良好なもの。音場感も広い。DSEEをオンにすると、定位感が向上し、ボーカルと曲のなじみもよくなるので、常時オンにしておけば、より好みのコンテンツ（楽曲）を高音質で楽しめるだろう。
WF-C500の主な仕様
ドライバー：5.8mm径ダイナミック型
対応コーデック：SBC、AAC
再生時間：約10時間（音楽、連続再生）、最大約20時間（充電ケース併用）
付属品：ハイブリッドイヤーピース（SS、M、LL 各1ペア）、充電ケース、USB Type-Cケーブル（USB A to C 約20cm）
