ベルキンから、AppleのFind Myに対応したサードパーティー唯一の完全ワイヤレスイヤホン「SOUNDFORAM Freedom完全ワイヤレスイヤホン」が、6月21日に発売される。価格は¥9,980(税込)。
SOUNDFORAM Freedom完全ワイヤレスイヤホン(以下、Freedom)は、スティックタイプの完全ワイヤレスイヤホン。先述したように、Appleの「Find My」に対応しているのが大きな特徴で、万が一、本製品をどこかに置き忘れたり、落とすなど、紛失した場合でも、iPhoneやiPadを使って(事前に登録が必要)、探すことができる。(充電)ケースが近くにある場合には、ケースから音を出してどこにあるかを確認もできる。
さて、搭載ドライバーについては、7mm径のダイナミック型で、PEEK+TPUの二層構造の振動板によって、クリアなサウンドを奏でるという。特に、人の声の帯域にあたるミッドレンジの聴きやすさに注目という。
コーデックはSBC、aptXをサポートし、イヤホン本体で最長約8時間の音楽再生が可能。充電ケースを併用すると、最大で約28時間の再生が楽しめるようになる。15分の充電で約2時間使える、急速充電機能も備えている。
なお、ハウジングの外面にはタッチセンサーがあり、楽曲操作やハンズフリー通話、AIアシスタントの起動などの操作が、耳元で行なえるようになっている。通話については、Qualcomm cVc 8.0に対応しており、ノイズの少ない状態で、クリアな会話ができる、としている。充電用端子はUSB Type-Cで、ワイヤレス充電にも対応する。
さて、発売に先駆けて本製品を試す機会があったので、簡潔ながらそのインプレッションを紹介したい。最近は、スティックタイプの完全ワイヤレスイヤホンも多くなってきたが、本Freedomの装着性は、その中でもピカ一と言えるほど快適なもの。スティック部分がやじろべえのおもりのような役割を果たしているのか、装着した際のバランスは抜群。イヤーピースも比較的柔らかいため、カナル型特有の圧迫感も低減されている。タッチパネルは、その搭載位置が絶妙で、他社のように間違って触ってしまい誤動作してしまう……ということもなく使い勝手は良好。
音質については、ニュースリリースにもある通り、ボーカル帯域に力感の集まった再現が楽しめることもあり、ボーカルメインの楽曲との相性はいいだろう。
低域については、ワイヤレスイヤホンでありがちな無駄な強調感はなく、適度に調音された聴きやすい仕上がり。高域は特に伸びている感じはしないが、歪んだりこもったりすることはないため、スッキリとしていて好印象。定位感についても、おでこのあたりまで上がってくる印象で、良好なものだ。
その一方で、搭載アンプのパワーが弱いのか、細かい音の再現は苦手のようで、ニュアンスの再現性はいま3歩。加えて、音の厚みの再現も不得手で、全体域で音は軽めとなる。
SOUNDFORAM Freedom 完全ワイヤレスイヤホンの主な仕様
Bluetoothバージョン:Bluetooth 5.2
Bluetoothプロファイル:A2DP、AVCRP、HFP、HSP
対応コーデック:SBC、aptX
ドライバー:PEEK+TPU 二重構造の7mm径ダイナミック型ドライバー
音楽再生時間;最大 8 時間(イヤホン本体)/28時間(充電ケース併用)
充電時間:1時間(イヤホン)、1.5時間(充電ケース)
ワイヤレス充電:対応
防水規格:IPX5
Apple Find My:対応
質量:約5g(イヤホン本体)/ 約58g(充電ケースを含む)
付属品:充電ケース、USB-C &USB-Aケーブル、イヤーチップ 3サイズ、クイックスタートガイド