Appleは米国時間の8月30日、クラシック音楽専門のストリーミング・サービス「Primephonic」を買収したと発表した。

 アムステルダムとニューヨークにオフィスを持つPrimephonicは約3年に渡って音楽配信サービスを提供してきた。そして彼らは次なるミッションとして、ワールドワイドにリスナーを掘り起こすことと位置づけた。

 さらに「我々のサービスはクラシック音楽を愛する多くのリスナーには届いていなかった」との思いもあり、様々な音楽ジャンルを包括するストリーミング・パートナーを模索していたという。

 「私たちはクラシック音楽を広め、新しい世代の音楽家を新しい世代のリスナーとつなぎます」(Primephonic CEO、トーマス・ステファンズ氏)というのが彼らの最終目標であり、同社は「買収」ではなく、「加入」「統合」という言葉で、Appleとのジョイントを説明している。

 今回の合意(統合)に伴い、Primephonicが提供してきた検索システムやメタデータの詳細表示、プレイリストなどはそのままApple Musicに引き継がれる。9月7日以降、Primephonicの新規サブスク登録は停止、現状のユーザーに対してはApple Musicを6ヵ月間無料で提供する。正式なサービス開始は来年からで、その際にクラシック音楽専用アプリも提供する予定だという。

 Apple MusicおよびBeats担当バイスプレジデントのオリバー・シュッサー氏は、「私たちは共に、Apple Musicに素晴らしい新たなクラシック機能をもたらすだけでなく、近いうちに、真に世界最高となるクラシック音楽に特化した体験をお届けします」と語っている。

 Appleが掲げる新たな「クラシック音楽体験」に期待したい。

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